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暖かさと冷たさ

こんばんは。グラフィックデザイナー、カラリストの藤田です。
今日は色の温度のお話。

色の寒暖

色には温度を感じさえる色彩心理効果があります。
赤やオレンジなどは「暖色」、ターコイズや青は「寒色」。
これは美術の時間で習いますし、何かと目にするので、ほとんどの方が知っているはず。
ちなみに、緑や紫は「中性色」といって、暖かさも冷たさも感じさせない色彩です。

暖色・寒色は、視覚的に温度を感じさせます。

赤いカップに入った飲み物は温かく感じますし、
冬場のカイロは、パッケージの段階で、暖かそうなイメージがあります。
逆に青っぽいグラスにはいったものは冷たく感じますし、夏場は青や水色に涼を求めます。
実際にその物体が熱を持っているかどうかに関わらず、にです。

視覚とセットでの効果なので、
目をつぶって触ると、赤と青に明確な違いを感じるのは難しいと思います。
暖色は熱い・温かい、寒色は寒い・冷たいを、
色を見ることで思い込んでいる状態ということですね。

氷(つらら)の画像も、赤っぽいフィルターをかけると、冷たさが和らぎます

生活に取り入れる

冬場に使うものは暖色に、夏場に使うものは寒色にすると、
体感温度の調整がしやすくなります。
季節によって、カップを使い分ける、タオルを変えてみる、ラグやクッションカバーを変えてみるなど、小さな変化でも大きな効果をもたらしてくれます。

クッションや枕のカバーを変えるだけでも、印象は一気に変わります

1月に入って寒さが厳しくなってきたので、
ちょっとした変化で温かさを得る、色彩を使ったライフハックがお役に立てればと思って書いてみました。
もちろん、夏場は寒色をうまく使えば、冷房をガンガンきかさなくても、涼を感じことができます。

ただし、「ある種の思い込み」な部分はあるので、
まったく冷暖房を使わなくて済むというわけではないです。
「体調を崩すような冷暖房の使い方をせずに済む」くらいの感覚で取り扱っていただければ幸いです。

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