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美術の授業に思うこと

こんばんは。グラフィックデザイナー、カラリストの藤田です。
今日は美術の時間について。

色彩を学ぶ、数少ない時間

小・中学と時間割に組み込まれる美術の授業。
絵を描く、木を彫る、粘土をこねるなどと一緒に、色を学べる数少ない時間です。
でも、思い返すと「色を学ぶ授業」ってほとんどなかった記憶が…。

ぱっと思い浮かぶのは

・色は「色相・明度・彩度」で、できている
・白・黒・グレーは無彩色、それ以外は有彩色
・赤やオレンジは「暖色」
・青系は「寒色」
・緑と紫は「中性色」
・赤と青を混ぜると紫に、黄色と青で緑に(色の混ぜ方)

くらいのお話だったような。

「色を使う(塗る)」のと「色を学ぶ」のは、別の次元のお話なので仕方ないのかな…。
皆さんのところはどうでしたか?

実生活で活躍する知識

絵を描く機会は人によって異なりますが、
「色を使う・決める機会」は、人生において幾度となく訪れます。
毎日の服装、メイクから、引っ越しや家を買った時のインテリア決めまで。

それに秩序を与えて、「自分が好きな、美しい配色」を絞り込むことが出来れば、色を決める行為がもっと楽しくなるはず。

なので、学生時代に触れる美術の授業に、効果的かつ重点的に「色を学べる」カリキュラムが増えたらいいのにと思っています。

全般的に美術を学んでた自分が言うのもなんですが、
実生活にとって「絵の描き方や美術史よりも、色の知識は何倍も実用的」です。

色に100%の正解はないですし、個性を否定するようなことがあってはいけませんが、「自分が好きな色の組み合わせ方」「不調和を生まない」手法くらいのレベルで、学べれたら楽しそう。

「なんとなく決めていること」が、「理由を持って決めていること」に変われば、自己肯定感や自信にもつながりますしね。

そういう美術の授業になっていったらいいなと思います。
ということで、まずは次の世代に伝えるために、大人の方に色について興味を持ってもらわないとですね。

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