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「楽しい」を心がけて

私は文系。中学生までは数学は得意だったが、高校になったらレベルが違いすぎた!
あんなに好きだった数学が分からない。物理も分からない。

ある時の物理なんて、あー、赤だろうなー、と思っていたから実際に赤点だった時にやっぱりとしか感想持ってなかったよ。なのに物理の先生優しいのよ。落ち込むなよ、って。
でもね、先生、それ、みんなに私が悪い点数だったって言ってるようなもんだから。

前職は大学事務だった。
好きな絵を描きもした。
それはそれで楽しかったが、何しろ女性だらけの職場。
ストレスに弱い胃を持ってる私は、年中気持ち悪くなっていた。
唯一の救いは、そこで知り合った仲間とは未だに繋がっており、友達になり、更にそこから友達が広がったこと。

そして10年勤めたその職場を辞め、次は理系で男性ばかりの専門職な職場。女性は数える程しかいない。

最初は総務にいたから、電話をとったり普通の事務をしたりしていた。
そんな私が異動した。
私も専門的な職務をすることになった。そのために教えてもらう時間を設けてもらい、資格も1発合格した。とはいえ、実務と資格は違う。
専門知識が足りない私。
文系な私。
資格があっても無理では無いかと思った。

ところが部内の人は簡単だという。
大学もさほど普通の大学と変わらない、という。
だからといって私にはやはり難しかった。同期に話しても、やはり大学が全く違うのだからなんかしらの勉強はしてきたでしょ、と言う。私もそう思う。
そうはいっても仕事だ。やらなくてはならない。

だから分からないことは部外の方にも聞きに行った。質問しに行くことで、だんだんと仕事内容がわかるようになっていった。
一つ一つ身につけて行くことは面白い。

部外の方に言われた。
何度も聞きに来て偉いと思ったよ、と。
嬉しかった。部内ではまだまだ半人前だから、部外の方に認められて嬉しかった。

一方、私の会社には朝礼があり、各部持ち回りでプレゼンをしていく。もちろん内容は仕事絡みだ。
最初にこの発表をした時のドキドキ感は今でも忘れられない。
今考えると絶対使わない、季節に合った紫陽花のテンプレートを使ってたことも併せて。

始まるまでのドキドキ感。
プレゼン後の質疑のドキドキ感。
終わってからの開放感。
全て新鮮で全てにドキドキした。

それが回を重ねるごとに、楽しくなっていった。
私の部は、内容はもちろん、発表の練習時間も設けてくれたことももちろんある。
それによって、自信がついたことが何よりの理由だ。

ある時など演台にノートパソコンを置き、それを後ろに下げ、リモコンでパワポを操作。そして、社員の顔を見ながらプレゼンをした。
終了後、女子アナウンサーみたいで良かったよ、と声をかけられた。
プレゼンがとうとう気持ち良くなった!!

時を前後して、ある時から、企業から仕事内容をプレゼンして欲しいという依頼があった。
上司と共に何回か出向いて行った。
最初の時は質疑に二つしかこたえられず、あとは全て上司がこたえた。私がこたえられないとわかると、相手側も直接上司に聞くからだ。

プレゼンは質疑まで完璧にこなしてこそ、と私は思っている。だからとても悔しかった。

とある企業は毎年開催され、もう一つの企業は数年に一回開催される。

今では朝礼や企業での経験を経て、プレゼンであがることはなくなった。
それでも未だに質疑は完璧にはならない。意図をくみとれなかった回答の時は、他の部の方に助けてもらった。
ただ、独り立ちはさせてもらった。部を背負ってのプレゼンになった。

楽しいプレゼン。
いつか質疑まで完璧にしたい!!

文系だった私が理系の仕事を学び、プレゼンという一種の文系的な仕事もする。

人生どう転ぶか分からない。
楽しいだけが仕事ではないが、どうせやるなら楽しく仕事をしていきたい。

だから私はその様を書く。
文系として。

#一歩踏みだした先に

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