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色は広がると明るくなる

こんばんは。グラフィックデザイナー、カラリストの藤田です。
今日は色の特殊な一面を。

面積で色の見え方が変わってくる

色はその面積が広がれば広がるほど、明るく、鮮やかになるという性質があります。
逆に面積が狭まると暗くくすんだ感じに。
網膜の視細胞分布が中央と周辺で異なるから起きると言われています。
これを面積効果めんせきこうかと言います。

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画像サイズ的にあまり大きな違いが出せないのですが、左の方がちょっと暗めに見えるかも?

なぜ部屋の写真?

今回、カバー画像には部屋の写真を使いました。
何故かというと、面積効果を人生の中で一番痛感するのが、家具や壁紙、床材の色だからです。

壁紙やソファの生地などを選ぶ時に、「サンプル」という実際の生地を小さくカットしたものを見て決めると思います。
ただ完成した時の色は、先ほどの「面積効果」の影響で、サンプルよりも明るく鮮やかに見えがち。
サンプルで「これいいな!」と思って、実際の仕上がりで「なんか違うなぁ」となりやすいのは、このためです。

憶えておくと便利な性質

面積効果の影響が分かりやすい&人生で1度は選ぶ機会がある可能性が高いものの割に、「買い替え・貼り替え」はそうそうしないので、最初のチョイスが肝心。
理想のイメージに近づけるために、憶えておくと便利な性質です。

実際選ぶ時は、気持ち濃いめの色を選ぶ方が理想の仕上がりに近づきます。
めちゃくちゃ明るくなる事はないので、「似てるけど、ちょっと濃いかな?」くらいが良いかなと思います。
2~3色まで絞る事で実寸で確認できそうなら、きちんと確認した方が良いです。光の当たり具合とかも関係しますしね。

家具や壁紙、外壁の色を決めるようなシチュエーションがあったら、こういう性質があるんだと思い出してもらえれば幸いです。

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