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2つの平行世界を渡って -CHRONO CROSS-

こんばんは。グラフィックデザイナー、カラリストの藤田です。
今日は好きなゲームのお話。

CHRONO TRIGGERの続編として

SFCスーパーファミコンの名作RPGであるCHRONO TRIGGERクロノ・トリガーの続編として、1999年に初代PlayStationで発売されたCHRONO CROSS。
様々な「時代を渡る」タイムトラベルを扱った前作から、
ホームワールドとアナザーワールドという並行世界 / パラレルワールドを行き来する作品になっています。

学生の頃に何周もした、思い出深い作品の1つですが、
本日リマスター版が発売されました!
週末はこの作品を遊ぶのに費やしたいと思います。

好きなところ

ビジュアル、キャラクター、音楽、バトルシステムなど、好きなところは数多くあります。

ビジュアル

各ビジュアルに「海」が象徴的に使われていて、広さと深さのあるイメージが美しいですね。
先ほど述べたように「ホームとアナザーという2つの世界」を行き来するのですが、アナザーは「主人公が幼い頃に海で亡くなってしまった」のを分岐点として枝分かれした並行世界。

キービジュアルでは、自分が生活してきたホームは悩みなどないような爽やかな青で描写されるのに対して、アナザーは夕焼けを写した沈むような物悲しい赤で描写され、対比されています。

キャラクター

まずは仲間キャラクターが40人以上もいるのが、強烈に印象に残ってます。
これだけのキャラクターを設定して作るの凄いですよね。
(進行度合いで使いづらいキャラもいますが…)
仲間にしたワールドから、もう1つのワールドに行くと、同一人物が邂逅して、そこからイベントが起こるなんていう流れもあります。

音楽

コンポーザーは『CHRONO TRIGGER』『Xenogears』で有名な光田康則さん。
オープニングデモで流れる『時の傷痕』は、いつ聞いても作品を思い起こさせてくれる名曲です。
同じメロディの曲が「ホームではメジャー、アナザーはマイナー」とがらっと雰囲気を変えて使われます。
変拍子の曲も多くて、通常戦闘曲なんて4/5拍子、6/8拍子、4/4拍子がどんどん入れ替わっていきます。印象的。

最近は、Wayo Recordsさんによる『Across the World ~CHRONO CROSS Wayo Piano Collection~』を練習しています。
自分の敬愛する浜渦正志さん(FF10、FF13、FF7Rなどの楽曲を書いている方)もアレンジに参加してて、なかなか難解な譜面ですが、弾いていて楽しいですね。

2年ほど前にクラウドファンディングで応援購入して、
去年の11月の終わりにようやく届いたやつ。
練習中の『溺れ谷』の一節。7/8拍子で混乱する譜面。


バトルシステム

ある意味「色彩の話」で発信しているここでは、一番強く取り上げるべきところですね。
というのも、各キャラクターと技・魔法には『赤・青・黄・緑・白・黒』の6色のエレメントが配されています。

赤:火や熱を表すエレメント。青と対極。
青:水や氷を表すエレメント。赤と対極。
黄:大地や雷を表すエレメント。緑と対極。
緑:風や植物を表すエレメント。黄と対極。
白:光や神聖を表すエレメント。黒と対極。
黒:闇や重力を表すエレメント。白と対極。

となっています。
先天属性としてすべての各キャラクター・敵には、いずれかが設定されていて、同じ色のエレメントは上手に扱え、対になるエレメントから受ける攻撃はダメージ量がアップします。

また、エレメントを使うと「場の色」がどんどん変化していきます。

「青のエレメント」を使い続けると、どんどん押し出されて、場が青一色に。
青のエレメントの効果がアップ。

直近で使われた「3つのエレメントの色」が保持され、
自分が使うエレメントと場のエレメントが合致するほど効果が高まります。
場がすべて同じ色になると、その色の召喚エレメントが使えるようになるギミックも。

普通なら「火」「水」とするところを、「赤」「青」と色で表現することで、属性の持つ範囲を広げているのが特徴的です。

と、熱く語れる要素が詰まったゲームのご紹介でした。
リマスターなので、3Dモデルの作りが時代を感じさせる箇所もありますが、興味があればプレイしてみてください。

実体験&勉強から得た色彩のお話を発信しています。 よろしければサポートいただけると嬉しいです。 心躍る色彩のご紹介に繋がる様々なアイテムの準備に活用させていただきます。