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【Story of Life 私の人生】 第85話:社員旅行 〜 香港・マカオ編 Part 1

こんにちは、木原啓子です。
Story of Life 私の人生 
前回は、 第84話:事務員さん をお送りしました。
今日からは、設備営繕の会社で連れて行ってもらった社員旅行についてお話ししようと思います。
まずは、派遣社員として会社に入ってから2ヶ月後の7月に連れて行ってもらった、香港・マカオの社員旅行の思い出についての思い出です。
私は派遣だから留守番だろうなと思っていたら、何と一緒に連れて行ってもらえる事になり、本当に驚きました。
この時が私にとって初めての海外旅行であり、また飛行機初体験の旅です。

会社に入って1ヶ月経たない5月下旬のある日のこと。
社長さんの「気まぐれ」で、職人さんの奥さんを招待する形での社員旅行が決まりました。
行き先は香港・マカオで、3泊4日の海外旅行だというではありませんか!
何とも「景気良い」話だなーって、お話を聞いていました。
希望を取ったところ、3名の職人さんが奥さん同伴で参加することになりました。
社長、番頭さんと、もう1人の職人さんは、奥さんが都合で参加されないとのこと。
私は、入社からまだ2週間程度の新参者の「派遣社員」だから、当然対象外だと思っていたら「是非、一緒に行こう」って言うではありませんか!
海外旅行なんて夢のまた夢だったし、飛行機すら乗ったことが無かった私は、正直なところ「ぶったまげ」ました!
折角誘っていただいたのだし、断る理由は全くないので、有り難く参加させていただくことにしました(笑)

社長さんから、すぐにパスポートを取るように言われ、ドキドキしながら有楽町のパスポートセンターで申請し、2週間後に生まれて初めてのパスポートを手にしました。
また、この時に初めて「クレジットカード」を申請して、手にしました。
初めての海外旅行で、生まれて初めて飛行機に乗る事になり、それはもう、とっても楽しみで、毎日ワクワク・ドキドキ♪
「地球の歩き方」を買って、出発の前日までの1ヶ月の間、毎日本に穴が開くくらい読みながら通勤しましたっけ(笑)

社員旅行の当日は、成田発朝10時の飛行機に乗るということで、成田空港に朝7時集合となりました。
幸い、家が割と近い職人さんがいらっしゃったので、奥様と一緒に会社の車で家まで迎えに来てくれ、そのまま成田空港まで連れて行っていただきました。

成田空港で、初めて「飛行機の搭乗券」を手にして、大感激!
手荷物検査、出国審査など、全てが初体験で、無事に出国させてもらえるのか、ずーっとドキドキ状態でした(笑)
3泊4日だし、暑いところに行くから、スーツケースではなく、機内持ち込みが出来る大きさの「ボストンバッグ」にしたから、手荷物検査が特に緊張しました。
出国審査場の係の方の「無表情」さが、少し怖かったけれど、無事に通過♪
初めて見る免税店、出発ゲート、見るもの全部が物珍しくて、大興奮状態。
出発時間まで、ターミナルのあちらこちらを探検したことを覚えています。

搭乗時間となり、初めて飛行機の中に足を踏み入れた時の感動!
荷物を棚に格納して、シートベルトを締めて、飛行機が動き出して…
飛行機が、大空に飛び立った時の感動は、今でも忘れられません。

当時は、まだ機内喫煙が出来た頃。
社員の皆さんは、殆ど喫煙者でしたが、客室乗務員の綺麗なお姉さんが、ひざまづいてタバコに火をつける姿に驚きました!(今では、絶対にあり得ませんね)
機内サービスで、頼めばいくらでも「アルコール」を持ってきてくれるというサービスにも、正直驚きました。
機内食を「アテ」にして、皆で和気藹々と「宴会モード」をしているうちに、4時間ちょっとで香港の啓徳空港に着陸しました。

当時の香港は、まだ中国に返還される前だったから「イギリス領」で、空港も街中にありました。
入国審査は、英語で話し掛けられましたが、一応「英検3級」の面接はクリアしているから、何とか無事に通過(汗)
全員が入国したら、バスでホテルに移動しました。
車窓から見る香港の街並みは、漢字の「中心」と「酒店」や「飯店」だらけで、ちょっとビックリしました!
良く考えると「中心」=「センター」で、「酒店」は「酒屋さん」や「飲み屋さん」じゃなくて、「飯店」も「中華屋料理屋さん」じゃなく、どちらも「ホテル」だったのですね(爆)

途中、渋滞に遭いながら、シェラトン香港ホテル(当時の名称と同じなのかは、記憶が定かではありませんが…場所はここで間違いないです)に到着しました。
ガイドさんが、全員分まとめてチェックインしてくれ、ルームキーを貰いました。

まずは、各自部屋に荷物を置きに行き、30分後にフロントに集合して、夕食を食べにいく事になりました。
部屋は、全員が同じフロアではなく、バラバラ。
私は1人でシングルルームということで、同じフロアに泊まる人はなく、エレベーターの中で皆さんと別れて、部屋に向かいましたが…
ここで、思いがけない「トラブル」に見舞われてしまいました(泣)

私が入った部屋は、あろうことか、スーツケースや洗濯物、食べ物にお酒やコーラの瓶が散乱していて、どうやら「誰か」が既に泊まっている形跡があり…
たまたま先客さんが「お留守」だったようで、鉢合わせすることは無かったのですが、流石に知らないオッサンとの「同居」は困る!
以前イギリスに住んでいたという、英語堪能な職人さんの部屋は分からないし、さあ困った!
こうなったら、自力で解決せねばなりません(大汗)
意を決して、再度ボストンバッグを抱えてエレベーターに乗り、フロントに逆戻りして交渉するしかありませんでした。
エレベーターボーイの「イケメン」お兄さんに、英語で「どうしたの?」って聞かれましたが、もうパニック状態だった私は「私の部屋に誰かがいるっぽい」みたいな事を、しどろもどろの英語で答えました。
お兄さんに「あら大変だね!」と言われながら下まで行き、フロントの係の方に話をしました。

残念ながら、その時間帯に日本語が分かるスタッフが誰もおらず…
しどろもどろの英語に、身振り手振りのボディランゲージ何でもありの状態で、必死で説明を試みました。
最初は「そんな筈はありません」みたいに、素っ気なく言われたのですが、「スーツケースがあったし、コーラの瓶はいっぱいあったし。絶対に誰かいる!」と言いつづけていると、裏からマネージャーらしき人が「何事か?」と出てきたので、再度説明してみたら、宿泊状況を調べなおしてくれました。
結局、私が正しかった!
先客さんは、その日のチェックアウト予定を変更して、2日延泊の処理がされていたとのことで、平謝りに謝られ、「ちょっとだけ良い部屋にアップグレードします」と言われて、新しいルームキーをくれました。

「今度は絶対に大丈夫だよね??」と、3度位念押し確認したら「絶対に大丈夫!」と言われたので、新しいルームキーを持って、再度エレベーターホールに行くと、社員の皆さんが丁度降りてきたところに遭遇し、「あれ?どうしたの??なんで荷物持ってるの??」と聞かれました。
時計を見たら、皆さんとエレベーターの中で別れてから、既に30分が経過していました(泣)
簡単に事情を説明して、とりあえず荷物を部屋に置いてくる事にしました。
元の部屋よりも高いフロアになりましたが、恐る恐る部屋を開けたら、さっきの部屋とは大違い!
とても広くて、清掃も行き届いていて、綺麗な部屋で一安心。
とりあえず、ボストンバッグを置いて、直ぐにロビーに向かいました。
まさかここで「英語」の洗礼を受けるとは思わなんだ、ふう。

再度バスに乗って、レイユームン(鯉魚門)に行きました。
魚屋さんが沢山並んでいて、そこから好きな魚介類を選んでお店に持ち込んで、料理をしてもらうという形式で、沖縄の公設市場を高級にしたような感じでした。
総勢10人の団体だから、各自1品づつ魚介を選んで、料理をお願いしました。
この時は、英語堪能な職人さんが全て仕切ってくれたので、大助かりでした。
テーブルに並んだ料理は、それは「壮観」の一言で、お酒も進んで大宴会!
ホテルのトラブルの詳細を話すと、それも酒のアテになり、大盛り上がりでした。
とても楽しくて、美味しかったです。

お腹いっぱいになったところで、ビクトリアピークに移動して、100万ドルの夜景を堪能しました。
バスでホテルに戻る時に「これは米ドルなのか、香港ドルなのか」で、議論になりましたが、結論は「函館の夜景」より明るい程度という結論で「100万香港ドルの夜景」ということに(爆)
こんなことを現地の方に聞かれたら、怒られそうですね(汗)

「またトラブルがあると困る」から、ホテルに戻ったところで、全員の部屋番号をメモしてから部屋に戻りました。
部屋に入ると、フルーツとお菓子、フルボトルのワインがテーブルにセットされており、チェックイン時のお詫びの手紙が添えられていて、びっくり!
社長さんの部屋に電話をしてお話ししたところ、シャワーを浴びてから「寝酒の会」を私の部屋でする事になり、皆さんにコップ持参で来てもらう事になりました。
ボトル1本で10人だから、本当に一口づつでしたが、フルーツやお菓子も綺麗に片付きました(笑)
気が付くと午前0時ということで、解散となりました。

翌日は、フェリーでマカオへ行く事になっていたのですが、当時マカオはポルトガル領だったので、パスポートは絶対に忘れないようにと言われていたので、しっかりバッグに入れてからベッドに潜り込みました。
1人では勿体無いくらい大きなベッドで、とってもフカフカ♪
とても気持ち良かったです。

紆余曲折あり、かなりエキサイティングだった、海外旅行初日の夜は、こうして更けて行きました。
次回は、翌日以降のお話をしようと思います。

〜続く

今日はここまでです。
次回は、第86話:社員旅行 〜 香港・マカオ編 Part 2 に続きます。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
またお会いしましょう♪

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