部下が放火した話

あー・・・たしか・・
あれはせいぜい、１０分か１５分程度だったと思う。

・・・私の部下たちが、警察に取り囲まれるまでにかかった時間のことだ。

・・・あまり良い話じゃない、人に話すべきか話じゃないとも思う。

どうしようもない人間たちの、どうしようもないという話だから・・そんなどうしようもない話をここに書く。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・ひとり。ふたり。さんにん。よにん。ごにん・・・
いったい・・・何人の警察官が出動していたのか・・？

部下と警察官がにらみ合っている。

私は動かない足をズルズルとひきずりながら、警察官の群れの中に飛び込むことになった・・・・・