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Enzo Carnielのcrystal clearなJazz

 透明な静謐さに溢れた音楽だが、ヒーリングミュージックではない。時にブルーノートなアコースティックピアノの旋律がリズミカルに駆け抜ける。なんともミステリアスで不思議な世界だ。

 Enzo Carnielは今年33歳になるフランスのジャズピアニスト。House of Echoはエレクトリックギターを含む彼のカルテットだ。

 Wallsdownというタイトルのアルバムで、なかでも私が気に入ったのはRuines Circulairesという曲。ピアノの単調なフレーズが繰り返され、途中からアルコベースがそれに被り、後半、ドラムとギターが加わると、一転してピアノのインプロバイズドな演奏が縦横無尽に駆け巡る。しかもそれが炸裂するのではなく、あくまで抑制的だ。

 この斬新なジャズの世界にすっかり魅了された。

https://music.apple.com/jp/album/wallsdown-feat-marc-antoine-perrio-simon-tailleu-ariel/1501194371


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