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ファイナルファンタジーとわたし

ファイナルファンタジーシリーズはファミコン版の3からプレイをし始めた。
ジョブチェンジシステム、チョコボや飛空艇といった乗り物での移動、天野喜孝さんの描く敵キャラ、美しいBGMなどで一気にその世界に引き込まれた。
その後スーパーファミコンで発売された4~6は発売日に購入し、毎日何時間もプレイした。
ナンバリング奇数がシステム重視・偶数がストーリー重視と言われていたが、そんなことが気にならないくらい全てが楽しかった。

ゲームハードは32ビットの時代に突入。プレステとサターンが鎬を削っていた時代。
プレステを一気に優勢にしたのが、ファイナルファンタジー7だった。
ポリゴンで描かれたキャラが3D風に描かれたマップを移動し戦闘をしながら進めていく。
世間的にはFFシリーズ最高傑作と評されるこの作品だが、私は好きになれなかった。
3D風に描かれたマップはどこが道でどこまでいけるのかとてもわかりにくかった。
場面ごとに視点がかわり、操作感がかわるのも嫌だった。
戦闘では召喚獣をよぶたびにスキップ不可のムービーを見せられた。
テンポが悪くなるので極力召喚獣を使わないプレイになっていった。

ストーリーにも度々長いムービーが挿入された。
そこに出るキャラたちは天野喜孝さんのキャラではなかった。
想像の幅を狭める完成されたキャラたちに、ファミコン慣れしている私は感情移入できなかった。
役割になりきって楽しむロールプレイングゲームのはずが、映画を観ているような疎外感があった。
ストーリーも分かりづらく、主人公の記憶は理想の姿を自分自身が作り上げたもの・・・みたいなものだった。
そもそも感情移入が出来ていなかった分、より理解が出来ずにゲームをしながら置いてけぼりをくった。
結局クリアはしたが、どんなストーリーだったかまるで覚えていない。

続編FF8は好評だったFF7を踏襲し、よりリアルなグラフィックで映画に傾倒していった。
私はFF7でその波からこぼれ落ちたものなので、8以降はプレイしなくなった。

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