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趣深い日本の色彩 #17 胡桃色

こんばんは。グラフィックデザイナー、カラリストの藤田です。
今日は胡桃の色。

生活に息づく色彩

色としては、クルミの樹皮、実の皮などを使った、タンニンの茶色。
資料によって色は様々ですが、少し明るめで彩度を抑えた優しい色彩です。

クルミ科の樹木は家具としてもよく使われます。
クルミだとピンときませんが、「ウォルナット(ウォールナット)」と聞くとよく家具の色名・材名として見慣れた言葉に早変わりします。
ちなみにウォルナットはクルミの実の色なので、「胡桃色」とはちょっと異なります。

古くから身近にあるクルミ

食用としては縄文時代の古墳から見つかっていて、クルミを使って染めた紙は平安時代の『源氏物語』や『枕草子』にも出てきています。

クルミはオニクルミ、ヒメグルミ、ノグルミなど色々種類がありますが、日本では主にオニクルミの事を指すとの事。
またクルミという名前は、呉から来た実「呉実くれみ」から転じてクルミになったと言われています。
他の色でも良く言っていますが、1000年も前から親しまれていて、今でも使われていると考えると本当に色って凄いなと思います。

おやつのナッツを見て

最近おやつにナッツ類を食してます。
栄養豊富で、固いものを噛むので体に良いなと思って。
アーモンドにカシューナッツ、そしてクルミの3種。
※余談ですが、デグー達は基本ナッツ類NGです。共有できないのが残念。

ポリポリと齧りながら、
そういえば、クルミって漢字で書けるよなぁ。
胡桃色ってあるから、日本の色だなと思って取り上げてみました。

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