法律学校

胸を膨らませて彼は教室に入った。
中には自分と同じ志を持つ若者たちでいっぱいだった。
御一新以降、この国も西欧のような近代法が施行されている。
“法律”とはどのようなものなのだろうか、田舎住まいだった彼には今一つ分からなかった。そこで東京に行くことにした。東京には法律を学べる場所があるからだ。
だが、官立の学校は米仏語で授業をするので彼には理解出来ない。
がっかりした彼の耳に朗報が届いた。日本語で講義を行う民立の法律学校があるというのだ。勤労青年を対象としているので授業は夜間に行われる。彼に好都合だった。

その後、彼はとある代議士の書生になる。そして晩年は政界入りするのだった。


#歴創版日本史ワンドロワンライ
明治時代に設立した法律学校について書こうとしましたが例の如くうまく書けませんでしたf^_^;



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