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『ハウ』を観て思うこと(ネタバレ)

今日、家庭の事情でずっと観られなかった『ハウ』を観てきた。

雑誌でのベックと圭くんも最強に可愛いけど、映画の中のハウとしてのベックも民夫としての圭くんも、このコンビになるとかわいさ増し増し!!

にしても、ハウ、ボール好きすぎ問題。
民夫さんと楽しんで、野球のボール追いかけて、最後の家でまたボール遊びやん!!
ワンちゃんってそんなものなん??

ってのは置いといて。

ハウ。
今回は原作未読で観たよ。
みんなが号泣したって書いてたんだけど、ごめん、私最後の民夫との別れのとこだけしか泣けなかった。サッチャー元首相のような鉄の女???

動物飼ったことないから、ハウに感情移入がうまくできなかったのかなぁ???
そんな自分に軽くショックを受けて帰途についてた。
退場の時に後ろの男子高校生らしき2人組が、泣けるねって言っててほっこりよ。
なのに、私よ!!

いやね、ハウがとても私じゃむーーりーー、なくらいの距離、798kmの距離を民夫さんに会いたくて会いたくて、いや、会いたぁいよ〜会いたぁいよ〜心ろが〜だったのは分かるよ!そこにグッとくるのもかる!

で、まぁ、そんな私が感じたことをつらつらと。

民夫さんがフラれたことで、捨てられたもの同士ってことで、上司からのすすめで(正確には奥様)保護犬のハウを引き取ることに。
ここ、思わず圭くんの口をペロってしちゃうベックを思い出しちゃった。お芝居完璧なベックのワンちゃんらしい一面だよね。う、羨ましいぞ!!!

私は前述した通り動物を飼ったことないから、当然犬も飼ったことないし、なんなら小学生の時に追いかけられたから、可愛いと思う反面、やっぱり怖い気持ちが勝っちゃう。
近道するはずがさぁ、女子ころのキャサリンが飛び出してきたみたいに、木の茂みから急に大型犬きてさ!
思わず友達振り切って逃げてしもた。速いよー、置いてっちゃうんだもん、って後から言われちゃった。てへ。
だから、圭くんのオープンマインド、ほんと尊敬する!!

また脱線しちゃった。通常運転?!

話戻って。

最初戸惑いながらもハウとの生活は民夫さんの心を癒していったよね。職場でも明るくなったと話題になるほど!
ハウって名付けるところも自然でよかったなー。
「ハウッ」ってハウが鳴けば「ハウ」って可愛く民夫さんもこたえる。だから名前はハウ。

民夫さんの目の優しさがまた良い!!ってか、この雰囲気、全部かわいい!!!
前足を撫でるところも優しい。
だから今回の写真も前足を優しく握ってる写真にしたほど。

階段を駆け下りるお散歩。
そして夜のボール遊び。
これまた可愛かったなーー!
民夫さんも楽しそうで、ベックも楽しそうで。

でもそのボール遊びが災いしちゃう。
木陰で寝ちゃう民夫さん。リードから離してしまったハウが少年たちの野球のボールを追ってトラックの中に。
運び運ばれ青森へ。

ここのさ、民夫さんが目覚めた時にハウがいないってわかった時の目の動きが、物凄く好き!
圭くんの目の演技フェチ?な私好み!
本当に危機感に満ちた目の動き。心配で心配でたまらない表情。
もう、好き!!!

そんな頃ハウはたどり着いた。青森に。

もうここで、降りた時にどこ?って感じのハウがかわいい!!

そこからハウの出会いの旅が始まるのよね。
1個前に書いた自分の出会いの話を思い出しちゃったよ。だってテーマ、一期一会とずっと続く出会いだったからさ。まさかの符合だった。
って、良く言いすぎ?
えへ。

ハウはさ、ずっと民夫さんに会いたかったわけよね。
その途中途中で出会った人々。
それぞれみんなの時間が止まってた。
その時計を進ませたのがハウ。
みんなの心に温かい灯火を灯して、前に一歩進ませてくれた。
だから、とある方がまぐ親子にこそ観て欲しいって言ってたんだな、って思う。

女子高生の麻衣ちゃんの重く苦しい心にそっと寄り添うハウ。最初心を開かない麻衣ちゃんに寄り添う姿は本当に温かい。あのダンスシーンも素敵だし、電車に先に飛び乗って麻衣ちゃんの心の扉を自然に開けてあげるところも素敵。
ハウには無理矢理なところがひとつもない。
本当に自然にみんなの心を溶かして温めてくれる。

私は福島県の事情をよく知らなかったけど、帰宅困難な方々ってあんな辛い思いをしてたんだね。パンフでより知った。
あの地震以来のんびり過ごしてきた私。同じ日本に住んでいるのに、被災者とそうではない者の違いを知ることができたこともよかった。
そして、該当する方々、何も知らなくてごめんなさい。

次に出会う志津さんとのシーンもほっこりした。出会ったハウの汚れを丁寧にとってあげるところ。バケツの中のお水?ぬるま湯?は薄汚れててて、どれだけハウが困難な旅をしてたかを物語っていた。
寝てるシーンもほっこりした。

パンフ読んで知ったけど、眠るシーンって難しいんだってね。そういえばキャサリン役のさくらちゃんは死んでもいたな!!2匹とも天才か!!
ちなみに私もすぐ寝れます。

はい、戻りますね。

そんなハウだから、志津さんの時計の針を動かして、その時計が動き出す瞬間に亡くなった次郎さんが見えたんだろうな。

更に旅してたどり着いた聖クララ修道院。
なんでここに来たんだろう?って最初思ったのよね。
そしたらなんと、ハウの声帯を切っちゃった元の飼い主がDVシェルターとして使ってたのね!!
ハウ、元の飼い主に気づいてめちゃくちゃ、ハウッハウッて、僕だよって声かけているくらい、鳴いてたね。可愛いな。

で、この旦那さんがまた酷い!!シェルターにいる奥様を追いかけてきた!!!
もう!!!!!!ってムカつくくらい酷い!!!

とうとう逃げ出した奥様を車に乗せて連れ出しちゃってさー。
ガンガン山道下るのに、ガンガンハウがついていくのよ!!もう必死なハウ!!凄いよね!!
ほんと俳優犬!!!監督がラジオで話されてた通り、靡く毛並みが画になって良い!!!

結局自転車の子供たちと出くわして旦那さん事故起こしちゃって、ガソリンヒタヒタ。
先に奥様自力脱出!
残るはDV旦那だけ!!もう呼び捨てよ!!

そこで追いついたハウ、必死に旦那さん(あ、戻った)を引っ張り出すのよね。ハウって本当に良い子。
どんな環境でも適切な行動がとれる。
結局最初のしつけが良かったんじゃないかな?
だからとっても可愛がってたんだよね、この2人ともがさ。
そして最後にこのハウの頑張りが通じて旦那さんの心にも温かい灯りを灯していくハウ。

そして来ましたクライマックス!!

ハウが亡くなったのを信じられなくて、テレビ中継で見かけた犬をハウだと思って江ノ島までやって来てガッカリする民夫さんが、足立さんと出会うことで少しずつ固まった心が溶けていた。と、思ってる。
人は中々立ち止まったままではいられない。
他部署の上司の、新しい子を飼えばって言葉に怒ってエレベーターのボタンでたらめに押してた民夫さんはもういない。

そんな時に、後ろから聞こえる。
「ハウッ」「ハウッ」
って鳴き声。

まさか?!という思いで後ろを振り向く民夫さん。
この表情もよかったなー。

で、駆けつけるハウ!!またまた毛が靡いていい!!!
そう、長い長い道のりで、何人もの人々を救ってきたハウが、とうとう民夫さんの元にたどり着けた!!

(ここが予告で見たシーンね!!!)
(ハウが横を通り過ぎちゃうシーンね!!!)

「ハウーーーー!!!」
抱きつき合うハウと民夫さん、ハウの勢いに思わず倒れ込む民夫さんにペロペロするハウ。
可愛かったーーーー!!!!!!!!
すんごーーーーーく可愛かった!!!!!

でも、気になった。
ハウの首には首輪にリード。

そこにやってくる少年。
そう、今ハウはこの少年に飼われている。
お父さんが亡くなって引っ越してきた少年のもとにやってきたハウ。
居なくなってしまった父親を想っていた少年の心の穴を埋めるが如くやってきたハウ。
そして可愛がる少年。

その事実に、民夫さんは決意する。
ハウ、お別れだ、って。
ギュッとハウを抱きしめる民夫さん。モコモコの毛並みの中に指が隠れるくらいにギュッと。
ここはさすがにじーーんときた!!
泣ける。

民夫さんは元カノにフラれたことでハウに救われた。
お父さんの代わりとして出会えたなら、今度はこの子を救ってあげよう、というある種のバトン的に思えた。ハウが次に救うのはこの子だ、って。

実際の民夫さんは、足立さんの前で泣いちゃうくらいの二択だったけど。
それでも私は民夫さんならそうするだろうな、って納得できたし、民夫さんには心の穴はもう無いはず。これから足立さんという温かな存在が大きくなっていくんじゃないかな?

だから民夫さんの選択は間違ってないし、ハウがやっぱり人を救って温かい灯火を灯していくってことは変わらないんだな、って思った。

私にとっては最初で最後のハウ。
ハウにもう一度会えるのは円盤かな?
また、改めて観ればまた違う点が目に留まるかもかもしれない。
そんなとても新しいい発見を予感させる、温かい気持ちになる映画だった。

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