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熊野古道旅行記2

前回のあらすじ

熊野古道旅行記1日目を挙げてみた。
初日の自宅から、
熊野三山熊野本宮、熊野古道中辺路~発心門王子から熊野本宮~、
1泊目湯の峰温泉あづま屋
世界遺産つぼ湯

1日目ダイジェスト

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2日目の予定

朝つぼ湯につかって、新宮に向かい、神倉神社、速玉大社を参拝し、紀伊勝浦に1泊

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というわけで湯の峰温泉は「あづまや」からおはようございます。部屋からの景色ですが、温泉街な感じが実にいいですね。

旅館で朝風呂を浴びた後、ごはんまでの間にせっかくなので、もう一度世界遺産のつぼ湯につかってくることにする。

ンで、そもそもつぼ湯とはなんぞや?といいますと…

湯の峰温泉は、4世紀頃に熊野の国造、大阿刀足尼によって発見され、後に歴代上皇の熊野御幸によってその名を全国に知らしめた日本最古の湯で、古くから熊野詣の旅人達にとっての湯垢離と休息の場として知られていた。2004年には紀伊山地の霊場と参詣道の構成資産の一部として、温泉としては世界で唯一の世界遺産にも登録されている。

泉質は塩化物・炭酸水素塩・ナトリウムを主成分とする含硫黄の炭酸水素塩泉に分類され、湧出温度は92.5℃、湧出量は全体で885ℓ/分であり、神経痛、リウマチ性疾患、皮膚病、糖尿病などに効能を持つとされる。

で、現物がこちらです。

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うまく写真が取れませんでしたが、公式の感じはこう。

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一人二人はいればもういっぱいな感じで、時間30分の交代制です。お湯は日によって1日7色もの色の変化があるという。ここら辺は硫黄泉の特徴で湯が参加するとお湯の色が変色するのね。↓これが前日夜に入った時の色。

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色合いが違ってるのわかるかな?

でもってこのつぼ湯も源泉かけ流し100%なので、すごぶる泉質がよく、まさに温泉につかってるわぁ!って感じになれるんだけれども、90度越えの源泉かけ流しなんてものにそもそもつかれるんかいな?という話もある。ここがすごいのは写真を見てもらえるとわかりやすいのだけれども、

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底が砂利というか石が敷き詰められてる構造なんだけれども、この石の深さがなんと3m越えだそうで、お湯が沸きがあって来るのをさます効果で加水しないでもちょうどよくつかれるそうで。なんとも贅沢な話だね!今までは行った温泉の中で一番気持ちがよかったです。つぼ湯、機会があればぜひ行ってみてくださいね。


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さて湯の峰温泉、温泉飲めるものなので、その温泉で炊いたおかゆと湯豆腐などを朝からおなか一杯食べて宿を出発…。といっても宿を出たのは11時ごろ。バスの本数が少なくて8:50か11:08かの2択で、温泉宿に来てまで焦る必要はあるまいということでゆったりさせていただく。

宿の周りを少し散歩し、熊野古道大日越えの湯の峰王子や国の天然記念物で自生する北限となっているユノミネシダを眺めたりしてくる。

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ユノミネシダは写真撮り忘れ。

わりかしゆったりと過ごせたので、これおすすめかな。そうこうしている間にバスが来たので乗車!このバスに乗るのも一つの目的でした。

新宮発大和八木行路線バス!

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まぁ、熊野本宮までしか乗らないんだけれどもね。

さらば、湯の峰温泉!また来たいな。大和八木新宮路線バスのりつぶしの際にもよれるしね。

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熊野本宮でバス乗り換え。昨日空港から乗ったバスに全く同じタイミングで乗り換え白浜空港―新宮間バス完乗。朝早めに宿を出て瀞峡に向かいそこから川下りで速玉大社のある新宮駅を目指すというのも考えたが、数年前の台風の影響で川に土砂が堆積し水深を確保できず現在舟が運休中とのことなので寄り道せずに新宮の駅に向かう。途中速玉大社で降りてもよかったのだが、荷物をコインロッカーに預けての散策がおすすめなので、新宮駅を目指し、まずはお昼ご飯にすることにした。

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JR東海とJR西日本の境目までやってきました。ここでのお昼は徐副ずしでさんまの姿ずしをいただく。基本的にこの地方ではさんまを漬け込んだ差㎜名の早ずしとかがポピュラーだそうでせっかくなのでそれをいただくことに。お昼から寿司って言ってもこれならリーズナブルに、ちゃんと地のものを食べられてる感じでいいよ。徐副ずしは駅前なので分かりやすいしおすすめです。

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写真は徐副ずしのHPから

そもそもなんでさんまなんだろうと思ったら、もともと和歌山ってサンマがたくさんとれたんだそうで。勝浦なんかもさんまの基地だったんだけれども、東北が量を始めると漁獲量が下がって、それでマグロに転換したそうな。それ考えると、今サンマが不良なのは単に温暖化だけが理由ではない気がしてくるね。だって和歌山のうみってすごぶる黒潮の影響で暖かいもの。

ンで、こっから今日の散策。新宮の駅から神倉神社および速玉大社へは30分に一本の割合でバスが出てる(紀伊勝浦駅行き)のでそれに乗って回るのもよいのですが、ちょうどバスが出たばっかりだったので、そぞろ街を歩きながらまずは神倉神社を目指す。新宮の街自体は大きな街並みなので、街歩きの街ではないけれども安心して歩ける。そもそも和歌山県は紀州徳川藩があったこともあり徳川領としての和歌山の街、新宮の街も新宮城があり、一国一城状態ではない珍しい土地だったんだよね。加えてもちろんのこと古来より速玉大社の門前町としても栄え、木材の集積地としても栄た街で、ちゃんと道が整備されている。そんな街を歩いて15分くらいかな?神倉神社に到着。

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この石段のを登りきると神社の社殿とご本尊としてゴトビキ岩が鎮座している。自然信仰である熊野を象徴するような神社で、熊野大神が熊野三山として祀られる以前に一番最初に降臨された聖地です。天ノ磐盾という峻崖の上にあり、熊野古道中の古道といわれる五百数十段の仰ぎ見るような自然石の石段を登りつめた所に御神体のゴトビキ岩があります。

熊野速玉大社は、まだ社殿がない原始信仰、自然信仰時代の神倉山から、初めて真新しい社殿を麓建てて神々を祀ったことから、この神倉神社に対して「新宮社」と呼ばれ、そこから新宮市という名前も来てるんですね。

で、さっそく上ってみたのがこちら。

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↑こちらは583段の石段ね。

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すごい!自然石の一枚岩。熊野酸性火成岩類の流紋岩が風化し、山の斜面にヒキガエルの姿で鎮座する巨岩。このような球形に風化した岩はコアストーンと呼ばれるが、こんなものが昔から鎮座してるのかと思うとすごいね。ほんと岩見るだけでも価値がある。そしてこの神社の境内から見渡す新宮市もなかなかに素晴らしい。

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そんでもって上り538段も登ってきたわけだが、当然下らなければならない。かなりしんどいので足腰しんどいという方は登らないほうがいいです。だって、下ってみるときに来た道振り返ると、

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もはや階段、石段というより崖か壁である。しかし上っただけのものはあるのでお勧めはおすすめですよ。きついのも最初鳥居くぐってすぐの場所なんで、そこさえ乗り越えちゃえばあとはなんとか行けるのでね。鳥居のわきに杖が置いてあるのでそれを借りて登るのもよいし、実は女坂も用意されているのでそれを使って上るのもよいかもしれません。

とはいっても女坂もかなりきついけれどもね。そりゃまぁ、これ上るんだものなぁ。

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でもまぁ、せっかくなので熊野三山のルーツともいえるここは言っておいて損はないと思います。ガイドブックとかの扱いちっちゃいけれども、速玉大社地区の最大の見どころだと思います。

さて、神倉神社の後は速玉大社。前の説明通りの神倉神社からの神社である。神倉神社から速玉大社は、バスもあるけれども、徒歩でも行ける。

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というわけで、バスまで時間があるので歩いて速玉大社へ。10分かからないで速玉大社に到着。

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ぶっちゃげ熊野三山の中で一番行きやすい場所。駅からある浮いていけるのでね。朱塗りがきれいです。

熊野速玉神社…神代の頃に、神倉山の磐座であるゴトビキ岩に熊野速玉大神と熊野夫須美大神が降り立ち、そこで祀られることとなった。熊野速玉大神は、熊野速玉大社では伊邪那岐神とされ、熊野本宮大社では同じ神名で日本書紀に登場する速玉之男(はやたまのを)とされる。熊野夫須美大神は伊邪那美神とされている。しかし、社伝によると景行天皇58年に現在地に遷座し、速玉之男神の名から社名をとったという。もともと祀られていた所である神倉山は神倉神社となり、また元宮と呼ばれ、当社は新宮と呼ばれる。

初めは二つの神殿に熊野速玉大神、熊野夫須美大神、家津美御子大神を祀っていたが、平安時代の初めには現在のように十二の社殿が建てられ、神仏習合も進んで熊野十二所権現と呼ばれ、やがて式内社(大)に列せられた。

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だそうで、現在日本第一位の神社。

残念だったのは神宝館が休み(改装中)で1200点にも及ぶ古神宝類などの国宝を見ることができなかったのは残念。楽しみにしてたんだけれどもねぇ。ぶっやげていうと行きやすい熊野三山なので、是非に訪れてもらいたいと思うのだけれども、神倉神社とセット、神宝館にもきちんと行くべきだとは思いました。

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さて、新宮の駅まで歩いて戻り、今日の宿へ。新宮の駅から紀伊勝浦まで向かうのですが、特急も含めれば30分に1本程度電車がありますし、というか半分は特急なんだが、快適さを求めるなら電車、そうでなければ30分に一本あるバスで向かうことになる。ちょうど普通電車が45分後、バスが30分後という時間帯だったので、駅前のファミマでビール買って一休みして電車で紀伊勝浦に向かうことにした。きのくに線の車窓がなかなかに良いのでお勧めです。あと意味は特にありませんが、電車やバスの待ち時間に徐福公園がそばにあるのでどうぞ。あちしは新宮の車庫見てました。

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あんまし新宮の駅いい宿がなかったのよ。


さて紀伊勝浦駅について徒歩7分(紀伊勝浦駅の写真は撮り忘れ)、本日のお宿「勝浦万清楼」へ。

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料理旅館ということでご飯がおいしいというので楽しみ。所で数ある勝浦のお宿の中からここ選んだかというと、お料理がおいしいからというのもあるのだが、加えて提携している「ホテル浦島」のお風呂が使えるということ。だったら最初からホテル浦島に泊まればいいじゃねぇかということであるが、ホテル浦島は晩飯朝飯バイキングンんだよ。おかん連れての旅行でバイキング食べ放題でヒャッホー!とは思わないからね。そんなにバイキングめしがうまいとは思わないし。晩御飯なしにしてホテル浦島内にある居酒屋が素晴らしいとのことでそれにしようとしたのだが、

(異様なほど充実した日本酒のラインナップ、龍神丸まで飲める)

ものの見事に定休日でね。ごはんがおいしいという評判もあるし、それで勝浦万清楼にしました。

まずは、ホテルにチェックインしてホテル浦島の温泉まで向かう。

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こんな温泉につかってまいりました(風呂の写真なんかとれるわけがないので公式より拝借)。とはいっても、この日台風接近中で高潮警報なんか出てましたので海まじかの場所まではいけませんでしたが、それはそれで荒れ狂う海を見ながらの風呂は面白かったです。こんな穏やかじゃなかったし、風呂の中に立ち入り制限がかけられた場所があるというえづらが面白かったです。ちなみに勝浦湾はすごい静かで湾というのはすげぇなぁ、と思いました。

ちなみに温泉のほうもなかなかに良かったですが、さすがに湯の峰温泉には一歩劣るかな。地形の関係もあるのですが、湯の峰あたりが一番温度が高く、紀伊半島を南下するほど宣言の温度が下がる傾向のようです。それでも、海が近いので、昨日のお湯に加え塩分があり、温泉につかってる!って感じが味わえました。ちなみにお宿戻って勝浦万清楼にも天然温泉、露天風呂とそろっているのでいくつもの温泉が楽しめるのも、勝浦万清楼の良いところです。

勝浦万清楼に戻る前に、ホテル浦島内にローソンがあるのでそこでビールを仕込みましょう!

さてお楽しみの晩御飯の時間!

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うひょー!

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イセエビのお寿司なんて初めて食べた!そういやぁ海老根1年間見れないのか…。

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テレビでしか見たことなかったよ、アワビの陶板焼きなんて!

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ハモとマツタケの土瓶蒸しのいい香りがする中

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マグロがびっくりするくらいうまい!いや、色が薄くてそんなおいしそうに見えないでしょ?ところがどっこいこれがめちゃくちゃにうまい!勝浦のまぐろなめてました!今朝上がりたての!冷凍してないマグロがこんなにもうまいとは思わなかった!いや、何これ?あちしらが今まで食ってたマグロって何?なるほど、、冷凍技術のなかった江戸時代マグロ赤みが大人気だったのもうなづける!トロなんか食わねぇでも、これすげぇ!ってなるもの!

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まぐろのステーキも最高でした!最後にしめに雑炊いただくが、これもうまい!

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料理旅館と名乗るのは立てじゃなかった!本当にご飯がうますぎる。いい飯食っていい風呂入り、部屋で地元のつまみを食いながら一杯ひっかける。

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今日も最高でした!

ちなみに宿でのプランは「量より質」

でございました!


明日は熊野三山おおとり、熊野那智大社を目指します!


本日の行程

湯の峰温泉11:09-11:20本宮11:50-12:45新宮駅(昼食さんまの姿ずし、コインロッカー)-神倉神社-熊野速玉大社-新宮駅(荷物回収)15:51-16:16、浦島で風呂万清楼で晩飯。

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