松江・奥出雲、眼鏡供養と温泉と奥出雲おろち号と・3
第3回・木次線、奥出雲おろち号と、高尾の湯(温泉)
秋の島根をメインに松江を観光し、松江競輪場跡地をめぐり、一畑電車乗りつぶしをし、一畑薬師にコロナでなくなった同士の眼鏡を眼鏡供養に持っていき、いくつかの温泉につかり、奥出雲おろち号に乗ってくる、という旅をしてきました。その3日目です。
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まずは備後落合の駅を目指そう
なぜ出雲横田1泊なのか?
本日が旅の最終日。奥出雲おろち号の切符が備後落合ー木次で取れたのでこれに乗るために備後落合駅に向かいます。というわけで、出雲横田の駅からおはようございます。
本来はお宿の朝ご飯7時からなのですが、わけを話したところ6時半からの朝食でも大丈夫ということで、ありがたく6時半から朝食を食べ7時前にはコンビニで買い出しも済ませ出雲横田の駅へ。駅へもなにも、旅館自体駅の目の前なんだがね。
さて、なぜ6時半に朝ご飯を食べる必要があったのか、なぜ出雲横田に泊まることになったのかを説明。松江で飲んでるときにも飲んでる人に、「なんで出雲横田に泊まるの?」と地元の人にも不思議がられたほどである。乗り鉄関係の情報調べてもまず出てこない。
まず前提として今回幸運にもきっぷが取れたのだが、取れたきっぷは「備後落合→木次」になる。当然備後落合の駅に行かなければならないのだが、広島県にある備後落合の駅に広島からだと始発を使っても12時57分に間に合わない。同じく芸備線が走る岡山方面からでも間に合わない。正確に言うと間に合わないというより接続が悪すぎてたどり着かないのである。ポピュラーな方法としては奥出雲おろち号を往復で切符を確保するであるが、確保できないかったものは仕方がない。片道だけでも取れただけ幸運すぎるというきっぷである。今月ラストランでプラチナきっぷなのだから。
往復であれば問題ないのではあるが、そうでない場合、その前の電車に乗らなければ当然間に合わない。ところが、島根方向からでも当日始発で検索しても
このありさまである。基本当日移動で鉄道だけで、備後落合の駅にお昼までに到着するのは不可能なのである。ちなみに広島方面からだと
広島9:00ー10:25三次 三次10:42―11:22庄原 庄原11:32ー11:55西城小学校 西城小学校12:08ー12:26備後落合 という方法でバス電車タクシーを駆使すれば付けなくはない。だ田時刻表見ていただいてわかるとは思うのだが、始発使っても9時の電車でも到着が一緒ってのはひどいよね。
しかも前日は島根の一畑薬師に用事があり、これをこなして、その日のうちに広島まで移動、最初「やくもで岡山経由で戻るのか?かねかかるなぁ」 と思ってたのですが、そんだったら高速バスのほうが早くて安いというのもわかりました。余談だけれども。
しかしながらそれもまためんどくさい。そんだったら、神事ではなくもうちょっと進んで木次当たりの泊まれば何とか間に合うのじゃなかろうか?と思って調べてみたら、ビンゴ!
しっかり木次駅にも旅館がないことはないので、これでたどり着けるということになる。朝早いけれども。ちなみにそれいったら、三次、新見泊まるのもありじゃねぇかという話だが、そこには宿がないのですよ。しかも朝6時についても、ねぇ?
というわけで木次で調べたお宿がこちら。純和風のお宿も面白いし、お値段も高くない。近くに温泉施設もある。あ、これはぴったり定休日だわ。
とまぁぃろ色と調べていたのだけれども、そこへ友人から連絡が。
なるほど、朝7時に横田の駅を出てバスで奥出雲ループを実際に乗って移動して、鉄道の散弾スイッチバックを見学し、木次を6:45分に出た列車を三井野原の駅で捕まえるのか。7:34に駅について8:42に列車が来る感じになるのね。なるほど、これはありだわ。どちらにしろおきる時間は木次に泊まっても横田に泊まっても変わらないのであれば、これなら横田のほうがよりこの旅を満喫ができるね。助言ありがとう!
出雲横田から奥出雲ループと三井野原へ
さて、さっそく駅すぐそばにあるコンビニでビールを購入。朝7時前にビールを確保してるところ見ると、見るからにクズ以外の何物でもないのだが、出雲横田のここで酒を確保しておかなければこの先で酒を確保できる場所がないのである。さすがポプリ、ビール以外にもガンプラまで補充できたよ!
すぐさまバスが来て乗車。ロータリーで乗車したのであるが、間違いなく確認して乗ったはずなのに、バスが電車が来た方向へ戻っていくので一瞬焦るが、それは鉄道がまっすぐ走ってないからですね。こういう時にGPSは頼りになる。バスの沿線自体はそれなりに街がある感じだったな、八川のあたりまでは。そこまで過疎とは感じなかったです。八川を過ぎると木次線(列車は来ないが)と並走するようにバスは進んでいくと「延命水」の文字が。売店の準備などをしてる姿が見え、ここが観光地になっているのだなぁと朧気なく思います。そしてこの先にいよいよこ奥出雲おろちループが見えてきます。でバスでいよいよ奥出雲おろちループに突入!
興奮してたので結構一瞬に感じましたがそんなにスピードは出てないはず。道路が3本移っているのはなかなか良いね。2重ループのトリックで写真の切れ目で3本に見えるところですね。あっという間でした。バスは「道の駅奥出雲ループ」に停車した後、三井野原駅に向かいます。
たどり着いたのは三井野原駅。JR西日本で一番標高の高い駅で標高727m、かつてはスキー場で盛り上がった駅。今は駅前にスキー場の跡が見える小さな駅です。
この駅で1時間10分列車待ちで読書でもしてようかと思ったのですが、バスで移動した感覚でそれほど道の駅まで距離はなさそうだと思い、スマホで徒歩時間を検索すると15分くらい。即、さっきまで乗ってきたバスが折り返してくるので、通学の小学生と混じりながら道の駅に向かうことにすれば、道の駅で余裕をもって観光ができそうである。
というわけで戻ってきました、道の駅奥出雲おろちループ!まぁ、距離関係なく200円でバスに乗れるのでね。
いや、朝っぱらでまだどこも見せ書いてないけれども、これ歩いてきて正解だった。すごいや。見栄えする赤い橋が2つあるがなかなかの見栄え。
簡単な展望台があるのでのぼってみる。
奥に三井野大橋の赤井橋梁がまっすぐ伸び山裾には木次線の線路が見える。朝のしんとした空気のなか見る景色は爽快だった。
そこそこの紅葉も楽しめて30分くらい売店が空いてない状況でも観光ができました。今航空写真確認したところに一か所ループ橋の途中に展望台があるらしい。そこまでは歩いてみるべきだったかな、とは思わなくはないですね。ちなみに時間的には40分あれば出雲坂根の駅までループ峡を歩いて下ることができるらしいのですが、単純に時間的制約よりも、高さがそれなりに怖いのでやめました。多分正解としては「出雲坂根の駅から三井野原の駅まで歩いていく」かもしれませんね。道知ってないと時間どれくらいかかるってわけってても怖いだろうからお勧めしませんが。不安になると思います。
さて、道の駅でおろちループを十分堪能したところで三井野原の駅まで戻る。列車まで45分くらいの時間を残しての出発。先ほどの赤い橋梁を渡り三井野原の駅に戻る。
橋梁の上から見るとこんな感じになる。見ての通り柵が非常に低いので怖いです。勿論安全な高さはあるけれどもこれ胸乗り出してスマホで撮影する度胸とはないです。これ歩いているとおろちループ歩いて渡るのは怖いなぁと思ってしまった次第。
まだうっすらとして紅葉ではあるものの橋を振り向きおろちループを見ながらの散策はなかなか面白かったですね。いってよかった!情報暮れたまとちゃんありがとう!これかなりお勧めルートです!
橋梁を渡りトンネルをくぐると分水嶺とスキー場の案内と、駅入り口の看板を眺めながら三井野原駅に到着です。三井野原から木次線に再び乗車し備後落合に向かいます。
備後落合駅と篠原温泉高尾の湯
備後落合にあるとっておきの秘湯へ
三井野原駅から再び木次線に乗り込み2駅先の備後落合の駅を目指す。あからさまに観光客っぽい人々がそこそこ乗っており、奥出雲おろち号に乗るのではなくても、乗り鉄してるのだなぁ、などと思う。油木駅のあたりの効用が黄色く染まってなかなかにきれいであったね。
そして9:07定刻どうりについに備後落合の駅に到着!否応なしに気分が上がります。そのまま引き返す人も結構いるようですが、せっかくの備後落合なので撮影会が始まる。
芸備線三好方面の電車との写真撮影をしたり、転車台の撮影をしたりして、木次線が折り返すのを見送って周辺散策。周辺なんかあるのかい?ってなるけれども、確かに駅前には遊べるところはないし、ビールが入ってない自販機くらいしかないけれども、ご飯が食べられるドライブイン落合、アイスクリームが楽しめるグリーンフィールド西城とかがある。
まぁ、ドライブイン、グリーンフィールドともに徒歩15分、高尾の湯は25分くらいかかるのだが、奥出雲おろち号が来るまで約4時間あるので楽勝である。その中であちしが最終目的地に選んだのが篠原温泉高尾の湯という秘湯温泉である。
まぁ、車でくればそうたいしたことはないのであるが、鉄道で行く分にはかなり難易度の高いところにある日帰り温泉。中国地方で秘湯を目指すなら亀嵩温泉、海潮温泉あたりに行くのでしょうが、お隣広島県の奥地のここを目指します。もちろん動機としてはおろち号に乗ってその時間つぶしなのですが、知ってみてびっくり。PH11を超える超高濃度なアルカリ性温泉で、さらには全国でも珍しい放射能温泉。まだ放射能温泉は未体験なので非常に楽しみ。循環なしの生温泉である。
紅葉をめでつつ、国道を川沿いにしばし、かつ、道を間違えないように慎重に歩きつつ、慎重に行ったので30分くらい歩いたところで見えてきたのが高尾の湯。ちょっと不安になりかけたころに見えるので、看板が見えると喜びもひとしおです。本当に小さな温泉です。
中に入るとおばあさまが出てこられて利用形態を聞かれます。あちしは1回利用の500円で。バスタオルやタオルを期待するのは間違い、自分で持っていきましょう。500円を払って下の階のお風呂に案内される。ちゅいが気に20分以内、という張り紙。基本的に小さなお風呂なので2人入るともう一杯という感じです。混浴ではなくお風呂は男女別に分かれてるので4人くらいまでかな。お風呂浸かった後、「誰もい回から写真撮っていいよ」というのでお風呂の写真をどうぞ。
男湯はすぐそばの窓から川のせせらぎが聞こえ、小川を見ることができ、窓から外気をとることができます。本当に小さなお風呂です。一般家庭のような作りなので、どこからか温泉が流れてくるというものではありませんが、お風呂の蛇口からは源泉100%のお湯、というより、お水が出てきます。むしろどの蛇口をひねっても温泉以外は出てきません。というのも、温泉の温度が19.6℃と低めで、おばぁちゃんが100%の温泉を薪で沸かしたお風呂です。お風呂が熱かったり、お湯が足りなくて蛇口をひねっても温泉成分は一切薄まらない作りです。
体を洗ってお湯に足を入れるとまずびっくり!はっきりと今まで入った温泉との違いを感じるくらいぬるぬる、つるつるのぬるっちゅる。これが強アルカリ性温泉の力…!なんという肌触り!まっ透明のほぼ香りもしない温泉がこんな肌触り?すごいのなんの!アルカリ性のお湯はコーティング、クレンジング効果なのだが、圧倒的に肌を包み込む、というよりもはや、言葉は悪いが、いい意味でまとわりついてくる感覚!未体験!これはすごい!なるほど20分で出ろというわけだ!アルカリ性の温泉は湯冷めしづらく良くあったまるというのが売りだが、こんな感じにあったまったら、からだから熱が逃がされない!あったまりすぎると湯あたりするぞ!
ちなみに泉質の詳しいデータはこちら。
ph11.2 強アルカリ性放射能冷鉱泉 19.6℃
湧出量 14.1ℓ/分、ラドン 6.15×10-10 ci/kg、メタケイ酸イオン 2.5㎎ 、成分総計 45.4㎎。源泉100%温泉。
温泉成分はそんなに多いわけではないのに、なんでこんなにアルカリ濃度が高いのだろう?
さらに女湯はこんな感じです。
さらに、全国でも数少ない放射能温泉!…といっても放射能温泉は初めてなのでそれがどんなもんなのかは正直わからんかったけれども。本当に入った瞬間からの感動がすごすぎる温泉でした。アルカリ温泉の醍醐味をこれでもかというくらい味わえる。保温効果も抜群で湯冷めせずにあっという間に温まる、つうか逆に熱が引かなすぎるくらい。だからなのか、入浴時間20分の制限は忘れないでください。何か魔法にかかったようなひと時でした。
お風呂上りには休憩所となっている場所でここを切り盛りしてるおばぁちゃんと会話しながらの休憩タイム。そのひと時もとても楽しく、「あぁ、電話くれた人?トロッコ乗りに来たの?」から始まる何気ないお話がとても楽しく、いい感じに休憩が取れました。いつまでもお元気でいてくださいね。20リットル100円で温泉水が自販機で買えますが「ペットボトルくらいならどの蛇口からでも同じもの出るから汲んでいっていいよ」といってくださったのでお言葉に甘えて温泉水もいただきました。
ほんと、この温泉のためだけでも備後落合に来る価値がある、そんな温泉でした。
あー、ビールがうまい!ゆったりと芸備線の線路を眺めながら備後落合へ戻ります。グリーンフィールドは行けないことはなかったが、この後奥出雲おろち号でお蕎麦のお弁当2つ食べるので我慢、おなか冷やすと大変だしね、でももったいないことしたかな。体ほてってってるけれども寒かったんだよ。
備後落合駅を堪能
温泉からゆったり散策しながら(重ね重ねアイス買いに行ってもよかったなぁ)再び備後落合駅に時間の余裕を持って戻る。
川のほとりの小高い場所に備後落合の駅はたたずんでいます。現在は無人駅扱いで切符の発売もなく、奥出雲おろち号の指定席券も予約で来ていても、ここにたどり着く前に発券していないといけません。トイレも水洗ではなく仮設トイレです。三井野原駅が水洗トイレなのにとは思うが、あそこは新しい駅だからなぁ、一概に比べちゃいけないのか。しかし、古い面影を残していい駅に感じます。当の沿線住民としては古き良きももちろん大切だろうけれども、設備投資は欲しいとは思いますがね。
そのように書いたとおり、本当に古くからの面影を残す駅であるのと同時に、もともとの古くからの設備というか、駅の規模は大きなところです。写真の通り線路の数も多く、3番線までホームもある。路線と路線が巡り合うターミナル駅で木次線、芸備線が乗り入れていて、芸備線は三好ー新見までで運航してるものの直通運転はなく、三好ー備後落合、新見ー備後落合間の運転で、事実上3つの終点が重なる乗り継ぎ駅です。この備後落合という駅名は地名ではなく鉄道が落ち合う駅ということで備後落合と名付けられたそうです。
早めに駅の戻ったのはわけがありまして、もちろん時間的ゆとりのこともあるのですが、この備後落合駅ではボランティアの駅ガイドさんがおられます。元国鉄職員で機関士をやっておられ、三江線や木次線の運転も担ったという、た永橋さんです。
当時の国鉄の制服のこの方が、備後落合駅及び芸備線や木次線についてまた駅についていろいろとガイドをしてくれます。またガイドだけでなくボランティアで駅の整備清掃その他をしてくれている方で、駅に今までの記憶と記録を残し続けた足り継いでくれる方です。
この方がいるからこれだけの資料や記録、備品が残っているのではないでしょうか?無人駅で、自販機がない状態、人が生きるのに水は絶対必要だということで、何とか駅のふもとに自販機を置いてもらった話とか、大変頭が下がります。雪のころの除雪作業の話、今はひとたび雪が降れば列車は運休で張るまで動かないのに、とか、今抱えてる正に目の前の奥出雲おろち号の引退の話、どれもこれも貴重なお話ばかりでした。特に「三江線(広島県三次駅ー島根県江津駅間)の次は木次線だ」この奥出雲おろち号引退自体はもう仕方がないにしても、この後の木次線が危ないことに関して、どこかJRに対する怒りが感じられました。それでも何より、今こうやってボランティアガイドをしてること、そして話の節々から鉄道、そしてこの備後落合、芸備線、木次線を愛しているのがひしひしと伝わってきました。
ジオラマなどを使った備後落合の駅の説明や、三段スイッチバックの解説とかとても充実した1時間くらいのお時間でした。実際4時間の時間がある列車待ちでしたが、温泉言ったりお話を聞いているとあっという間で国は全くなりませんでしたね。
話を聞いて初めて分かったのですが、写真転車台の手前か苔むしたむき出しの階段、あれ、あそこから汽車に石炭積んでて台だそうだ。本と色々と参考になる。
せっかくなのでグッズも少し買わせていただきました。ボランティアガイドの足しになればと金を落としていかねばなぁと。正当な対価ですね支払わせていただきました。
そうしていろいろと聞いているうちに奥出雲おろち号が備後落合に入線してきました。
奥出雲おろち号に乗車
奥出雲おろち号
この日はとてもいい天気、秋晴れでやや寒いかなぁという感じでしたが、フルオープンのトロッコの客車にはありがたい天気。しかしながら木次からの奥出雲おろち号は15分の遅れで備後落合駅に到着。「もう古くて限界が来てるから、晴れていると落ち葉踏んで空転したりもするんですよ」と永橋さんの解説。なるほど、確かに引退自体は仕方がないのか。あとで述べるけれども、この木次線でこの天気で遅れちゃうのだものね。雪が降ると運休だしね。あぁ、三段スイッチバック上れないのかな。
それはそれとして目の前に来た奥出雲おろち号には大興奮。とにかく写真を撮りまくる。
否応なしにももテンションが上がっていきます。列車が15分遅れた関係で探索もそこそこに列車は出発していきます。
備後落合ー油木
12:57分定刻どうりに列車は発車。ボランティアガイドの永橋さんやここまで先頭できたトロッコ車両は今度最後尾になり機関車が客車を引っ張っていく感じです。ボランティアガイドの永橋さんや木次から乗ってきて折り返しの切符を持ってない方々や、観光ツアーでここまで来られた方に、手を振って見送られながら列車は木次を目指します。
観光列車ということでゆったりとしたスピード、いやそれだけではないのですがが60キロの道のりを3時間で走ります。まず最初に飛び込んで切るのは広島県最北部で川沿いを走る景観です。行きで見てたのであんま写真撮らなかったですけれども、県境の渓流はなかなかの見どころです。あちし以外のところで探して来てね。その次が備後落合から油木駅までの区間の紅葉。あんまいい写真はとれなかったけれども、カエデではなく多分カラマツだったかな、。社内で放送があったのだけれども、飲んで忘れてしまったが、その黄色いそして細い木々のまるで新潟の美人林のよう黄色い紅葉のトンネルは見事でした。これに限らず、奥出雲おろち号でなくても木次線で十分観光が堪能できるポイントは多いです。
広島と島根の県境を通過するとなるとやはり少なからずも山越えなのでトンネルがある。カラマツの紅葉のトンネル
、スマホのバッテリーが潤沢であればもっと写真撮ったのであるが、ほんと遊園地のゆったりとしたアトラクションみたいな感じでゆっくりと列車は進んでゆく。そして、それがこの列車を選んで乗ってきている人には時期に何が来るのかを物語っていてわくわくが止まらない。
油木ー三井野原駅ー三段スイッチバックー出雲坂根駅
そう、油木駅を通過すると次は三井野原駅。奥出雲おろち号の最大の見せ場三段スイッチバックと奥出雲ループが見えてくるのである。あちしの場合は上り(坂道的な意味で)の散弾スイッチバックは経験してないので、列車からどんな感じで見えるのか期待に胸が湧くし、乗客もにわかに盛り上がりだす。幸運にも3,4人でチケット取れた人や、往復で取れた人、それぞれの反応の違いもまたい面白いし、あちしのようにバスで通過した人や車バスで通過した人それぞれが、それぞれに興奮しているのも面白い。
細かく解説するならば、まずは奥出雲ループや三弾スイッチバックよりも先に高い位置から三井野大橋を望むことになる。鉄道は鉄道で国道にあれだけ無理やりな橋梁をかけるほどではないけれども、無茶苦茶なっところを通るので道の駅よりまじかで紅葉が楽しめる。
完全に奥出雲おろち号でなくても、木次線の観光としてのメインはここら辺でありますな。紅葉紅葉、騒いでますが、きっと4月位から5月の新緑の季節もたまらない風景が木次線から楽しめること請け合いなしです。梅雨明けもいいでしょうが、雨とくそ暑さが気になるけれども、高原だから大丈夫かな?
先ほど自力で歩いてきたところを今度は鉄道から眺める感動もひとしお。トロッコ列車なので窓ガラスの販社とかが気にならずに撮影や風景が楽しめるのもとてもよかったです。天候の良さに関sひゃするのと、やはり富山でトロッコ電車とか乗ったけれども、完全に旅客用に改造されたトロッコで堪能する風景は最高だったなぁと。列車から見る奥出雲ループなどを堪能。
ほどなくして、列車は3段スイッチバックを下ります。木次線というか、奥出雲おろち豪最大の見せ場です。これがめんどくさいし、上れる列車がないので廃止にしたくてしょうがないところなのですね。逆言えばそれだけ見どころなんだけれども、スマホの写真じゃうまく伝わらないかな?
下にだんだんと距離が近づいていくというか、写真のつなげたかだね。下りだからこんな感じですが。高低差が知事待っているのがわかるかな?1枚目と2枚目の高低差を楽しんでください。
単線なのにもかかわらず列車から見下ろす感じで線路が見えます。遊園地のアトラクションくらいでなければ実用性がなくてこんなシーンはめったに見られません。そしてスイッチバック。今まで機関車が引っ張っていたところを運転手の方が走ってきてトロッコの遠隔運転台に来ます。そして切り替え運転。
奥出雲おろち号では逆に見えないのだけれども、車止めもなにもない線路の終着点が見れるらしいので、それも見所です。あちしは知らないので見れませんでした。
できれば、この写真を拡大して上り下りの光の陰陽を感じていただければ幸いです。個人的に気になったのはこのスイッチバック、スノーシェルターで雪除けして運航できるようにしてあります。東北の奥羽本線とかでも見る形ですが、雪に影響されずに運航できる仕組みですね。・・・なんでスノーシェルターあるのに雪が降ると除雪せずに春まで列車運行しないの?
そして到着したのは出雲坂根駅。延命水と三段スイッチバックの駅です。三井野原駅が727m、ここが564m150m以上おりてきたことになります。
ここで備後落合方面に向かう列車とすれ違うのでそこそこ長く停車。なのでお写真タイム。多分奥出雲おろち号とすれ違うタイミングでラッピング列車を運行してくれてるのかな?
線路の方に目を向けると2つのホームからレールが伸び、スイッチバックに向かうのが見て取れます。
逆光ですがスイッチバックと三井野原大橋がそろって写真を撮ることもできます。奥出雲おろち号はラストランで、今後は観光列車の快速あめつちが木次線に入ってくることにはなりますが、出雲横田まででこの駅までは来ません。この光景が見れないのはもったいないなぁと思います。
ちなみに延命水の駅ということで湧水が飲めます。島根県の名水百選に選ばれていて無料で汲んで帰ることもできます。狸が飲んでたとかいうことで狸の置物が置かれています。個人的には高尾の湯のお水のほうがおいしかったかな?
結構な時間があったので写真もたくさん撮りました。きれいに流れるラインも撮れたりしましたが、ここは停車中に交換で上がっていく木次線が3段スイッチバックを登っていく様を車思惟に収めるか、動画に収めるのが正解でしたね。せっかく見れるんだから。土日祝日は線路からやや下ったところにある「延命水」という施設でやってる焼き鳥とかお蕎麦とかのお弁当が買えたりします。舞茸の販売とかもあるそうです。あちしは平日だったので何も変えず。焼き鳥が土日祝日だけと書いてあったが、お蕎麦とかビールとかの販売も来てないとは思わなかったです。皆様もご注意を。ここでお昼ご飯としてお蕎麦弁当買うつもりだったんだけれどもね。
余談ですが、観光ツアーみたいな旅行会社のパックだと延命水で買い物させた後この出雲坂根駅から備後落合まで奥出雲おろち号乗って、備後落合から観光バスってパターンも多いらしく、木次=出雲坂根間であればフル区間の抽選まけても、切符が開いていることも結構あるそうです。
出雲八川からそばの食べ比べをしながら木次へ
出雲坂根駅を出て次は出雲八川駅に到着。時刻は14:22。いい加減に腹が張ってきているので、ここでおひるごはん。前もって予約していた八川そばのお弁当をいただく。730円。
ふたを開けるとこのとうり。ボトルに入っためんつゆをそばにかけていただくスタイル。不勉強だけれども、駅弁スタイルでお蕎麦打ってるところってあんましないんじゃないかな。それも含めてこの列車に乗っていることを体感できるイベントではないだろうか?割り子そばではないけれども、薬味がふんだんの乗っており、それをワイルドに混ぜていただきました。こちらは奥出雲名産の舞茸が乗っているのもうれしいです。手打ちそばらしくすごく太いあらあらとした印象。出雲そばなのでそば殻もそのまま引いているというのが非常に感じ取れるお蕎麦でしたね。
次の出雲横田を通過し、亀嵩へ。亀嵩でもお蕎麦が買えるので予約しておきました。駅の切符の販売の委託を受けているその駅長が打つおそばをいただけます。並盛750円です。駅の中に蕎麦屋があるというと、スタンドの立ち食いソバみたいな感じだけれども、そうではなく本格そばやが駅構内にあるという駅。残念ながら停車時間が短いので散策はできないけれどもね。
こちらは温泉卵がついているのがうれしいですね。同じようにめんつゆぶっかけていただきます。薬味が海苔と鰹節だけな分そばの香りを存分に楽しめます。同じ出雲そばですが、それぞれに味わいが違うのは驚きで面白かったです。そばも、麺も両方とも風味が違って面白かったですね。決まった時間にしか列車が来ないので、わかってる時間に出せるからお蕎麦という面でもお弁当ににできるのだなぁというのも感心しました。
列車は次に出雲三成駅へ。ここは観光協会が入っており、奥出雲の名産品を買うことができる。地酒もたくさんあるけれども、おすすめはキノコかな。でも、あちしは袋の列車だったのでお目当てのものはあんましなくてあまり買い物できなかったな(酒は飛行機なのでやめたが、よくよく考えれば宅急便で送ればよかった)停車時間が長かったので社杯を何枚かパシャリ。観光列車らしい内装も堪能する。奥出雲おろち号ももうそろそろおしまいなのかと感慨にふけるのと、あちしの旅ももうすぐ終わるのだなぁとちょっとおセンチになる。
出雲三成を出て列車は木次を目指す。見どころは下久野トンネル。この区間は昨日出雲横田に行く際に一度通っているのだが、解説付きで観光列車に乗るとまた面白い。なっがいトンネルだなぁと思って昨日はただ通過したのだが、解説ききながらだと全然違うのね。木次線の中で一番長いトンネルで全長 2,241 m。昭和一桁の時にかったい岩盤を3年以上かけて掘ったそうです。しかもこのトンネル一直線でまっ直ぐ。奥出雲おろち号のっ展望が後ろになるので、その展望からだんだん小さくなっていく光を見るのもおすすめということ。実際にトンネル入ったばっかりが下の写真で、
トンネルを出た直後がこれ。確かにトンネルの向こう側の光が見えます。
トンネルになってないけれども、両サイドも削ってあるのがわかります。またこのトンネル実は坂になっており下ってるのもよくわかって面白かったです。トンネル通過中は下の写真のように車内はなります。うまく取れなかったのですが、天井に描かれているおろちの絵がイルミネーションのように光ります。どこまでも飽きさせない演出に観光列車のおもてなしを感じます。
そしていよいよ列車は木次の駅に到着します。木次どまりなのですぐに乗り換えせねばならず、木次駅での写真はなし。ちょっと閉まらない感じだけれどもね。実際幸運にもきっぷが取れてよかったし、すごく楽しい旅でした。
奥出雲おろち号に乗ってみて・・・
実際に奥出雲おろち号に乗って感じたことを少々。まずは本当に楽しかったです。さすがは観光列車で、実際に多くの人がそうであるように、この列車に乗ること自体が一つの旅の目的となりうります。見どころも三段スイッチバックや奥出雲おろちループだけでなく、沿線の紅葉、下久野トンネル、斐伊川の渓流と盛りだくさんです。なくなってしまうのは本当に惜しいのですが、列車の老朽化でどうしょうもない部分があるというのもはっきりとわかりました、悲しいけれどもね。観光列車じゃなくても普通に木次線乗るのでも十分に楽しめるのではないかとも思いました。もちろんそのためには個人である程度の知識を持ってないとただのローカル列車の旅になってしまうかもしれないところはあるけれどもね。
ここから先は読まなくてもよい部分。
ただ、基本的に電車ではなく気動車なので鉄道好きではない方だと疲れると思います。なんせこの列車遅いです。まぁ、ここからはどちらかというと奥出雲おろち号じゃなくて木次線の感想なんだが、基本的にどうもJR西がこの木次線の出雲横田ー備後落合間を廃線にしたがってるように感じてしまう。路盤のメンテナンス軽減を目的とした徐行がいたるところで行われ、15キロ制限とか25キロ制限とかがしょっちゅう出てきます。確かに線形が悪いところが多いのもわからないでもないが、これはやりすぎじゃないだろうか?お客が少ないので本数減らすという建前の下、どうにも接続できない時間設定にしてさらに乗客を減らしてる、というか乗れる時間帯に列車なければそりゃl乗客減るよ。減ったから経費削減で徐行運転をし、利益改善のための努力ではなく、廃止に向けた努力を言い訳のもと、してるように思えてしまった。廃止のほうがそりゃ利益につながるんだろうけれども、一応はJR発足時に廃線は出さないって合意のもと引き継いだんだから、結局存続無理なのかもしれないけれども、その前に、ちゃんと接続とかがきれいにうまくいくようダイヤ組んだり、今より高速で拠点と拠点結べるよう努力して見せて、その結果で廃線っていうなら仕方なし、みたいな感じになってほしいものです。だってどう考えたってJR西全体で見て大黒字なんだから。鉄道インフラというライフラインを断つのであれば、それなりの説得力を持たせなきゃね。まぁ、門外漢の考えなので、だいぶずれてるかもしれませんが。
さて、今回の旅、島根県を中心に回ってきましたが、島根県なかなか魅力たっぷりで面白かったです。来年は石見銀山をメインに回る旅行を計画しているので、その時また松江に寄るのが楽しみです。あと来年はカニだな。