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シュタイナー教師の休日:整える

先生の休日


マーティン・ルサー・キング・ジュニアの祝日
今週末アメリカは、黒人指導活動家で、暗殺されたマーティンルサーキングJr.の功績を讃えるため、月曜日が休日になっている連休だ。

いろいろ行楽の予定も入れていたのだが、園児にコロナウイルスの陽性反応がでたので、ウイルス予防接種済み(ブースターも)で、体調もよく、ラピッド抗原テストも陰性反応だったが、とりあえず様子を見ることにし、5日間の自宅待機に取り組んでいる。

休日とはいえ、園のお仕事でやることはいくらでもある。

今日は、カーテンの丈直しと人形劇で使う人形のヘアラインのお直し日とした。

環境を整える

カーテンは、お掃除ロボットを買ったので、ロボットがカーテンの裾を食べてしまって故障しないように、丈直し。ペットや赤ちゃん、お子さんがいるおうちは、いろいろとそのための環境を整えるが、お掃除ロボットが我が家に来てくれたので、やはり同じように環境を整える。

「悪い子供は存在しない。環境を整えれば状況は改善する」は、お掃除ロボットにも然りだ。

模倣と遊びの中で創造性を育む

シュタイナーの幼稚園では、毎日子供たちに人形劇をやってみせる。同じお話を約1ヶ月続ける。

その人形劇を見た子供たちは、すぐに真似をしてその人形で同じように人形劇のストーリーを作って自由遊びの時間に遊びたくなる。なので、子供たちが触っても平気なように人形はシンプルで丈夫なものが要求される。

私は、この人形たちをいろいろな配役に使いまわしてを20年間使っている。羊毛で髪を表現するので、10年も毎日使っていれば少しヘアラインが乱れてくる。10年前に修理したお人形。流石にそろそろ髪を整えてあげなくては、、ということで、お直しの日にした。

目鼻口がなく、のっぺりした顔なのは、その部分はお話の筋書きで想像することが大切だから。腕がない人形はおかしいということで、同僚の中には腕をわざわざつけている人もいるが、腕や指先さえも上演の仕方しだいで、園児の頭の中に想像できていると確信している。

舌切り雀のお話で、おばあさんに和鋏を持たせる必要はなく、そこまでしてしまうと想像の余地を完全に潰してしまう。余白をわざと作ることで、私たちの感受性は、さらに自由に色々なことを受け入れることができる。

まだまだ、お世話になるこの人形たち。いつもありがとう。これからもよろしく。