![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/92182391/rectangle_large_type_2_94dbacf8451969239861b38a54c10e1f.png?width=800)
こんばんは。グラフィックデザイナー、カラリストの藤田です。
今日は錯覚のお話。
見えないものが見える錯視
「ハーマングリッド」と「エーレンシュタイン効果」という2つの錯視があります。
どちらもグリッド(格子)を使った錯視で、本来ないはずの色が見えてしまうという効果を持っています。
ハーマングリッド
まずはハーマングリッド。まずは語る前に見てみましょう。
![](https://assets.st-note.com/img/1669647735820-WSx31yuley.png)
一見何の変哲もない「黒のタイル」が並んだだけの図なのですが、白線の交差する部分にチラチラとグレーが見えてるかと思います。
これがハーマングリッドという錯視です。
この交差部分の色は、パネルの色に影響を受けています。
例えば緑に変えてみると。
![](https://assets.st-note.com/img/1669648072698-nrs1ycN4PE.png)
薄いグレーがかった緑がチラチラすると思います。
ちなみに効果は白線の太さに影響を受けていて、太かったり、極度に細かったりすると発生しにくくなります。
![](https://assets.st-note.com/img/1669648236427-Hi86vUG96z.png)
エーレンシュタイン効果
エーレンシュタイン効果は、罫線だけの格子で起こる現象で、
交差する部分を白く抜くと、円があるように見える効果です。
![](https://assets.st-note.com/img/1669648490473-mc8nmelpdV.png)
こちらも白い部分に色を付けると、その色の円が見えてきます。
![](https://assets.st-note.com/img/1669648591748-KwI1kop8yE.png)
ちなみに、この青の部分。
マスクかける前は、正方形だったりします。
![](https://assets.st-note.com/img/1669648756142-iTFwvpTfd3.png)
分かりやすくアニメーションで。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/92181020/picture_pc_90486df528b3f1985bc28ca6f70bf161.gif)
正方形のはずなのに円に見えるのが面白いですよね。
また、周囲の白の影響を受けて、色も薄くなった印象になります。
数値上では一緒の色なんですけどね。
(画像処理できるソフトをお持ちの方は、画像保存して色を吸ってみると分かりやすいです)
実生活ではたまに見かける程度の錯視ですが、
デザインでは遭遇することがそこそこあるので、意識して使いたいですね。
錯視は他にも色々あるので、またご紹介できればと思います。
実体験&勉強から得た色彩のお話を発信しています。 よろしければサポートいただけると嬉しいです。 心躍る色彩のご紹介に繋がる様々なアイテムの準備に活用させていただきます。