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【ニュースの英語】動詞としても使われる名詞の言葉


ニュースに出てきた面白い表現

先日、フィナンシャルタイムズのポッドキャストを聴いていたら「Putin breaks his silence on Prigozhin(プーチン大統領がプリゴジン氏について沈黙を破る)」というニュースが出てきました。

"Prigozhin(プリゴジン)"は、ロシアの民間軍事会社ワグネルの創設者で、6月に反乱を起こした後に亡命。その後は一時行方不明になったものの生存が確認されていました。8月23日に乗っていたジェット機が墜落して死亡したというニュース飛び込んできたときには「プーチンに殺されたのか?」という憶測が流れました。その事件を受けて、プーチンが「breaks his silence(沈黙を破って)」哀悼の意を示したのがこのニュースです。

記憶に新しい方も多いことと思います。私はこのニュースをポッドキャストで聞きました。

この中に出てきたのが「You have to think your days are numbered.」という表現。

”Your days are numbered"というのは、直訳すると、「あなたの日々は数字が振られている」ということです。(直訳すると全然意味がわかりませんね💦)

"Days are numbered"(日々に数字が振られている)ということは、「日々を数えられる状態にする」、つまりは「数えるほどしか残っていない」「もう長くない」「時間の問題だ」という意味です。

このニュースの中での、「Your days are numbered」というのは、(プーチンに逆らったプリゴジンは一旦は生き延びたけれど)消されるのは時間の問題だ」ということですね。


名詞で見慣れている単語が動詞として使われるケース

"Number"は、「ナンバー」というカタカナ英語としても馴染みのある単語ですが、英語では動詞として使われることもあります。動詞で使われる場合は、「数字を振る」「数字をつける」など、「何かを数えられる状態にする」という行動を示します。

「ナンバー」と同様に、カタカナでは名詞として馴染んでいるけれど、英語では動詞としても使われる言葉は他にもあります。

例えば、"ski(スキー)"という単語。日本語だと「スキーをする」など、「する」という動詞とともに名詞として使われますが、英語では「I ski.(スキーをします)」「Do you ski?(スキーをしますか?)」など単体で動詞として使われます。

他にも、"e-mail(Eメール)"は、 「I will e-mail you(メール送るね)」など動詞形にもなりますし、"pack(詰める)"という単語は、日本語では「パッキングする(荷造りする)」と名詞形で使われますが、英語の場合は「I pack(荷造りする)」「I haven’t packed yet(まだ荷造りしてない)」など動詞形で使われます。

もとは会社名(固有名詞)だった "google"も「Please google it(検索してみて)」と、動詞系で使われることが珍しくありません。ただ、"google"は日本語でも「ググる」と動詞化されていますよね。言葉は時代や使われ方でどんどん変化することを実感します。

日本語の中では名詞としてのみ使われているけれど、英語では動詞としても使われるカタカナ英語は他にも沢山あります。探してみると面白いかもしれません。

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