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建築家が設計した住まいの10年目レポート

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中古マンションを購入してフルリノベーションして10年目。 「十年一昔」ともいいますね。 もう昔なのか?? 設計者として、住まい手として関わっている 10年目の我が家・自邸の「いま…
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記事一覧

障子のデザインは自由自在。

障子の寸法だけは決めている。ものには寸法がある。 基本的には標準的な寸法に準ずる方が 経…

構造用合板の床

黄金週間のおうち時間休日の昼下がり。 セガレが部屋で作業中。 横にいといて とせがまれて…

共に住まうをあらためて|働くとか、作品のこととか、「自宅」の再定義とか

緊急事態宣言などがあると、 日常的に仕事もプライベートも どうしてもおうち時間が増えますね…

和室の床の間をどうする問題

和室。 畳の生活は今の時代に不要 とばかりに失いつつある室。 何がそうさせているかといえば…

おうち時間のいまだからできる、見た目だけじゃない木材の楽しみ方

空間デザインの素材として、 木材は好まれる方が多いと思います。 僕も好きです。 どういう…

人の数だけディテールがある|「これでいい」ドアのデザイン

「神はディテール(もしくは細部)に宿る」 言わずと知れた近代建築家ミース・ファン・デル・…

部屋を狭くする勇気|不便から発想した縁側はこの建築の顔になる

限られた空間だから少しでも広くしたい これはだれもが思うことです。 しかし、それに気を取られて面積(数字)的に広くなったけど 形がいびつだし結局広さを感じない。。 ということはないでしょうか? こういった場合、私は「広さ」以上に「広がり」を得ようと設計します。 このリノベーションでは、 既存の2部屋を1室にした際に現れた窓ふたつをどうまとめるか が課題となりました。 (部屋からバルコニーへは跨がねばならない。。) (窓がふたつ。2室を1室にしました感が満載。このまま

リノベでは自分らしさと元の名残を活かすとユニークになる。

リノベーションの醍醐味は既存の枠組みを把握した上で 自分らしいデザインを反映できるところ…

リノベの床材選びは自由自在|無垢材がいいの?選んで使った10年後のいま

肌が触れるところはできるだけ素材を感じるものをと思っています。 素材感とは、模したもので…

バルコニー・ライフ|自分だけの屋外のつくり方

建築家が設計した住まいの10年目レポート|バルコニー編 週末スタバ行ってランチ。 店内だけ…

キッチンの煩雑さをリビング・ダイニングに持ち込まない食器棚のつくり方

建築家が設計した住まいの10年目レポート|キッチン編 人が生活する上で必要な「衣食住」。 …

蔵書問題を解決し住まいの顔になる本棚

新築にしろ、リノベーションにしろ、 空間に調和した家具をしつらえたい。 比較的、造作家具…

障子は誰が破るのか?|障子あれこれ|建築家が設計した住まいの10年目レポート

このリノベ住宅の特徴のひとつである「障子」について。 この家にはドアなどの内部の開口部は…

10年経ったリノベ住宅の佇まい【総論】|建築家が設計した住まいの10年目レポート

中古マンションのリノベーションなので、 ・構造は不問 ・断熱は脆弱かも ・設備などの制約はある は一般的な見解を持っていました。 それを踏まえて、 ・風が通ること ・経年変化が感じられる素材感 ・当初夫婦共働きの住まいだったため日中はいない などを考慮して、物件選びと設計を行いました。 あと、ほんの少し、建築やってる人っぽさを出したかったw (→結局は、思いとどまりました。そんなヨコシマな内容は追って) ざっくりとした建物や仕様の概要です。 *************