見出し画像

春学期活動報告~ゆるスポランド2023~

こんにちは!ユニタメプロジェクト22期のてらです。
今回は、7月15日に行われた「ゆるスポーツランド2023」に牛ゼミ伝統スポーツである「アブウド採らず」をユニタメとして出展してきたので、その報告を行っていこうと思います。

会場の様子

そもそも「ゆるスポーツ」って何?

皆さんはゆるスポーツって聞いたことはありますか?
僕はゼミに入るまでは無かったです。でも見ただけで緩いスポーツなのかなぁと、容易に想像ができますね。問題は、何が何のために「緩い」のか、です。
ここで一般社団法人世界ゆるスポーツ協会(ゆるスポランドの主催者です)の文章を紹介しようと思います。

              ゆるスポーツ。

それは、年齢・性別・運動神経に関わらず、だれもが楽しめる新スポーツ。

超高齢社会でスポーツ弱者が多い日本だからこそ生み出せるみんなのスポーツ。

勝ったらうれしい、負けても楽しい。多様な楽しみ方が用意されているスポーツ。

足が遅くてもいい。背が低くてもいい。障がいがあっても大丈夫。

あなたのスポーツが、必ず見つかります。

そう、ゆるスポーツとは、運動神経や年齢、性別、障がいの有無などに関わらず皆で楽しめるスポーツなのです。結構スポーツって、勝負の結果のみが取り上げられて、上手な人は楽しい、負けた人は悔しいというイメージが強いのかなと思います。実際に自分も小学校から大学まで野球を行ってきましたが、何のためにやっていたかというと常に「勝つ」ためにやっており、スポーツは負けると悔しいから勝つためにやるものと思っていました。もちろん、それはそれでスポーツの良さだと思います。しかし、そもそも体を動かすことは楽しいはず。勝負の結果や運動神経に関わらずともスポーツの楽しさを味わうためにはどうすればいいのか。そこで登場するのがゆるスポなのですね。ゆるスポの「緩さ」は楽しめる人や楽しみ方の枠が緩い、と考えることができそうです。

老若男女が楽しめる「アブウド採らず」

アブウド採らずとは?

ここでアブウド採らずについて軽く説明しましょう。
アブウド採らずとはユニタメの前身であるUnispoの先輩方がトガプロと共同で考案した、富山県南砺市利賀村をモチーフとしたゆるスポーツです。
2019年に開催された「ご当地ゆるスポーツアワード」では見事優勝を勝ち取り、牛ゼミが誇る名実ともに正真正銘のゆるスポであります。
利賀村に伝わる伝統的な祭囃子の音頭に合わせ、利賀村の名物である山菜「うど」をアブに邪魔されずに収穫する。アブウド採らずはこうした利賀村らしさ全開のゆるスポとなっています。
詳細が気になる方はぜひこちらをご覧ください!

「ゆるスポーツランド2023」への出展

前置きが長くなってしまいました。
というわけで、本題に入っていこうと思います。

この度ユニタメプロジェクトは、ゆるスポアワード2019で優勝したご縁でお声掛けいただき、4年ぶりに開催された「ゆるスポーツランド2023」にアブウド採らずを出展させていただきました。
(イベント詳細に関しては以下をご覧ください)

15競技以上もあるということもあり、準備段階から会場内に様々な道具が配置されたり、いろいろな音声が流れていたりと、なかなかにカオスな状況、、、笑
アブウド採らずも、祭囃子を使うため、会場内に和のテイストをもたらしていました。

アブウド採らずを作ったOBOGの皆さんにも参加していただきました!


オープンと同時にどんどんと参加者の皆さんが来場され、場内は大繁盛!アブウド採らずのブースへも様々な方が集まり、実際に競技を楽しんでくださいました。アブウド採らずは、激しい動きは伴わないものの、祭囃子に合わせて大きな声で掛け声を発したり、いざ競技となると負けたくないという気持ちからか、動きが少し激しくなったりと、競技後に参加者の皆様から「よく動いたなぁ、あまり緩くはないね」とお声掛けいただくこともちらほら、、、笑
しかし、皆さま同様に笑って楽しんでくれていたため、私たちとしてもやりがいを感じました。また、「なんで利賀村をモチーフにしているの?」と疑問を抱いてくださる方も多く、牛ゼミと利賀村との関係性を説明する中で、利賀村自体に興味を抱いてくださる参加者もいらっしゃいました。

奇跡的に地元の市長と出会ったユニタメメンバー
エンタメは素敵な偶然ももたらしてくれます

さて、イベントに出展している「ゆるスポ」を見ていると、あることに気が付きました。場内はゆるスポを楽しむためのイベントということで、様々な方が来場していました。ちびっこからご老人、障がいのある方など、老若男女が勢ぞろいし、同じスポーツを楽しむ。これは意外と難しい命題です。そこで必要になる考え方はあえて「制限」を作ること、なのではないでしょうか。真ん中がくりぬかれたラケットで行う卓球、歩数が制限された中で行うサッカー、着ぐるみを着ることで芋虫のような動きしか取れなくなる状況下で行うラグビーなどなど、ゆるスポランドに出展されるスポーツのほとんどは、普段の動きに何らかの制限を加えることで、そのもどかしさを楽しむように設計されているものがほとんどでした。アブウド採らずも同じです。祭囃子のテンポにのっとって動かなけれなならない、という「制限」があります。こうした「制限」が、ゆるスポをゆるスポたらしめているのです。

そして、このような考え方はユニタメプロジェクトの活動理念に大きな示唆を与えてくれると痛感しました。ユニタメは、「エンタメを通じて誰もが楽しめる社会」を創ることを活動理念としています。しかし、誰もが楽しめるコンテンツを提供することは容易ではありません。その中で、あえて「制限」を加えるという考え方は一つの道であるのではないでしょうか。障害や制限は一般的にはネガティブにとらえられがちです。でも、ゆるスポの例にあるように、あえてそうした制限を加えることで、多くの人が同じ立場に立ち、また、今まで感じなかったような体感や経験を得、新たな気づきがもたらされることもあるのではないでしょうか。

最後に、ある参加者からかけられた声を紹介しようと思います。その方は聴覚に障がいのあるかたでした。アブウド採らずのルール説明が終わるとその方は、「耳が聞こえなくてもこの競技をすることはできるかな?」とおっしゃられました。そこで私はハッとしました。祭囃子が聞こえないとこの競技は動くことすらできない。申し訳なさを感じつつ、その時は競技を見てもらうのみにとどめてしまいました。じゃあ、もし耳が聞こえない方が次に来た時、その方にもアブウド採らずを楽しんでもらうにはどうすればいいのだろうか。アブウド採らずをより良いゆるスポとするために、今後ユニタメとして向き合っていこうと思います。

今後のアブウド採らずの変化に乞うご期待ください!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?