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これから!と思ったら・・・

ニューヨークから戻ってきて またいつもの生活が始まった

見てきたこと 感じてきたこと 
その熱が覚めるのが怖かった

また日本の型にはまった結婚式のスタイルをこなしていくような仕事を
してしまうんじゃないか
せっかく見えてきた自分の答えを見失ってしまうんではないか・・・

ただ それは余計な不安だった

救われたことに 
当時所属していた会場にはニューヨークに一緒に行ったメンバーや
過去に行ったことのあるメンバーだけで構成されていて
みんなが同じ感覚を持ち合わせていた職場

そして 
当時所属していた会場のコンセプトは
「結婚式をもっと自由に!もっとオシャレに!」というもの

ニューヨークの研修を思い切り発揮できる
最高の職場だった

当時の会場で重きを置いていたのは 
デザイン性を重視した「コンセプトメイキング」

一般的な結婚式場の場合は 
契約した後ウェディングプランナーが主導で新郎新婦の要望を汲み取って
結婚式をプランニングして、各セクションに落とし込むというスタイル
あくまでウェディングプランナーのみのプランニングのため
ふたりの想いを100%各セクションに落とし込めたかというと
不安な面もあった。

ただこの会場の場合は
最初の段階からウェディングプランナーと
会場のデコレーションを担当するデザイナーが同席をして
ヒアリングを行うスタイル。

ふたりのこれまでの背景や想いを汲み取るプロのウェディングプランナーと
デコレーションのプロであるデザイナーが
双方の視点からヒアリングして コンセプトを紡ぎ出し
ふたりだけの世界観を創出する

各セクションが得意なことを100%出し切れる
私にとっては このスタイルが一番合っていた

各セクションのメンバーが自分は何ができる?と模索していて
ウェディングプランナー頼みになっていない
お互いがリスペクトし合える関係
全員が新郎新婦を向いて仕事をしている環境
大変ではあるけど やりがいを感じる日々で 毎日が充実していた

ただ 頭を悩ませていたのは
この新しい取り組みは 中々社内では受け入れられにくい状況だったということ
これまでのやり方を覆そうとしているのだから当たり前ではあるのだけれど・・・
社内に発信をしても
どうせできないし・・・そこのお店だからできるんでしょう という反応ばかり
いいことをしているという自信はあっても
広まっていかないのは やはり残念だった

まだまだ 
日本のウェディングは新しいものを受け入れるのには時間がかかる・・・

でも

このスタイルが広まっていったら
きっと もっと自分らしく特別な日を迎えることができる新郎新婦が増えるはず
そういう想いを抱えながら 奮闘していた

いよいよこれから!と思った時 自分の妊娠が分かった
嬉しかったけど・・ 正直複雑な気持ちだった
これからもっともっとチャレンジして 
新しいことを生み出していきたいと思った時だったから

そこからは 「つわり」というものを感じることないくらい
仕事に没頭していた
子供にとって良かったかどうかは分からなかったけど
今しかないという気持ちが大きかったからかもしれない。
妊婦なのに 朝から晩まで働いて 
旦那さんも呆れ顔・・
育休に入る直前まで 
大きなお腹を抱えて走り回って結婚式のお手伝いを続けていた。。

育休に入る直前の2015年6月13日 
ラストの結婚式の担当が終了 育休へ

里帰り出産を予定していた私は 
翌日実家に戻り 更に翌日検診に出かけると お医者さんが一言
「もう 産みましょう 妊娠中毒症になりかけてる・・と」
確かに・・むくみは酷かった 
靴も履けなくなってたし 顔もパンパン 体重も10kg以上増えていたし・・
ただ そんな状況に気づかず?気づいていても無視してた?のまま
仕事をし続けていたんだと思う・・・

本当なら出産予定日までの1ヶ月ちょっと 
普段過ごすことができなかった 
母や父とのゆっくりとした時間を過ごそうと思っていたのに・・・
何にも買い揃えてないのに 準備ができてないよ・・
一気に 自分の中で不安と後悔が渦巻いてきた

色々考えることがままならないまま 即入院・・・
思ったより早い出産に 両親も旦那さんも・・みんなワタワタ(笑)
自然分娩ではなく 促進剤を注射しての出産
点滴を受けている間は 久しぶりに仕事から遠ざかった時間で一気に出産への不安が押し寄せてきた
今更 生まれたら何が必要かと携帯で調べ始める始末・・
それどころではないのに・・

ラストに担当した結婚式から 5日
2015年 6月18日 無事に長男出産

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あまりにも慌ただしかった出産までの日々
これまでの仕事だけの生活から180度変わる子育ての日々が始まった

2015年 6月 ウェディングプランナー9年目にして 一回休憩・・・

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