自分も色も「サポート特化型」
こんばんは。グラフィックデザイナー、カラリストの藤田です。
今日は自分の得意な立ち位置と、色彩の立ち位置が似てるなと思ったお話。
引き立てるのが得意
自分は「何かを引っ張って作る、発信する」よりは、裏方として「支えて、引き出す」方が得意な性質です。
正直、表に出るのはあまり好きではありません。
太陽と月で例えるなら、完全に「月」寄り。
グラフィックとWebのデザイナーを生業としているので、言葉の字面から「表に立つ」ような印象が強い感じですが、「商品やサービスの広がりをお手伝いする」という意味合いが(自分としては)正しい在り方だと思っています。
企画があって、デザインという工程も発生するので、
誰かの「何かをやりたい!」という想いが、デザイナーという仕事に繋がるのかなと。
仕事では、「相手が作りたい」ものを作る。
自分が作りたい時は、好きに創作する。
分量としては、圧倒的に前者が多くを占めますが、
この2つを切り替えながら、バランスを取っています。
仕事で請ける案件の大半は「自発的に自分が作りたい」ものとは異なりますが、お相手の企業さんやそこから先のユーザーの方に楽しい気分になってもらえると嬉しく思います。
自分が作ったもので、「誰かのグッズが売れた」りとか、「企画者が表彰された」りとか、そういうのが楽しいんですよね。
誰かが輝く場所を作ることで、結果的に裏でひっそり自分も輝けるし、嬉しいと思っているサポート特化型タイプの人間です。
色彩もサポート特化
そういう意味では、色彩もサポート特化型だと思っています。
色単体で何かを表すというのは、なかなか難しく、何かと紐づくことで初めて真価を発揮します。そして、いろんな人に伝わります。
例えば、「鮮やかな黄色」という色があるだけだと、意味も効果も広すぎてふわっとしますが、
「健康」と結びつくとビタミンやクエン酸→疲労を吹っ飛ばす元気なイメージを、グレースケールや他の色相では到達できないレベルで演出できます。
「信号」と結びつくと、「注意」という意味に早変わりします。
「ベージュ」単色だけだと特に意識されないものが、
「衣類」と合わさるとオーガニックで安心感のあるものに変わったり。
つまり「目的に沿って使われる色彩」は、その目的の意味や魅力を増幅して引き出してくれるというわけです。
何かが輝く時には、何かしら色彩の力が潜んでいる。
もちろん他の要素も多分に影響を与えますが、全知覚の3割を占める色彩はあっさり霞むような立ち位置ではないと思います。
奥ゆかしくありながら、こっそり主張もある。
そんなサポート特化型を邁進しながら、スキルも知識も磨いていきたいですね。
実体験&勉強から得た色彩のお話を発信しています。 よろしければサポートいただけると嬉しいです。 心躍る色彩のご紹介に繋がる様々なアイテムの準備に活用させていただきます。