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サンパイカンパイリトリート@有田陶器市

佐賀県西松浦郡有田町でゴールデンウィーク中に開催される、『2023年・第119回・有田陶器市』へ行ってきました。
有田陶器市を回りながら、有田町内の『陶山神社』と『八阪神社』を参拝。
焼きものはもちろん、陶器市で出店していた地元の特産物もお土産に購入しました。


はじめに

イベントの趣旨はこちらの記事をご覧ください⏬


サンパイ@陶山神社と有田焼きの歴史

陶山(すえやま)神社は、有田焼の原料となる磁石を発見した李参平(りさんぺい)が焼き物の神様として祀られている。
16世紀末、豊臣秀吉が朝鮮出兵を命じた際、派兵された鍋島氏が、朝鮮人陶工の李参平らを連れて帰った。
17世紀初頭、質の良い磁器ができなかったため、李参平は有田に移住し、有田町泉山〔泉山磁石場〕で磁器の原料となる磁石を発見。
有田は日本で初めて磁器が焼かれた産地。
骨董的に価値の高い初期伊万里や古伊万里の焼き物も、泉山の磁石で作られている。
陶山神社の明治21年に奉納された鳥居や狛犬などは磁器でできている。
白磁に淡いブルーの唐草模様が描かれた磁器製鳥居を見て、磁器製作が大規模であることを考えると、有田焼の磁器製作技術の凄さが伝わってくる。


【御祭神】

[主祭神]
応神天皇

[相殿神]
鍋島直茂公、李参平公

階段の先は線路
御神木の槙 

御神木の右側の狛犬は、青銅製では日本一の大きさの青銅狛犬。

空・雲・鳥居の色が一体化
磁器製狛犬
有田の街並みが一望できる
案内看板も磁器製
深川六助の像

深川六助は、窯元商店に呼びかけ、有田陶器市を企画。
有田窯業界全体と地域の活性化に取り組んだ。有田の町おこしの先駆者。


サンパイ@八阪神社

八阪(やさか)神社は、第12代・景行天皇が土蜘蛛(つちぐも)征伐の戦勝を、神功皇后が三韓征伐の海上安穏・三韓降伏・国土安泰を祈願した場所。


【御祭神】

武速素戔嗚尊(たけはやすさのおのみこと)

有田の街並みを見ることができる
磁器製の案内看板


八阪神社の詳細はこちら⏬


カンパイ@有田陶器市とは

有田陶器市は、毎年、ゴールデンウィーク期間中に、佐賀県西松浦郡有田町で開催される。
有田町内各所に約450店舗の焼きもの店が、約3kmにわたって立ち並ぶ。
いつもよりも安い値段で焼きものが買える、日本最大級の焼きもの市。
「心惹かれる焼きものに巡り合う」または「お宝を発見する」まで、ひたすら見て、歩いて、探し回るのだ。
服装は、帽子、リュック、スニーカー、軍手と登山のような服装が多い。
キャリーワゴンやキャリーカートを引いている人も多い。
焼きものは、店内の棚に展示販売しているだけではない。
カゴやコンテナに積まれた焼きものが、店の外や軒先に所狭しと並んでいる。
特価品の陶器は、外や軒先のコンテナに山盛りに積まれている。
山盛りに積まれた様々な形・色・大きさの焼きものをコンテナの底まで見るのは大変だ。
一個ずつ割れないように焼きものを取り出し、隣のコンテナなどにのけながら探さないといけないからだ。
特価品は、詰め放題1000円、3個で1000円、300円・500円・1000円など、均一価格で販売しているお店が多い。
なかには50円や100円、「カゴの中の商品お持ち帰りください(つまり0円)」もある。

株式会社ヤマトク内に展示してある
有田焼ひな人形
複数の窯元の煙突
右のガチャをやってみた
ガチャの中身

有田焼のガチャを置いてあるお店が何軒かあって、ミニチュア陶磁器、箸置き、ペンダントなどのガチャもあった。


購入した焼きもの

気付けば私と主人の登山リュックは焼きものでパンパンになり、入りきれなくなった。
帰宅してテーブルに並べてみると、16点も購入していた。

購入した焼きもの


これだけ買って全部で8100円。
丸皿と緑の木目調のような湯呑み(写真の右奥)以外は、小丼や汁椀。
価格は1個0円〜1500円の商品。
緑色の湯呑みは3割引きで1500円とかなり安く買えた。
緑の湯呑み以外はびっくり特価。
丸皿は定価4300円の値札が付いていたが、300円と500円だった。
この丸皿を買ったお店に「ご自由にお持ち帰りください」の商品が積んであった。
オレンジの焼きもの(写真の松の丸皿の上)に一目惚れしたので有り難く頂きました。
「ご自由に」は、持ち帰りにくいけれど、本当に何も言わずに持ち帰っていいのだ。


カンパイ@お土産・特産物

有田陶器市で出張販売していた特産物。

村岡総本舗 とら焼宗歓
村岡総本舗 丸ぼうろ


小城羊羹で有名な村岡総本舗。
毎年、有田陶器市で出張販売している。
とら焼は、しっとりした虎模様の生地とピンクの餡が一体となり、上品な味わい。
丸ぼうろは、佐賀が本場のお菓子。
丸ぼうろのやわらかな歯ざわり、優しい甘さと素朴な味がたまらない。
どれも美味しくて、とら焼と丸ぼうろは毎年購入。
ちなみに、黒の葉型の焼きものは、4年前に有田陶器市で購入したもの。

光武酒造場 もち米あま酒

光武酒造場は、佐賀県鹿島市の肥前浜宿の酒蔵通りにある酒蔵。
肥前浜宿は、古くから酒造りが行われてきた、古い歴史を持った地域。
もち米あま酒は、佐賀県産もち米と国産米麹で造った、ノンアルコールの無添加自然食品。
さらりとした口当たりと喉ごしで、自然な甘さが美味しい。


おわりに

有田陶器市でお宝探し、気分はまるでトレジャーハンター。
ワクワク楽しいイベントです。
有田陶器市のメインストリートから少し奥に入るだけで、神社、窯元の煙突、ひな人形を見学できます。


去年の有田陶器市⏬



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