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勝ちたいと、君の走りが叫んでいる

こんにちは。島田から引き継ぎました2年の鈴木太陽です。
更新を延滞してしまいすみません。

島田が趣味について語っているのを見て、なんか自分もそういうのないかなって考えたんですけどうーんなんだろう。
好きなものやことはたくさんあるんですけど、別にみんな好きじゃね?って思ったり、もっとガチな人に馬鹿にされそうとか考えちゃうんですよね。
良くない。好きなものは好きって言った方がいいに決まってる。

趣味っていえるか分からないくらいですけどドライブはとっても好きです。
ひとりでも2人以上でもどちらもすごく有りで、定期的にレンタカーを乗り回しています。
ひとりでお気に入りの曲を爆音で流しながら運転してるとマジで整います。面倒臭いこと全部忘れられます。ラーメンでも寄れば優勝です。あるいはあえて音楽を何も流さずにぼーっと考え事にふける時間も好きです。
ふたり以上でのドライブの場合、顔を合わせず同じ方向を見ているからでしょうか、素直になれる気がします。本音で話しやすいあの空間がとても好きです。
カーシェアの登録をしようとしてるので、どしどしプチドライブ行きましょう。

前置きが長くなりました。本題です。

「勝ちたいと叫ぶような走りがしたい」
って予選会前に意気込み一言みたいなやつで田島さんにLINEで送ったら「ん?」みたいなリアクションをされました。笑
たしかに語順を変えちゃうと分かりにくいですね。
結局変えちゃった一言ですが、自分の中では原点でもある言葉なので、少しそれについて供養させて下さい。

これは競泳の2013年のジュニアオリンピックのポスターです。
競泳のジュニアオリンピックのポスターは毎年良いもの揃いなのですが、その中でも印象に残っているのがこの2013年のものです。
右下に小さく泳いでいる人、そこから大きな大きな水飛沫、下に、

「勝ちたいと、きみの泳ぎが叫んでいる。」

2013年当時僕は小学3年生、水泳でジュニアオリンピックをはじめとする上位大会への出場を本格的に目指し始めていた頃ですが、幼いながらにこのシンプルかつ強かで迫力のあるポスターにとても惹かれました。
シンプルな「欲」を表していて好きだなぁと感じます。
当時のコーチから目標を達成した先の目的を考えなさい、と何度か言われました。
その目的はいくつあってもいい。ただなんとなく心にある原動力を掘り出し言葉にしてあげることが時に強さになりうると。
今思うと小学生にこんなこと言ってるコーチすごいですね、今の僕の原点です。

この頃から僕は、勝利への欲求が全面に現れているようなパフォーマンスをしたい、圧倒的なパフォーマンスそれ自体で人を魅了したいと思うようになりました。自分の部屋にこのでっかいポスターを貼っていました。脳筋ですね笑

今の慶應の競走部、特に長距離ブロックですが、外から見た時にどんな印象なんでしょう。
様々なご意見あれど、比較的イメージが強いのはこのnoteなんじゃないかなと思います。
僕は色々な大学のリレーブログ、中には他大の他部活のブログなんかも読むのですが、僕らのnoteは実際に読んでくださる方も多い方だと思います。
地元の他校の監督にも「読んでるよ〜」と言われたことがあり、思っている以上にいろんなひとの目に触れていることを知りビビりました。
とてもありがたいことです。

でも本当にそれで良いのかい俺。ということを最近思います。
そして、文字や言葉も大事だけど、それ以上に走りで自分を表現したい!!という思いが強くなってきました。
それをnoteで書くという矛盾もご愛嬌。
(そして、もちろんそれがブログの締切を延滞してもいい理由にはなりません。本当にすみません)

若干話が逸れるのですが、応援したくなる人ってどんな人でしょうか。
なんか去年ガン詰めされたりされなかったりこんな話ありましたよね、大体は「(結果を前提としつつ)ストーリーやドラマを知ってもらうこと」みたいな着地だと思います。
noteの目的なんかも多分ここらへんにあるのではないかなと思います。

でも自分がレースで応援したくなる人を考えた時、自分はその人のストーリーやバックグラウンドはほとんど知らないんじゃないかと思いました。
それよりも僕は夢中になって自分の「欲」を表現している人、そして、強さ、美しさ、ネジの外れたバカさ、大きなパフォーマンスに惹かれるなと感じました。

羽生結弦選手。

例えば去年の箱根駅伝で学連選抜で1区を走った新田選手、僕は彼のストーリーもバックグラウンドも何も知りませんでした。
彼がなんの食べ物が好きかなんて正直興味ありません。
それでも1区で他の大学が牽制しているなか一人飛び出す姿は勇敢で、ただじゃ帰らねぇぞという欲で溢れていて、中継画面から目を離せなくなりました。

水泳ネタだと、尊敬している人のうちのひとりに競泳の池江璃花子選手がいます。
世の中では白血病からの復活という彼女のストーリーにとても注目が集まっています。
もちろんそれも素晴らしいものだし、実際に戦う勇気をもらえるものですが、それ以上に僕は彼女の「それでも勝ちたい」と欲し続ける底知れなさに惹かれました。
そして、自身の壮絶なストーリーでさえも吹き飛ばしちゃうような、大きくて迫力のある泳ぎに惹かれました。
大舞台に帰ってきて、なおかつ勝ってしまう圧倒的な強さに惹かれました。

アートや写真、音楽なんかもそうです。
なにかにつけてストーリーが大切だと強調する人がいて、それを自己満の世界で終わらせるならいいものの、他人に押し付けてくるひとがいます。
少しうるさいなぁと。ストーリーやカルチャーを知らなくたって、それ自体が「なんかかっこいい」「なんかワクワクする」「なんか好き」のどこがダメなんだと。
好きなものは好きって言った方がいいに決まってる。

また、自分が競技者としてパフォーマンスをする際も、ときに、ドラマやストーリーが邪魔だと思ってしまうこともあります。
僕が思う強者とは「流れ」に左右されず勝ち切る人です。
良い流れの時に勝つのはもちろん、悪い流れの時も関係なくひっくり返してしまうような人が強いなぁと思います。
スポーツに限らず、世の中の全てにおいてそう思います。
悪い流れを断ち切るためには今は今だと割り切って目の前に集中することが必要になると思うのですが、そんなときにドラマやストーリーがチラつくと、僕の場合は集中しきれないことが多いです。
ストーリーやドラマは過去と今と未来を1本の線で繋ぐものだと思うからです。
そんな1本の線に縛られずに、もっともっとシンプルに、自由に勝負したい!!

宇宙兄弟。デニール・ヤング。

一方で、もちろん流れって大事だしパーソナリティを伝えることも大事だとおもいます。「なんとなく応援」から「感情移入して応援」まで発展するにはストーリーありきだと思います。
ただ、パフォーマンスそれ自体で人の感情を動かせるようになりたい!!という話です。

というかまぁ日常生活や普段の練習なんて基本地味で、ドラマなんてそう多くは起こりません。
長距離種目なんて数あるスポーツの中でも群を抜いて地味な練習が多いのではないでしょうか。
小さな幸せを見つけながら毎日を淡々と積み重ねていって、あとから思い返せばドラマだったなぁと思えるような結果がついてきてくれれば嬉しいですね。

だからこそ僕は、「思い出なんかいらん。ストーリーなんか吹き飛ばしてやる」とでもいうような、あの大きな水飛沫を忘れないようにしたいです。
走り自体から欲が全面にでてしまうようなパフォーマンスをしたい。
勝ちたいと叫ぶような走りがしたい。

ハイキュー。稲荷崎高校。


まずは1週間後、クリスマスイブイブには法政大記録会10000mが控えています。
来春に行われる全日本駅伝予選会への出場のためには、10000mチーム内上位8人の平均タイムが関東内で20番目以内になる必要があります。
今現在慶應は29分26秒。ボーダーかボーダー少し下あたりです。
先週あたりに少し練習から離脱してしまったのですが、自分が少しでも平均タイムを縮めなくて誰がやるんだと、そんな攻めの気持ちでいっぱいです。
あれ、今の自分を動かしてる原動力ってまさにストーリーなんじゃないか。まぁそれも良しです。
言葉だけじゃなくてでっかい走りをプレゼントできるよう頑張ります🎅🎄

以上!次はこうたろうです。
昨日、「もうブログ書き終えてるよ〜」って言われました。
きっちりしてる彼と適当で要領の悪い自分、よく同じ高校からでてきたと思えないなんて周りに言われますが、意外と競技に対する根本の姿勢みたいなものは似たところがあるのかなと勝手に思ってます。
ひょいっと復活してくれや。頼んだ。

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