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司法書士試験の勉強には肢別問題集が最高な理由。

※この記事は2019-02-27に書いた記事を加筆修正したものです

皆さんこんにちは。田端恵子です。
現在、パーフェクトユニットについて沢山お問い合わせをいただいているそうです。
事務的なこと(ex.申込み方法など)は辰已スタッフの方に聞いていただいたほうが良いのですが、講座の内容や教材については、講座を作った私が1番よくわかっているので、よくご質問いただくことなどについて書いていきたいと思います。

今日は、講座で使用する教材についてです。


司法書士試験対策には肢別問題がいい
私は以前から、司法書士試験対策には5肢選択式(本試験どおり)の過去問ではなく、肢別過去問を使うことをおすすめしています。

・司法書士試験の択一では、午前・午後ともに約8割以上正解しなければならず、知識の精度が高くなければいけないこと
・本試験問題では1問の中で複数の論点が出題されることも多く、5肢の中に勉強している知識とまだ勉強していない(解けない)知識が混じり、初学者は解けない。しかも、解けないことが「勉強していない論点だからなのか?」勉強をはじめたばかりなので自分ではわからず、せっかく講義を受けても力になっている感がなく、やる気を喪失してしまうこと
これらが主な理由です。私自身も受験生の頃、肢別問題で勉強しており、5肢選択式(本試験どおり)の問題は、答練でしか解かずに合格しました。

肢別問題では選ぶテクニックを身に着けることはできませんが、選ぶテクニックよりも正確な知識達が本試験での自分の武器となることの表れだと思います。
肢別問題だと、その肢の判断から逃げることができないので、その分知識の精度を上げることができます。
(もちろん、過去問肢の中にも本試験対策としては解けなくてもいい肢もあるので、そのような肢は解かないとか、解けなくてもいい認識を持つとか、そういったことも大切なのですが・・・この話は長くなるのでまた今度にしましょう笑)


たとえばこんな過去問
平成30年午前の部第4問、民法の問題。
(平成30年度版・辰已の択一過去問本1(民法1/3総則)P173に掲載されています。)

論点をざっくり言うと、
ア 被保佐人の行為
イ 法定追認
ウ 強迫による意思表示
エ 錯誤
オ 通謀虚偽表示
です。
司法書士試験のテキストをお持ちの方はわかると思いますが、これらの論点は、すべて違うページに掲載されているはずです。ということは、これらア~オの論点の勉強を終えてからでないと、この問題を解いても、「まだ勉強していないからわからない肢が混じっている」状態になります。
たとえば、アの被保佐人について勉強した段階で、この過去問を解いても、イからオはまだ解けない。
逆に、これらの論点で1番最後に勉強するイの論点(教材によっては勉強する順番が違うかもしれません)を勉強してからア~オまで解くとしても、被保佐人の勉強や錯誤の勉強をしたのは結構前になってしまっていて、勉強した内容を覚えていないまま解くことになります。これでは力がつかない。
講義を受けた内容は、過去問があるならなるべく早く解いたほうが頭に入ります。
だから、被保佐人の勉強をしたら肢アを解く。錯誤の勉強をしたら肢エを解く。虚偽表示の勉強をしたら肢オを・・・というように、該当過去問はこまめに解いたほうがいいです。

でも、このように5肢の過去問を使って勉強できる初学者はほとんどいないのではないでしょうか。
それはなぜか?
司法書士試験対策の多くの講座が、該当過去問については「過去問解いておいてください」で終わってしまい、解くべき該当過去問を細かく伝えられていないからです。たとえ伝えられていたとしても、該当過去問のページをいちいち探すのは本当にめんどくさいし時間がかかる。
受講生は自力で解く過去問・該当ページを探すという作業に時間をとられてしまう。ただでさえ仕事や家事との両立で忙しい中勉強しているのに、です。
きちんと講義を受けたのに、過去問を探す手間がある。過去問を解くまでに時間がかかる。しかも、いざ過去問を解いてもまだわからない肢がいっぱいあって先へ進めない。勉強しはじめたばっかりだから、テキストのどの論点の問題なのかもわからない・・・こんな状態では、どんなに気合いを入れて司法書士試験の勉強を開始した方でも、挫折するのは当然なのではないでしょうか。

パーフェクトユニットで使用する教材
上記のような挫折や受験生への負担を極力なくしたい。
だから、私が作った講座「パーフェクトユニット」では、講義後に解く過去問を「パーフェクトユニット肢別問題集」で指定しています。
※パーフェクトユニット肢別問題集は、講座を受講したら無料でついてきます。追加購入などの手間はかかりません。

ユニット1の講義を聴いた後、ユニット1分の肢別過去問を解いてください。ユニット2以降も同様です。

肢別過去問集は、パーフェクトユニットテキストに掲載している順で、講義後解いていただきたい過去問を掲載しています。
また、目次を見れば各ユニットの該当ページがわかるので、講義後に解く過去問がわからないなんてことはありません。


【2020.12.19追記】
受験生の皆さんのご要望にお応えし、2022年合格目標のコースから、パーフェクトユニットテキスト・パーフェクトユニット肢別問題集ともに、26穴ファイリング形式ではなく、通常の本の形式に変わります。
内容面はもちろん、使うたびにモチベーションが上がる教材にできたと思うので、受講生の皆さんは楽しみにしていてください。

パーフェクトユニット方式一発合格田端基礎講座のお問合せは辰已法律研究所 大阪本校までお願いいたします。



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