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テキスト・講座を選ぶときのポイント。

※ここに記載しているのは一つの考えに過ぎないので、受講されている講座や講師の指示がある場合にはそちらに従えばよいかと思います。

司法書士試験は特に、テキスト等について受験生の好みが分かれる試験だと思うので、テキストの選び方等について私の考えをまとめておきます。

◆ テキストの選び方
・使う講座を決めている方

→その講座に付属するテキスト、指定のテキストなどに従う。まだ講座の受講がはじまっていない段階であれこれ増やそうとしない。実務の本や学者本には手を出さない。

・使う講座を決めていない方

→講座を選ぶ。司法書士試験について独学は全く推奨しない。その人のスペックによるけど、短期で受かりたいなら講座は使った方が良い。講座は通学は要らない。仕事と両立しながら学習できるweb講義を自分の生活に組み込む。

①講座を選ぶ条件
・好きな講師を選ぶ
話し方や見た目に嫌悪感を感じない人。嫌いな人の話は聞く気になれない。私自身、話を聴いていられる講師は本当に少ない(だから同業者の動画はあまり見てない)。

・講座のコンセプトが理解できる。
目標が合格することなのはどの講座も基本的には変わらないと思うのだけど、その中でも何を重視しているのか。圧倒的な知識量なのか、絞った知識量なのか。
たとえば私の講座なら、「働きながらでも受講しやすいカリキュラム」をテーマに、各回1時間の授業をしていて、過去問は肢別を推奨しているので肢別問題集をセットにしている。毎日2〜3時間の勉強時間しかとれないような方を想定しているから、働きながら合格を目指す方にお薦めできるカリキュラムになっている。

正直これくらいだと思う。本当に好み。予備校の大きさで選ぶのは一番ダメ。授業を提供している(配信手続きや教材の発送をする)のは予備校だけど、実際に中身を教えてくれるのは講師だから、講師で選んだ方が良い。
この人と勉強しよう!と思える先生を選んでください。

②講座を受けられない方
講座を受けられない方は、市販の教材を使って独学することになると思うので、テキストの選び方についても少し。

・ちょっと立ち読みして理解できそうか見る
本屋さんの司法書士試験のコーナーに行ってテキストを探す。パラパラとめくって、書き方が好みか(話し言葉が嫌・良い)。理解していけそうか。紙質が嫌じゃないか。このあたりをチェックする。

・基本的には同じシリーズで揃えた方が楽
金銭的に負担になるので買うタイミングは一気じゃなくて良いけど、民法はA先生、会社法はB先生…といった、バラバラ買いは面倒くさい。選んだものをとことんやり尽くす。浮気しない。何かテキスト・過去問以外の教材を買うときは目的を明確にする。完璧にするものを増やすと合格が遠のくので。

◆ 「合わない」と切り捨てる前に

テキストについて、「自分には〇〇は合わなかった」などと言う受験生がいる。確かに、本当に合わない場合もあるかもしれない。言い回しが気に入らないとか。
でも、「自分がまだ理解できていない(難しい)から嫌がっているだけ」の方も一定数いるのではないかと思う。
厳しいことを言うと、教材や環境に文句ばかり言っている人は合格できない。受かる人は文句を言わずに勉強している。

他にも、
・テキストに過去問が載っていると回しにくい
→不要だと思うなら過去問部分をすっ飛ばして読めば良い。過去問以外でも、理解できているところやあまりにまわりくどい言い回しなどはすっ飛ばしたら良い。
・授業はわかったように思えてもテキストを見たらわからない
→授業を受けながらテキストにメモをしよう。テキストを易しくすると、その分過去問との距離は遠くなる。残念ながら、噛み砕いて書けば書くほど過去問が難しく感じるようになる。だから、易しく書いている=良いテキストとは言えないと思っている。だから、テキストを難しく感じる受験生が出てくるのも仕方ないのだけど、難しい内容をわかりやすく伝えるのが講師が授業をする意味だから、授業を受けたときはちゃんとテキストを見てメモをしよう。講師が言ったこと、例えたことなど。自分がテキストを読んだときに話が思い浮かぶように。

◆ 大事なこと

繰り返しになるけど、文句や愚痴を言っている暇はない。本気で合格したいなら。
教材、環境、今年の試験延期など、色々と不満となる要素はあるけど、今の自分ができるベストを尽くして少しでも合格に近づけるようにしましょう。

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