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色彩検定の思い出 -後編-

こんばんは。グラフィックデザイナー、カラリストの藤田です。
今日は昨日の続き。

1級1次は案外カンタン

さて昨日は2級まで書きました。今日は1級のお話。
夏期に2級を取得して、そのまま冬期に1級を申込ました。
勉強期間は約半年でしたが、1級1次はまだマークシートなこともあり、身構えてた割には簡単だった記憶があります。

ここ近年の公式テキストさらってないので、古い情報ですが、
個人的に一番厄介だったのはXYZ表色系の計算式でしたね。
XYZ、xyzと大文字小文字のXYZが乱立するので混乱します。

自分が勉強した時の過去問に、この計算結果を必要とするような問題があったような記憶があります。
もう次元の彼方に記憶が吸われているので、違ったかもしれません。
でも、「問題解くのに必要なんだ!」と強く認識したことだけ鮮明に残ってます。

短い期間でしたが、1級1次は半年でなんとかなりました。

2次は慣れが必要

1次合格から約1ヶ月後。
2次の試験が始まりました。実技試験。
色彩の実技試験ってなんやねん!というお話ですが、
問題を読み解いて、それに答えに適したカラーカードを切って貼るという流れになっています。

なので、配色カードが試験時に配られます。
筆記具以外に、ハサミとノリが必要なのが、2次試験の面白いところ。

いまは変わってると思いますが、
当時は3級のテキストにあるPCCS色相の一覧表がここで必要になりました。
いわゆるトーンの明度というやつですね。

過去問を解いていた時に非常に印象的だった、謎の呪文のような問題文。
「明度5.5の緑を使った、同一明度のテトラ―ド配色を作れ」
これを解くのに3級のテキストに載っていた一覧表が必要になるとは夢にも思いませんでした。
(いまは1級のテキストに編入されてるんですかね)

時間を計りながら、実際に切って貼ってを練習からやりましたが、やはり本番は勝手が違って、1回目は惜しくも不合格でした。
勉強始めて1年で、1級1次までストレートに突破できただけでも良い方ですかね。

1次免除があります

1級1次に合格しておくと、2次で不合格になっても、
2回分は1次免除で2次から受験することができます。
とは言っても、受験料は変わらないんですけどね。

2次の2回目は、なかなか記憶に残る出来事がありまして。
配色カードには、各トーン以外にグレースケール、それからピンク・ブラウンという変わり種の色が収められています。
本来、そのピンクとブラウンは使わない…とされていたのですが…。
詳しくは過去記事に書いたので、そちらにて。

色々と驚きの展開がありましたが、
2回めの2次で無事に合格できた…という次第です。

ちなみに前回から1年空きましたが、卒業制作(いわゆる卒論)もあったので、勉強は3ヶ月前くらいから集中して…という感じでした。
色の勉強はせずとも、色は制作で常に使うものだったので、特に色彩学から離れた感じはありませんでした。

ちなみに、色彩検定のサイトにある例題載せておきますね。

(この例題、簡単すぎない…?)

合格率は20~30%

ちなみに1級の合格率は20~30%と言われています。
1次と2次の2枚壁なので、両方を突破となるとなかなかの確率になりますね。

色彩検定の思い出を語ってみましたが、こうして振り返ってみると、昔も今も「勉強が大変!難しい!」と感じなかったのが印象深いですね。
好きな分野だと、難解な部分も「チャレンジする課題」になるので、楽しい!が勝っちゃうみたいです。
今も変わらず勉強するの楽しいですしね。

使ったのは公式テキスト&過去問のみの完全独学でしたので、
テキスト代と受験料、交通費を含めても5~6万円で色彩検定1級まで取れたのは、ちょっと誇ってもいいかもって思ってます。

ということで、ちょっと自慢話も交えつつ、自分の体験談でした。

1級2次は12/18との事なので、何かお役に立てるような記事、書いてみようかな。
改めて過去問見て、自分も改めて勉強してみたいと思います。

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