ユニクロ浅草のディスティネーション・マネジメント
ユニクロ浅草オープン!
先日、浅草にあったユニクロ2店舗が閉店され、新たに、楽天地浅草ビルの1階・2階に大型店が登場しました。ユニクロは、定番の機能性定番商品やアーティストとのコラボ商品が人気で、どの店舗に行っても同じエアリズムやヒートテックが買えることが強みです。しかし、今回オープンしたユニクロ浅草では、少し変わった取り組みがされているようです。
下町には、優秀なモノづくり企業がたくさんある、ということで、地域の店舗と連携して、ユニクロに来店する顧客が、地域のことを知り、回遊できるような仕掛けがされていました。きっとユニクロさん、どことコラボするか、相当迷ったのでは。
例えば、蔵前のカフェ「CAMERA」においてあるnumeriの革製品。このバッグに合いそうなパンツと一緒に展示されています。また、昨年西浅草にオープンしたスケートボード専門店BEATのボードも。雷おこしで有名な雷門横の常盤堂の豆皿。そして、オリジナルTシャツ(UTme!)には、浅草うまいもの会や人力車のデザインが。
ユニクロのディスティネーション・マネジメント
これは、ユニクロ浅草に来た人が地域のお店を知り、興味を持ってもらい、周辺に足を運んでもらおうという、一種のディスティネーション・マネジメントの取り組みで、地域資源の多い浅草ならでは、ということでしょう。
しかし、地元の人間からすると
…???
例えばTシャツ。うまいもの会のデザインは第一弾で、和菓子の西むら(羽衣が美味しい)や、駒形どぜう、すき焼きのちんや、「うますぎて申し訳ないス」の洋食ヨシカミの名前が。これは誰がターゲットなんだろうか。地元の人はいくら小柳のうな重が美味しくても、小柳のTシャツ着ないでしょう。観光客もわざわざ作らないし。ということは、これらの商店にノベルティーを作ってもらおう、という目論見か…そう考えると面白いですけど。
でも、地域のお店と一緒にやっていきたいと思っているよ、っていう気持ちは伝わってくるので、「よろしくね」的ジャブという感じでしょうか。
カキモリのデスティネーションマネジメント
蔵前にある文具店カキモリ。ご存知ですか?「楽しく書く」ことに特化したお店です。紙や留め具等、たくさんの選択肢から自分だけのノートを作ることができます。2冊使い切ったので、3冊目買いにいかなくては、と思っているところです(中身だけ変えるということも可能)。
このカキモリ、「楽しく書く」を表現しつつ、地域を回遊してほしいという思いから、カキモリを中心にした手書きマップがあります(下記は2014年のもの)。これを見たとき、さすが!って思った記憶があります。ワクワクするんですよね。
ユニクロさんにも、このワクワク感を取り入れて欲しいです。(地図を作れっていうことではありませんよ。念のため。)
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