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unknownな価値は0に等しい

あるプロダクトのオンボーディングプロセスを改善する機能をリリースした。検証計画上ではユーザーテストによって価値の検証をしようと思っていたため、リリース時に行動計測を盛り込んでいなかった。そのためリリース後複数人にサインアップしてもらったが改善した機能を使ってもらえているかわからなかった。

ここでの学びは機能を提供するときに検証する手段が伴っていないものは価値がないのと一緒だということだ。価値の計測ができないとunknownであり、わからないものは何もしてないに等しい。たとえモーダルが開かれたような些細な行動でも改善しているなら計測しておかないとわからない。

これまでは体験を改善するときに以下のフローを実践していた。

1. 課題発見
2. ソリューション策定
3. 開発
4. チームレビュー
5. リリース

このフローを続けていくと機能は増え続けユーザーに何を訴えているのかわからなくなる。多いことは正しいとは限らない。今回アップデートされたフローは以下になる。

1. 課題発見
2. ソリューション策定
3. 機能のKPIを策定
4. 開発(機能+計測方法)
5. チームレビュー
6. リリース
7. 計測
8. 分析
9. 機能削除 or 改善 の決定

機能削除はリリース後すぐにできるわけではないかもしれない。わからないことの方が多いし判断できるまでデータを溜めるのには時間がかかる。それでも折角作ったんだからという思い入れは無くさないと決断できない。必要なのはプロダクトの体験が最高であるかの指標の元に見直してくことだ。unknownである限り何も判断はできない。

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