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私が学び続けたい理由

「早く相談して欲しかった」

ある日突然、上司に呼び出された。
「こんな噂を聞いたのだが、本当なのか?」と問いただされた。

意味がわからなかった。
噂は「ただの噂」に過ぎず、根拠もない。実際、真実でもない。
でも、上司はその噂を信じていた。
私にとっては、青天の霹靂で、言い返す言葉も浮かばなかった。

上司との話しが終わってしばらくの間、私は仕事が手につかないくらい頭に血が上っていた。
「ここに居ては、いけない」
そう思った。

今の仕事を離れたいと思ったのは、今回が初めてではない。
ITの会社なのに、私のチームはエクセルと人で業務を回しているような部署だった。
先の上司は、新卒から20年以上事務業務担当・毎日大量の書類が積まれている机に座り、書類全てに目を通した上、全てのダブルチェックをメンバーに指示しているような人だった。
その真面目さと信念には本当に頭が下がる。
が、昔ながらのやり方に私は正直うんざりしていた。

上司との話し合いの日から数日後。
私は女性向けキャリアスクールSHElikesの体験レッスンをたまたま見つけた。何かの縁かもしれないし、とりあえずいってみるか、と軽い気持ちで申し込んだ。

今思えば、転職サイトよりも先にキャリアスクールに目が止まったのには、私が、漠然とではあるが、ゆくゆくはフリーランスの仕事をしたい、と思っているからかもしれない。
私はすでに2回転職をしているが、会社員をしているうちに、「会社員でない働き方の方があってるかも?」と感じることも多くあった。

個人事業主になるか、
自ら事業立ち上げる方が向いているんじゃないか
……まあでもそんなに世の中甘くないよな……とモヤモヤしていた。

体験レッスンの日、私は女性らしいワンピースを選んだ。
表参道にあるSHElikesは、真っ白な一戸建て。
ドアを開けると、おしゃれで可愛らしい雑貨が飾られていた。

体験レッスンが始まり、参加者の方と話してみると、自分と同じような人が集まっていることを知る。

自らのキャリアにモヤモヤした悩みを抱えている、
でもそれを解決したい、
目標を見つけたい、と思う人たちだ。

レッスン講師やスタッフの方達は、みんなキラキラ輝いて見えた。
担当カウンセラーの方は同世代か私より少し年下の女性で、親身に話を聞いてアドバイスをくれた。

ああ、仲間に入りたい、
何か変われる気がする、
と直感的に思った。
私はその日、入会を決めた。

SHElikesでは、WEBデザイン、マーケティング、ブランディングなど10数種類のコースを受講することができる。
私は、気になったコースを片っ端から学んでいった。
新しい知識を増やすことは純粋に楽しかった。
また同じ思いを持つ仲間と一緒に課題に取り組むことができたのも、楽しく学べた理由のひとつかもしれない。

学んでいく中で自分に合っているな、と思うものを見つけることができた。ライティングだ。

そのほかのコースも学んでいて楽しかったけれど、正直この先、自分の仕事にできるか考えたとき、なかなかイメージが持てなかった。
でも、ライティングは違った。
もっと上手くなりたいし、人に届く文章を書きたい、思うようになった。

思い返してみれば、学生時代はブログを書いていたし、十代の頃は小説が好きだった。
今まで文章を仕事にしたいと思ったことは一度もなかったけれど、SHElikesは私に好きだったものを思い出させてくれた。

学んでいく中で、新たな気づきもあった。

それは「会社が嫌いではない」ということ。
むしろ、働きやすく、いい会社だと思っている。
残業時間も少ないし、福利厚生も充実している。なにより穏やかな社員が多く、社内の雰囲気がいい。こんな会社はそう多くないのではないかと思う。どうすれば今の会社で楽しく働けるのだろう、とまで考えるようになった。
学びをきっかけに、仕事への向き合い方も前向きに考えられるようになった。

学び始めて感じたこととして、人は目標がある方が前向きに進むことができるようになること。
学ぶことによって、人生の選択肢が確実に増えたと思う。

SHElikesは、私に「自ら目標を見つけること」を教えてくれたし、楽しみながら知識を深めている。

これからもきっと、学んで目標を見つけることを繰り返していく。
もし、道に迷いそうになった時は、初心に戻って学びのきっかけをつかみ、前に進んでいきたい。

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