象の研究 九
我が家の時計は全て狂っている。
いや、詩的な意味ではなく実際狂っている。居間にある時計は直しても直しても１週間で５分は早くなるし、両親の部屋の時計（僕が幼稚園の頃に使っていた目覚まし時計）は１週間で１５分は遅れる。ここまでは長針短針のあるアナログな時計の話だが、風呂場の給湯器に表示されているデジタルの時計も３分早いのだ。我が家の時空が歪んでいるのだろうか。スマホやパソコンではインターネットを通じて常に調整された正確な時間が刻まれているのだが、しかし僕はこの我が家の曖昧な時計を気に入っている。時計の癖がわかっていれば大体の時間はわかるし、正確な時間を知りたければ家の中でさえ持ち歩いているスマホを見れば良い。
音楽は時間を操る芸術だと前もどこかで書いたけれど、それならば正確な時間を知りつつも曖昧な時間を感じられる様にありたい。
さて象の時間はどうなんだろう。大きい動物は心拍数も少なく、ゆっくりした時間を感じおり、逆にネズミなんかだと早い時間を感じているから人間なんてスローモーションの様に見えているのではないかという話がある。僕らなんて、なんて齷齪生きているんだろうと思われているかもしれない。
ところで個人的に通販サイトを始めた。ここ二ヶ月くらいで色々始めてるな…。今までバンド活動は別として、個人の音楽活動に対してグッズなんて必要ない！音楽を聴いてもらえればいいんだなどとのたまっていたのだが、このご時世どうもそうも言ってられなくなってきたというのもあったり、自分が完全にコントロールできる販売サイトを持っている方が色々と便利だろうと思ったから。例えば曲や動画も売れるし、レッスンチケットなんかも売りやすい。（レッスンは当面やらないけど）
こちらOooooooK STOREをよろしくお願いします。
商品も少しずつ増やしていこうと思っていますし、近日増えます！
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか？