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大切な人へのメッセージブック

大好きな母が亡くなった時、母のことを何も知らないことに気づいた。
お葬式に呼んで欲しい人とか友達関係…
誰も知らなかった。
戒名する時に入れたい文字を聞かれても、何も答えられなかった。

母はある日突然、「下半身が動かなくなった」と言ってそのあと2年間病院で寝たきり。
途中、意識がなくなったり、家族のことがわからなくなったり…

何か母の好きなものを食べさせてあげようと思っても、何が好きなのかも知らなかった。
お寿司を買ってきて食べさせたら「美味しい」と言ったけど、本当は何が好きだったのだろう?

もう私が娘だということがわからない時に、インタビューをしてみた。
「人生でいちばん幸せだったことはなんですか?」と。
「子ども3人に恵まれたことです」と答えた母。
この言葉を聞けたことは、私の人生の中でとても大きなことだ。

「今、誰にいちばん会いたいですか?」と尋ねると
「○○さんと言ったら笑われるかな」と答えた。
○○の中には父の名前!
驚いた。
驚いたというより、吹き出した‼️
私たち子どもの名前か、てっきり私の娘たち(母からしたら孫)の名前が出ると思っていたのに、やられた(笑)

母は父にはとても苦労させられた。
父のすぐそばにあるものを取るのに、2階にいる母を大声で呼んでとってもらうような父親だった。

まさかの父の名前(^^;;

でも、これを聞けたのも私には大きなことだった。
夫婦には夫婦にしかわからない関係があるのかなと思った。

そして、私は「大切な人へのメッセージブック」というものを作った。

私には母が入院してから、"お別れのとき"があった。

2年間、離れて暮らす母に何度も会いに行った。
そうじゃなかったら、年に2回ほどしか会うこともなかった。
この2年間があったから、上手にお別れができた。

「私を産んでくれてありがとう。お母さんの子どもでしあわせだったよ。またお母さんの子どもとして生まれてきたい」とも伝えることができた。

でも、冒頭のように、母が亡くなってまだまだ知らないことばかりに気づく。

何も聞けず、想いを伝えられずお別れしてしまうことだってある。

そうすると、そのあとの人生に後悔が残る。
いろんなワークショップでそんな関係性を数多く見てきた。
私たち親子は仲が良かった。
わだかまりの多い親子関係なら、よりモヤモヤは残る。

だから「大切な人へのメッセージブック」を作った。

私はシングルマザー。
娘たちへの想いを綴る。
言葉はさほど多くないけど。

資産一覧表も作った。
万一の時の連絡先も。

これ、誰もが絶対作っておいた方がいい。

そして、できるなら生きている間に伝えておいた方が良い。
やりたいことはやっておいた方がいい。
万一のことを考えると、今を大切に生きられる❣️

私の専門性である、コミュニケーションとお金の観点から作っています。

まだnoteの使い方がよくわかってないのだけど、時間ができたら「マガジン」にして、メッセージブックの雛形をまとめたいと思っています(^^)/

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