サーキットトレーニングって何を意味するの?
「サーキットトレーニング」が何を指しているのか理解していなかったので、ざっと調べたことをまとめました。
きっかけ
仕事でサーキットトレーニングの組み立て方を議論していたとき、相手と認識していることが違うと思うことが度々ありました。
自分がフィットネスやS&Cの専門家ではないから、相手の言うことが理解できてないのたろう。
そう考えて、認識を合わせようとする過程で「サーキットトレーニング」が示すものが2つは存在するらしいことに気がつきました。
自分の認識
自分が認識していた内容は「各エクササイズが鍛える部位を変えながらストレングストレーニングを行う」というもの。
仕事の中で新たに認識したのが「ストレングストレーニングの動きで心拍数を上げ続ける」というもの。
同じ語が示すものが2つあるなら、議論をするときの認識に注意しなければと考えてました。
他の認識は?
本当にその2つだけなのか?とgoogleで検索したところ。
カーブスの運動構成は、いわゆる有酸素運動と筋トレの組み合わせ。
asicsサイトでの紹介も、筋トレ種目の中で「さらには心拍数を上げることもできる」など、有酸素運動と筋トレの組み合わせ。
筑波大学バトミントン部の話では、エネルギー供給機構の話まで触れられていますが、何にせよ、有酸素運動と筋トレの組み合わせ。
...メリットは、呼吸循環器系の機能を働かせたまま、筋疲労を分散させてトレーニングをすることが可能な点だ。30秒間、全力でひとつのメニューを行うと、エネルギーの出力はATP-PCではなく乳酸系にシフトしてしまう。ひとつひとつの運動の回数を減らしているのは、全力で行える強度を短い時間、約10秒程度で実施し、すぐに他の運動に切り替える事で、より高強度な運動を持続させることが狙い...
自分が認識する2つとも世の認識と違う?と思いながら目に入ったのがコトバンク。
...いくつかの運動種目を組合せ (セットと呼ぶ) ,これを各種目,休憩をとらずに繰返してトレーニングしていく方法。 1953年 R.モーガンと G.アダムソンが創始。ウエイトトレーニングに呼吸・循環機能の持久性トレーニングを加えたもの。...
ブリタニカ国際大百科事典の解説なので、フィットネスやS&Cの専門書ではありませんが、起源らしきものと自分の認識とは異なりそうなことがわかりました。
しかし、この人物名でGoogle Scholar検索しても論文を探しだせず。サーキットトレーニングに関する何かの研究で、彼らの本を引用元にした記述が見つかるだけです。
NSCAジャパンでは?
NSCAジャパンのサイト内を検索すると「サーキットトレーニング」の他に以下の記述が見つかりました。
・ウェイトトレーニングサーキット
・サーキット・ウェイトトレーニング
・ストレングス・サーキットトレーニング
・レジスタンス・サーキットトレーニング
各記事をざっと読むと、ウェイトトレーニングや筋持久力トレーニング、インターバルトレーニングとは区別されているようでした。
エクササイズを行う場所を移動する(≒エクササイズを変えていく)ことを、英語の意味まんまCircuitと呼び、エクササイズの中身によってウェイトだのレジスタンスだの補足しているようです。
結局何なのか?
ハッキリした定義はわからずですが、これまでの内容から、実施するエクササイズを変えていくことが「サーキット」が示す共通認識のようです。
呼吸・循環機能の持久性トレーニングを採用せずにサーキットトレーニングと呼称する記事がNSCA内であったことから、
運動の中身までは規定されず、その中身をどう構成するかによって少しずつ呼び方が変わる、というところでしょうか。