近代日本を福澤諭吉の歩みから読み解く! 慶應義塾史展示館に行ってみた
1月10日は福澤諭吉の誕生日。天保5年(1835)に大阪に生まれ、大分の中津藩で幼少期を過ごしたのち、3度の海外渡航などを経て慶應義塾を設立した福澤については、今日でも様々な著作や論考を通して語り継がれています。
そんな福澤と慶應義塾については、当社でも様々な書籍を出版しているのですが、今回は文字資料だけでなく、貴重な展示品を実際に見ながら理解を深めることができる場所「福澤諭吉記念慶應義塾史展示館」を紹介します。「学問のすすめ」だけは知っているけれど…という方も、福澤の当時の社会とのかかわり方や、人物像などについて、新しい発見があったり、もしかすると印象が変わることもあるかもしれません。
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「福澤諭吉記念慶應義塾史展示館」は、慶應義塾の創始者・福澤諭吉の生涯と、160年にわたる慶應義塾の歴史を展示することをコンセプトにした施設です。昨年7月にオープンしました。
元は大会議室であった部屋に設けられた常設展示室では、4つの章からなる構成で観覧を進めます。福澤諭吉が咸臨丸で海を渡り西洋諸国に触れた経験、蘭学塾として慶應義塾を開く経緯、福澤のもとに集った門下生たちの活躍、そして現代にいたるまでを、文書や写真をはじめ、常時100点を超える様々な資料からひもといていきます。
また、福澤がアメリカから持ち込んだ乳母車や、関東大震災直前の三田キャンパスを再現した模型、タッチパネルで福澤とその周辺の人々について学ぶ「社中WHO’S WHO?」といったバラエティ豊かな展示も見どころです。
隣接する企画展示室は、年に2回の企画展と、年1回の慶應義塾福澤研究センター新収資料展が催されます。直近では、12月13日から1月22日まで新収資料展が開催されています。
過去の企画展示を360度画像で鑑賞することができます↓
展示館の開館情報はこちら。
※記事公開時点の情報です。最新情報はHPを参照ください。
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