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錯視の世界

こんばんは。グラフィックデザイナー、カラリストの藤田です。
今日は錯覚のお話。

見えないものが見える錯視

「ハーマングリッド」と「エーレンシュタイン効果」という2つの錯視があります。
どちらもグリッド(格子)を使った錯視で、本来ないはずの色が見えてしまうという効果を持っています。

ハーマングリッド

まずはハーマングリッド。まずは語る前に見てみましょう。

一見何の変哲もない「黒のタイル」が並んだだけの図なのですが、白線の交差する部分にチラチラとグレーが見えてるかと思います。
これがハーマングリッドという錯視です。

この交差部分の色は、パネルの色に影響を受けています。
例えば緑に変えてみると。

薄いグレーがかった緑がチラチラすると思います。

ちなみに効果は白線の太さに影響を受けていて、太かったり、極度に細かったりすると発生しにくくなります。

エーレンシュタイン効果

エーレンシュタイン効果は、罫線だけの格子で起こる現象で、
交差する部分を白く抜くと、円があるように見える効果です。

白い円が見えませんか?

こちらも白い部分に色を付けると、その色の円が見えてきます。

ちなみに、この青の部分。
マスクかける前は、正方形だったりします。

分かりやすくアニメーションで。

正方形のはずなのに円に見えるのが面白いですよね。
また、周囲の白の影響を受けて、色も薄くなった印象になります。
数値上では一緒の色なんですけどね。
(画像処理できるソフトをお持ちの方は、画像保存して色を吸ってみると分かりやすいです)

実生活ではたまに見かける程度の錯視ですが、
デザインでは遭遇することがそこそこあるので、意識して使いたいですね。

錯視は他にも色々あるので、またご紹介できればと思います。

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