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第38回共同通信社杯(GII)優勝は郡司浩平! ティアラカップ優勝は奥井迪!

台風14号の影響がもろにあったレースは最終日の10レースだけでした。全般には強風が吹いていた名古屋競輪場でしたが、10レースだけは暴風雨。
強まる風雨をみて、これは撮影に行かなくては!と飛び出していったカメラマンは、10レース後には後悔していたには苦笑してしましました。
さて、ティアラカップ。
奥井迪が見事でしたね。デビュー当初から「ビッグレースを先行で獲る!」という目標を今回達成しました。これは本当に凄いと思います。ひたすらに道を追い求めれば達成できることを証明したのですから。
そして、共同通信社杯は郡司浩平が優勝となりました。
番手の和田真久留のアグレッシブなブロックも援護射撃に、逃げ切り優勝を決め、年末のKEIRINグランプリ出場へ大きな弾みとなったと思います。

それにしても、今回の共同通信社杯は色々と話題があった開催でした。
脇本雄太の連勝記録、中野慎詞の連勝記録など競輪ってやはり面白いと再認識させてもらいました。

次のビッグレースは寛仁親王牌となります。KEIRINグランプリを懸けた戦いもいよいよ佳境を迎えてきました。
2022年の前半が良かった選手たちが若干、落ちてきているように感じます。終盤はもしかすると全く違う選手の活躍が見られるかもしれません。
是非、GIII、FI開催に注目して上り詰めそうな選手を早く見つけて、的中率を上げていきましょう!

奥井迪選手、郡司浩平選手おめでとうございました!


最終日のダッグアウトから
■8レース
●1着の新田祐大
「中野も連日のレースで主導権を取れてないとか悔しい思いもあったみたいなので、今日はいいものを掴んでかえりたいという気持ちが強かったみたいですね。島川(将貴)が捲りにきていて爆風で止まったと思ったら、そのまま伸びてきたりとかちょっと難しい展開になったんですけど、ちょっと波を作ることができましたし、中野に合わされて島川が終わったなって思ったら、すかさず荒井さんが来て、中野の踏み返しもすごかったけど前に踏ませてもらいました」
●2着の飯野祐太
「新田が前取ったし、慎詞も2周から突っ張たし、誰も新田の横に並ばせないと思っていて、島川(将貴)のあとも荒井(崇博)さんすぐ来ると思って反応できました。結果、二次予選で3コーナーで3車並走でしのげなくて、慎詞にも守澤(太志)に迷惑かけたし、技術も脚力も全部あげていかないとダメだなって思いました」
●先行した中野慎詞
「勉強ばかりの4日間というか、競輪の難しさだったり、厳しさを味わいました。
やっぱり2日目ですね。作戦通りに動けなかった部分だったり、せっかく強い選手たちと戦えるチャンスだったのに自分のミスで1人になったり、ラインの皆にも迷惑をかけましたし、自分もしっかり力を発揮するという部分では出せなかったですし、次の準決勝に勝ち上がるチャンスはあったと思うし、そこがすごい悔しかったですね。勝ち上がって上にいけばいくほど強い選手と戦えますし、自分が目指す場所はもっともっと上だと思うので、ここで負けてもいいと思って走ることは違うと思っています。でも、早くにこのような経験ができたことはよかったと思ってるので、また頑張ります」

■10レース
●1着の坂井洋
「うまく冷静に(吉田)有希が駆けてくれて、強かったですね。正直、視界も見えなくて、車間をつめちゃったかなっていうのはありますね。そうすればワンツー決まったのかなって、技術不足で申し訳なかったです。前回の共同通信社杯は番手なかったんですけど、今回は増えてきて、これからも増えていくと思うので練習でも意識していきたいと思います」
●2着の脇本雄太
「(見えなくて)距離感もわかんなかったですし、自分が行きたいと思ったところでもう吉田君が駆けていたので、その辺りは自分の判断ミスが響いたのかなと思いますが、単純に吉田君が上手かったですね。この雨風だったので、危険を察知しつつになるので、スピードは鈍っていたのかなとは思います。体調はよくないままの4日間だったと思います。1着を目指すスタイルは変わらないですし、記録とか考えずに頑張りたいと思います。賞金を上積みできたので、いま落ちてきちゃったところなので、これは大きいですね。まだ自分に足りないところはあると思うので、そこをしっかり競輪祭に向けて練習して、上の人と戦えるように頑張っていきたいと思います」

■11レース ティアラカップ

先行する奥井。残り1周。
ゴール。逃げ切った奥井。


●優勝の奥井迪

優勝の奥井

「こういう大きいレースを始めて、初めて優勝できた名古屋で、獲れたことは嬉しいですね! 最高の形でしたね。もう碧衣ちゃんを合わせるっていう気持ちで練習を積んできたので、本番で出せて本当によかったです。風も強かったし、自分のペースで行った方がいいなって、この風が吹いたことを前向きにとらえられたことがプラスになりました。またガールズグランプリで先行で戦えるように目指したいと思います!」

●2着の中村由香里

中村

「前だったら大差で終わってしまうような自分だったけど、この半年、ここに向けて仕上げてくれた師匠に感謝です。もうスタートから奥井さんの後ろを狙っていって、自分の今もてる力を全部出したけど、追い込めなかったのは、本当に奥井さんが強かったです。これきりではなく今後につなげていきたいですね」

●3着の荒牧聖未

荒牧

「まだVTRを見返していないのでよくわからないけど、もうちょっと早く判断できたらよかったと思います。そうしたらいい着が取れたんじゃないかと。お客様の車券に貢献したいという思いが強くて、3着以内にしっかり入ろうと思ってました。ガールズケイリンのレベルもあがってきているので、もっともっと自分も強くならないといけないので、優勝争いができるように強くなっていきたいです」

●5着の児玉碧衣

後悔中の児玉

「脚見せの段階で雨が降っていたので1周行くって決めていたんですけど、いざレースになってみたら、雨が止んで、風は強かったけどバンクは軽かったので周回中に捲りでもいいかなと思ったんです。でも、進まなかったので、1周決め打ちのまま行っておけばよかったです。奥井さんもかかっていたし、(梶田)舞さんも出ていって、外々になっちゃって、不完全燃焼です。…1周決め打ちで行っておけばと反省があります。奥井さんが逃げ切りはやっぱりカッコいいし、見習うところもたくさんありますね。また気持ちを切り替えて頑張ります」


■12レース 共同通信社杯決勝戦

先行する郡司浩平。
松浦の強烈な捲りが飛んでくるも…
和田真久留がブロック。
ゴール


●優勝の郡司浩平

優勝の郡司

「正直、嬉しい気持ち半面、(和田)真久留も落車しちゃったので複雑な心境です。車番も外だったし、切って切ってでカマされたりはイヤだったので、同型も多かったし、だったら一発切って流れを見ようと思いました。準決勝で半周ですけどいい感触が得られたので、今日も不安はありませんでした。(松浦は)ホームくらいでは来られそうなスピードでしたが、バックでしっかり踏みあがるように、後方からくれば距離も長くなりますし、あとはバックからはどれだけ我慢できるかで、バックでトップスピードをあげました。大きなレースで逃げ切って優勝できたことは自信になります。これからも一走、一走悔いないように、GI優勝を目指して頑張ります」

●2着の内藤秀久

内藤

「ちょっと最終バックで真久留はどこまで引きつけるのかわからなくてバック踏んじゃって、真久留のクイックな動きについていけなくなって、6番に入られた時には前輪だけ引っ掛けておいて、生き返ってきたらもっていけばいいかなって感じだったんですけど。なかなか真久留も戻ってこないし、(佐藤)慎太郎さんもしゃくってくるし、3番手は難しいですね。このステージの3番手は力量はまだまだ足らないですね。結果2着ですけど、気持ちのいい2着じゃないですね」

●3着の武藤龍生

武藤

「平原(康多)さんが落車してしまったので、自分だけになってしまいました。あの展開ならもう内しかないと思って、よく見てという感じでした。3着だけど自分だけなので複雑ですね」

●4着の柏野智典

柏野

「赤板の郡司の動きがよかったですね。あれが切って僕らを出させようとしていたら遅れているだろうし、郡司が腹をくくってましたね。僕らは郡司はそんなに行く気ではなくて、僕らの先行だと思っていたので、その気持ちで負けたと思います」

●5着の松浦悠士

松浦

「今日は行く場所はあそこって決めていました。踏み出した感触はよかったんですけど、あれを合わせられるのかって完敗です。(和田は)脚あるし、番手が仕事してくるのは当たり前なので、そこを越えないと勝負にならないですからね」

●6着の神山拓弥

神山

「平原さんの後ろの時は、平原さんがダメならしょうがないっていう気持ちで走っているので、はい。GIIの決勝もなかなか乗れないので、最後は外を踏みました。(落車を避けれたのは)冷静でしたが、レースであんな金網すれすれのところを走ったことなかったですね」

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