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シリア

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2007年~2008年に、シリアに行ったことを機会に、続くシリアの縁。いまでも交流のあるシリア国内外の友人たちの言葉、ヨルダンやレバノン、トルコのシリアに触れたときのことを紡ぎま…
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2019年10月の記事一覧

シリアとパレスチナのお母さんの味

レバノンでシリア難民とパレスチナ系シリア難民のお母さんたちから、家庭料理を教わる機会があった。 ①モロヘイヤスープ(Molokhiya) シリアやパレスチナ、エジプトやレバノンでも食べられるモロヘイヤスープ。家庭料理なので、少なくともベイルートでは、レストランで見かけることはなかなかない。大好きなモロヘイヤスープ。ずっと食べたくて、作り方を知りたくて、今回リクエストしたものだ。 モロヘイヤは、今の時期がちょうど旬。普段は乾燥モロヘイヤを使うが、この日はフレッシュなモロヘ

2019年10月 アズハル

友人たちが北東部で何が起きているのか、尋ねてくる。 北東部は、もともとアル・ジャジーラと呼ばれていた。川に囲まれていることからも分かるように、島という意味だ。ロジャバと呼ぶのは、西クルディスタンという意味で、ナショナリストのクルド人が呼ぶ新しい言葉だ。 この地域は、アラブ人、アッシリア人、シリア正教の人々(Syriac)、アルメニア人、そしてクルド人。クルド人だけじゃない、でも、大多数は60年代以降シリア政府によって、クルド語での学びを奪られ、制度的に差別されてきたクルド