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趣深い日本の色彩 #10 納戸色

こんばんは。グラフィックデザイナーカラリストの藤田です。
今日は「納戸色」という色をご紹介。

納戸の色って?

納戸色でいう納戸なんどは、その名前の通り「収納場所」を指します。
そこに色の名前が当てられるというって不思議な感覚ですよね。
色の名前としては、江戸時代頃に作られてたようです。
色みとしては、緑みの藍色を指します。

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由来がたくさん

なぜこの渋い緑青が納戸色と呼ばれるかというと、諸説ありまして…。

1. 納戸の薄暗さを表した色
納戸は物を収めて保存する場所なので薄暗く、影の色としてこの色が当てられた説

2. 入口に引かれた幕の色
納戸の入口に引いていた幕(暖簾みたいな目隠し)に使われていた色という説

3. 管理人の服の色
納戸に納められている調度品の出納を担当していた御納戸方おおなどかたの人が来ていた着物の色という説

4. 納戸に納められた藍の落ち着いた色
納戸に保存された藍の布が、時間とともに褪せて落ち着いた色になっていく様をとらえた説

と、色名の由来がどこから来たのかがハッキリしていない色でもあります。
共通しているのが「納戸」という事だけ。
だから「納戸色」というでしょうね。

場が色名になるという、不思議な色の紹介でした。


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