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第37回共同通信社杯初日レポート

台風が近づきつつある岐阜は、雨模様の初日でした。
まだ風も弱く、雨の降りもそれほどではなかった初日。松浦悠士が飛んだのは意外でした。
レースを見返すと、前がいくと判断したようですね。太田竜馬が石原颯の番手から前に踏んでいればなんてことはなく追い込んでいたような感じがします。普段連携している四国勢を捲るのは少し躊躇してしまった感じでした。松浦本人に確認しているわけではありませんので、真相は分かりませんが。
それにしても、松浦が初日で飛んだのは何時ぶり?って感じですよね。
明日の5レース負け戦の松浦はド鉄板に果たしてなるのか?ちょっとワクワクします。

確定板に乗らなかったS級S班は松浦と清水裕友。ちょっとどうした中国勢という感じな初日でした。
それにしても、共同通信社杯の初日は堅い! 
自動番組だからでしょうね。嘉永泰斗の捲り追い込みにはびっくりしましたが。清水裕友、小松崎大地の3番手を回ったのは読みが的中したのでしょうか。ここからブレイクすると面白いですね。

また松浦を飛ばした眞杉匠の捲りはとんでもないスピードでした。一気に決勝まで上りつめると決勝が面白くなりそうです。

さて二日目の二次予選A10レースは注目です。
本日の注目の若手がばっちり揃いました。
寺崎浩平に稲川翔、岩本俊介に内藤秀久、眞杉匠の後ろに吉田拓矢で3番手に平原康多。
嘉永泰斗、小松崎大地が単騎となりました。
というか二次予選Aは全て見ごたえのあるレースとなりましたね。
11レースは郡司浩平先頭の鈴木裕-和田健太郎の強力な南関3車に好調な野原雅也-山下一輝、森田優弥-鈴木庸之ですし、12レースは新田祐大-佐藤慎太郎-守澤太志の北日本SSラインに、浅井康太-諸橋愛、宿口陽一-武藤龍生、単騎の稲垣裕之、太田竜馬。
この後の親王牌や競輪祭の時に見ておきたいライン構成とレースだと思います。見逃さずにみましょう!

二次予選B面白そうです。(付け足し感ありますが)


《ダッグアウトから》

■1レース

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●1着の鈴木庸之

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「まずは志智(俊夫)さんに粘られないことを確認して、次にラインで出切ったことを確認してという感じでしたね。前回、森田優弥をタレてるという判断で抜けなかったので、今日は早めに抜いたかなと思うけど、吉田が脚があったおかげでワンツーが決まった感じですね。脚は軽かったので、明日からも楽しみかなと思います」
●2着の吉田拓矢
「駆けた感じ重いように思えたけど、それは朝イチで刺激が入ってないせいかなと思うので、脚の状態は悪くないかなと思います。ラインで決まったし、よかったです」
●3着の阿部大樹
「吉田君が冷静にいいところで行ってくれました。もう出切る前から吉田君のペースもよかったし、誰も来れないだろうなとは思っていました。調子はいいと思ったけど、自分も口が空いたところはあるので反省して、修正していきたいです」


■2レース

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●1着の寺崎浩平

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「他地区の追い込み選手がついてくれるのは緊張しますけど、諸橋さんだったし、心強かったですね。このメンバーで先行して1着だし、いいスタートが切れたと思います」
●2着の諸橋愛
「シッティングで加速していくので、どこで加速していくかわからなくて、ちょっとついていきづらかったです。ついてからも余裕はなかったです(苦笑)」
●3着の大石剣士
「車番がよくなかったし、前か後ろかと思ったので、前はきついから後ろからになりました。とりあえず前に出てから考えるつもりでいました。(ホームでカマしてきて)出させるつもりなかったけど、行かれてしまったので、3番手からと思ってました。でも、なかなか前に追いつかなくて、寺崎さんが強かったです」


■3レース

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●2着の山下一輝

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「浅井(康太)さんの後ろを選んでよかったです。浅井さんについていけば大丈夫と思ったし、内だけ締めておこうと思いました。ついてみて、すごい勉強になりましたね」
●3着の堀内俊介
「前もあれだし、新山は行けるのかなって悩んでいたんですけど、先行選手の見本のように、あの外を行ってしまいましたね。ついていて勉強になりました。残せなかったのは僕の技術不足でした。新山にチャンスもらったし、明日も頑張りたいと思います」
●4着の新山響平
「ずっと外を踏んだので、最後はタレてしまったけど、自分のやりたいレースはできたし、明日から修正していきたいと思います」


■4レース

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●1着の野原雅也

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「6番(松岡辰泰)が切ってくれてなかったら危ない展開でしたね。叩いてスピードがあがったので、そこから仕掛けました。けっこう長い距離を踏んだけど、残れているし、感触はいいですね」
●2着の稲川翔
「雅也がすごく強かったですね。仕掛けた感じで、これはワンツーは決まったと思って、あとは抜けるか抜けないかだと思いました」
●3着の桑原大志
「松岡君が切りにくるとは思ってなかったですね。ついてみて、高橋(晋也)君は頼もしかったし、高橋君もくんなものじゃないって悔しさはあると思うし、それを他地区の僕がつくことによって、何か高橋君が掴んでくれればいいなって思いました。僕的にはいつもは敵になるのですけど、でも、そうやって高橋君が何か掴んでくれたら、競輪界的には盛り上がると思うので」


■5レース

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●1着の平原康多

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「中井君がもっとふかしていくイメージでいたので、思い切って踏んでいったのに、全然踏まなくて挟まれました(苦笑)。(山崎さんの仕掛けに)そこで遅れてしまうと勝負権がないのはわかっていたので、そこはしっかりついていきました。前回から色々と試してきましたが、いい方向に向かっているのかなとは思います」
●2着の稲垣裕之
「中井(太祐)が積極的に仕掛けてくれたおかげ、チャンスある走りをしてくれました。ホームの山崎(芳仁)はちょっとスピードがあって対処できませんでしたね。平原もしっかりついてきていたし、5番手が精いっぱいでした。脚の感触はいいし、勝負できると思います」
●3着の阿部力也
「山崎さんの仕掛けは作戦通りでした。タイミングも完璧だったし、しっかり伸びていたし、本当に強かったです。平原さんを止め切れていればよかったんですけど、2車でちょっといけず、自分の力不足でした。脚の感じはよかったと思います」


■6レース

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●1着の佐藤慎太郎

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「内抜きになっちゃうかもしれない感じだったので、難しかったけど、上手く対処できたと思います。踏み直しがすごくて、ゴールに向けて森田が強く踏んでいたんで、抜けないかと思いました。今日はしっかりケアをしたいと思います。GIで一緒に戦ってきた有坂(直樹)さんが引退して、僕もいつか引退する日が来るんだなってリアルに感じて、なので、一戦一戦をしっかり頑張りたいと思いました」
●2着の森田優弥
「けっこう皆が脚を使う感じになったので、展開が向きました。冷静に踏めましたね。初日の壁が突破できたんでよかったです」
●3着の鈴木裕
「十中八九、今日は森田が先行する展開になると思っていたし、その3番手からレースをしようと思って、できなかったら臨機応援にと思ってました。佐々木(豪)君がバック踏んだんで、そこで出るつもりなかったけど、そこでバック踏むよりはと思って。とりあえず櫻井(正孝)君に差し込んでおいて3番手をと思ってたんです。思い通りに走れたけど、最後、森田君が強くて差せなかったので、もう少しなんかあるかなと思います」


■7レース

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●1着の和田健太郎

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「今日のレースの形になればいいなって話していて、その通りのレースになりました。岩本もきついところを行ってくれているおかげですけど、自分も落車明けの割には踏めていると思います。なんだかんだアレ(岩本)に助けられながら(笑)、今の自分のできることをしようと思いました」
●2着の岩本俊介
「(望月)一成が来たとこが一番きつかったですね。一成が惑わせるように来たので反応できなかったけど、阿竹(智史)さんが切りにいって、そこには反応できたんでよかったです。けっこう長い距離踏んだんだけど、しっかりペースで踏めたし、和田さんが仕事をしているのも見えたし、和田さんに差されないようにもっていってる時に踏んだんだけど(笑)、しっかり抜かれましたね」
●3着の神山拓弥
「初手の位置でそこになりました。まさか3着に入れると思ってなかったんでよかったです」


■8レース

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●1着の嘉永泰斗

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「感触もいいし、ビッグレースで上のレースを走れるのは嬉しいので、明日も頑張ります」
●2着の武藤龍生
「さすが清水君はSSの仕掛けでしたね。後ろに芦澤(辰弘)さんもついてくれたし、河村(雅章)さんには申し訳なかったけど、前に踏ませてもらいました。ダービーで決勝に乗って、もっと強くなりたいと思うようになって、色々と考えてやってきたけど、少しずつ身についていると思います。関東は今勢いあるし、乗り遅れたくないと思って最後頑張りました」
●3着の小松崎大地
「ごちゃついていたけど、スピードは落ちてなかったし、清水(裕友)はそのスピードをもらって仕掛けていったので、さすがだなって思いました。武藤に割られなきゃ面白かったけど、自分の弱さが出ました。でも、清水についてみて、その強さの理由がわかったような気がするし、このついた経験は自分の中で絶対に活きると思います」


■9レース

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●1着の守澤太志

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「2車だったし、それを行かせちゃうと他のラインもついてくる場合もあるので、どこか遅れている人がいたら捌いてと思ってました。後ろの中川(誠一郎)さんの捲りは警戒していました。調子も前回よりもだいぶよかったし、余裕もありました」
●2着の渡邉一成
「遅かったら突っ張って、そこから考えようという作戦でした。突っ張りすぎず、でも、番手も取れるように、いい感じに踏めました。ラインのおかげですね。3番手の友和さんまで含めて家族のような安心感でレースに臨めたことが僕にとっては大きかったですね」
●3着の佐藤友和
「一成がいいレースをしてくれましたね。守澤も仕事をするために車間空けたりとかしていて、その車間を詰める時にちょっと口が空いたんですけど、そこは死守しなきゃって思って走りました。脚はいいと思います」


■10レース

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●1着の郡司浩平

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「あんなに早めに根田(空史)さんが行ってくれるとは思ってなかったですね。後ろから行けそうで行けない、すごくいいペースで駆けてくれて、その分最後はきつそうでしたけど、本当にいいペースでしたね」
●2着の内藤秀久
「上手く根田が対処してくれましたね。今日はラインのおかげにつくるので、僕はあんまり言うことないでしね」
●3着の福永大智
「根田さんの仕掛けについていってと思ってました。坂井(洋)君が粘るのかと思ったら、引いてくれたのでラッキーでした。あそこから仕掛けられたらよかったけど、まだびびってましたね」


■11レース

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●1着の眞杉匠

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「タイミングを逃さないようにと思ってました。ホームで一回、口があいちゃったんですけど、それを詰める勢いで行っちゃいました。指定練習の感じはそんなによくないのかなと思ったけど、1着取れているし、悪くないですね」
●2着の太田竜馬
「石原(颯)君がいい感じで踏んでくれたので、残すために何かできたらと思ってました」
●3着の野口裕
「前だったら引かずも考えたかもしれないけど、一番後ろになったんで、頭を切り替えて後ろでチャンスを狙ました。捲りにいける感じもなかったので、気持ち的に消極的になってしましましたね。明日はラインが出来て、積極的に行きたいです」


■12レース

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●1着の新田祐大

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「積極的に行こうと思う気持ちは常にあって、僕らしくないレースではありましたけど、ああゆう展開になりましたね。
オリンピックから3場所目、僕の中で、今までムリヤリ競輪になじもうしていたのが違和感のような感じがあったけど、自分の持ち味を出せればいいと思って今回は臨めました。それが結果にいい形でつながったのかなと思います」
●2着の成田和也
「新田が上手いレースをしてくれました。ちょっと終始遅れ気味で悔しい気持ちはあるけど、なんとか2着だったので、その辺は練習の成果は出ていると思います」
●3着の宿口陽一
「新田君の動きが見えてなくて、一番強い選手に3番手入られたんで、ああなっちゃうと後ろの人たちに勝機は難しくなるので、申し訳ないレースをしてしまいました。脚の感じは行けると感じあったけど、気持ちの部分で負けてましたね。レースの組み立てが甘かったんで、そこを修正していきたいと思います」

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