ちたへんりーさん『どかーん』のライナーノーツを読んで


自信がなくてついついボーダーラインを引いてしまう、、。私はまさにそうで、、。
 子どもの頃って確かにもっと自信をもってて積極的だったのに、自分の世界が広がるにつれてボーダーラインを引くようになってきた気がする。そして、ボーダーラインよりできたやん!て自分を認められたりもするんだけど、それってごくたまーに、、。そんなラインを引かずに生きていけたらって思うんだけどなかなか、、。
 だから、「出来ないを見つめ直す必要がありそうだ」っていうちたさんの気持ち、そこに帰って見つめ直すことってすごく大事なことだと思うし、なんだか私も勇気をもらえる。
 誰にも負けないと思っていたことも成長と共に世界が広がってくることで自分より上に感じる人が現れて、いつしか自尊感情が低くなって、それに準じてボーダーラインも下げちゃう、、。でも本当は、限界なんて考えてなかったあの時の自分の方が輝いてたな、あの時の自分が好きって感じてることがやっぱりあって、、ちょっとその頃の気持ちを思い出して自分にパワーをもらいたくなることがある。それがちたさんにとっては革製の黒いポーチなんだね。なんか、気持ち分かる。
 そうやって昔の自分に縋る時があってもいいよね。自分を奮い立たせるような大切な物、、私は記憶でしか残ってなくて、、。
 最近ちたさんの曲をピアノで弾いてみたいなって思って久しぶりにピアノに触れた。そして、音源を聴きながら音を探ってる時の自分が、いろんなことに挑戦してたあの時の自分と同じように夢中になって楽しんでて、、なんだか嬉しかった。ギターを始めてすぐにちたさんを見つけて、その歌声とギターの音色にわくわくして、一日に何時間も練習して、ちたさんの動画をスローにして指を見て夢中で楽しんでた頃も同じ感覚だった。
 あの頃を思い出す物は何も残ってないけど、ちたさんに出会うことによって、あの頃の自分と同じような感覚を味わうことができてる気がする。すごく嬉しかった。"今更”ではなく、"今からでも”楽しみたいって思うことを見つけて楽しんでいる自分は、間違いなく「ちたへんりー」さんによって開拓されたんだなって感じる。
 だから、ちたへんりーさんの音楽は私にとって宝物なのです。
 『どかーん』で衝撃を受けた「PSP」という音の裏に隠れていた「Positive Strength Pride」。これらの言葉があの頃を思い出させ、ボーダーラインを引いてるちょっと臆病な私の心の曇った視界をクリアにしてくれる気がして、ちょっと疲れてる時、今日が頑張り時って朝に聴くと気分が上がる。
 『どかーん』を通して、そして『どかーん』のライナーノーツを通して、私の心はいっぱい支えられてる。
 ちたへんりーさん。力強く前へ進めるような(ここぞって時に戦闘態勢モードに入れるような)曲、共感し勇気をくれるライナーノーツをありがとう。ちたさんの『どかーん』とライナーノーツが大好きです。

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