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『仲間』 篠宮 健吾

こんにちは!107代短距離ブロック長の篠宮健吾です。
ブログを書くのは今回が初めてかと思いきや、そういえば塾高競走部でブログを回していたことを思い出しました。懐かしいですね。とはいえ、ブログに慣れてはいませんし、かなり久しぶりです。自分語りばかりで拙い文章ですが、最後までお付き合いください。

今回、僕たちのことを皆さんに知ってもらうためのこの幹部ブログということで、最初にこのアイデアが出た時に「いいじゃん、おもしろそう!」と思った僕ですが、いざ書くとなると何を書けばいいのやら。参考になるかもしれないと思い106代の引退ブログを見返してみましたが、結局しんみりしてしまいました。

それはさておいて、今回は僕の競技へのモチベーションについて書いてみようと思います。どのくらいの方がこのブログを読んでくださるかは分かりませんが(ここまで読んでくださった方はこの後もぜひ読んでみてくださいね!)、「107代の短距離ブロック長はこんな人なのか」と思っていただけたら嬉しいです。



これまでの競技人生

これを機に、「自分がここまで頑張れるモチベーションって何だろう」と考えてみたところ、ある一つの存在が思い浮かびました。それは、「仲間」です。どういうことか。

僕の陸上人生は中学で陸上部に入ったところから始まります。背が高かった分周りの子よりも足が速い自信はあったので陸上部に入りました。学校のルール上週に3回しか練習ができず、土曜日に授業があるため日曜日の記録会にしか出場できないという環境でした。全中という全国大会があることを知ったのも高校に入ってから、というくらい陸上に無知でした。高校の競走部も中学とほぼ同じです。練習は週に5回あったものの、専門的な指導ができるコーチはおらず、自分で考えなければならない環境でした。僕の中高の陸上人生は特に大したモチベーションもなく、とりあえず真面目に練習を頑張っていたらタイムが伸びていったという6年間でした。

そんな中で大学競走部に入ります。あまり大きな声では言えませんが、当初は「走るのは好きだし大学でも陸上を頑張りたい」くらいの意気込みでした。ところが、入部してみたら同期には全国二冠の人がいて、195cmのハードラーがいて、インターハイに出ている人がいっぱいいて。先輩にも10秒台や全国レベルの選手がたくさんいて。そんなチームメイトに圧倒されながらも、気づいたら僕はその時からひっそりと燃えていました。自分との実力差を理解しつつも、「自分も公式戦に出ないと面白くない」「自分と同じ大学生なんだから超えられないはずがない」と。そういう気持ちが日を追うごとに大きくなっていったと思います。そこから、「仲間」に勝つこと、超えることがモチベーションになっていきました。


負けず嫌い

僕は負けず嫌いです。負けず嫌いとは、誰かに負けることが嫌でその人に勝ちたいと思うことです。僕にとって、その誰かが「仲間」です。

今年の慶同戦の100m。去年の冬季から毎日のように一緒に走って競い合い、四継でもバトンを何度も繋いだ廣木さんと三輪と、3人で同じレースで勝負できる最初で最後の機会でした。タイムは何でもいいから、とにかく2人に勝ちたいと挑んだレースでしたが、結果は2人に負けての3位。三輪と0.2秒差、廣木さんと0.1秒差と実力差がそのまま結果に表れた感もあり、まだ少し遠いなあと悔しさを感じたレースでした。

僕が黄Kを着れないことを三輪の左腕が隠してくれています

今年の日本インカレ。体調不良でベットに寝転がりながら見ていたスマホの画面の中で、仲間たちが四継で塾記録で決勝に進んでいました。あの時のやるせなさは今でも鮮明に思い出せますし、思い出すだけでむしゃくしゃして「来年は絶対に自分が」と心が沸々と燃えてきます。

自分のレーンだけぽっかり空いた100mも見ていて悔しかった

今年の関東インカレ。2種目予選落ちだった僕とは対照的に、廣木さんは100mで準決勝に進んで大幅自己ベスト、三輪は200mで3位。200mで予選落ちが分かった後、高野さんに声をかけられて泣いたことはよく覚えています。悔しくて泣いたことはおそらく人生で初めてでした。でも、それだけ自分に期待していたし、本気で関東インカレに臨んでいたんだと気づいた瞬間でもありました。

僕が負けず嫌いであるがゆえに、競走部でのたくさんの「仲間」との経験が、今の僕の競技へのモチベーションになっています。どんなときにも心から悔しいと思えるほどの誰か=仲間がいる。彼らに勝ちたい、超えてやりたいと思えるこの環境は僕にとって本当に恵まれていると思います。(結局、今年に関しては廣木さんと三輪に負け続けたことがモチベーションに繋がりましたね笑。)

負けず嫌いな分と言って良いのかは分かりませんが、日本選手権リレーで優勝した時や、早慶戦で廣木さんに勝った時(2位でしたが)は、心の底から嬉しかったものです。負けず嫌いな分、上手くいった時の嬉しさ、快感と言ったらありゃしない。仲間と喜びを分かち合う、ライバルに勝つという嬉しさを味わえる意味でも、「仲間」の存在は僕の大きなモチベーションです。

人生で一番うれしかったかも

誰かのために

負けず嫌いで「仲間」に勝ちたいと思うこともそうですが、こんなちっぽけな自分のことを支えてくれる、応援してくれる「仲間」の存在も大きなモチベーションです。

107代

日々サポートしてくれるマネージャー、いつも時間をかけて向き合ってくれるトレーナー、部のために文字通り無限に頑張っている主務系、公式戦の時には自分が出られず悔しい思いをしながらも応援してくれるチームメイト、本当に全員がモチベーションです。僕は単純なので、公式戦のたびに応援メッセージをもらうと一段と頑張ろうと思えますし、レース前に「頑張れ!」と声をかけてくれるだけでその人のためにも良い結果を残したいと思えちゃいます。「仲間」の大切さみたいなものに気づいたのも競走部に入ってからでした。

そして、これからの1年は106代の皆さんの存在も僕の大きなモチベーションになってくれるでしょう。

「応援してる!」「頑張れよ!」「篠宮なら大丈夫」

ALL KEIOの日にかけていただいた言葉が未だに脳裏から離れません。間違いなくこれからの僕を突き動かしてくれそうです。まずは来年の六大で応援に来てくださることを心待ちにしています。

終わりに

そんなこんなで、僕はこの競走部での2年半で出会った「仲間」の存在が競技へのモチベーションになってきました。それはこれからの1年間で変わることもないでしょう。「仲間」に勝ちたい。「仲間」のために頑張りたい。そうして「仲間」と喜びを分かち合える瞬間がくれば最高です。来年は「仲間」と全員で勝ちたいです。

さて、これからの107代競走部の1年間にどんな未来が待っているでしょうか。嬉しいこともあれば辛いこともあるでしょう。僕はわくわくが止まりません。不安ももちろんあります。それでも、「すゝめ -We Over Me-」のスローガンのもと、全員でひとつになって戦い、前へとすゝんでいきましょう。

1年間どうぞよろしくお願いします。


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