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紺って何色あるの?

はい、こちらKです。


またまた服の話。
最近、この春夏(SS)に何着ようかなーって考えたり、クローゼットを整理して売りに行ったり、そのついでに試着したりとかしてウーンと言って帰ってきたり…なんてことを何度かしております。

その結果おおよそこのSSは決まり、どうやらあとは永久欠番状態のオールインワン買ったら終わりじゃないかしらという状態になったんですが。(オールインワンについてはこの記事の「欲しい服は、ある」参照)

今回は、「そうは言いつつも試して衝撃を受けたシャツの話」です。




「食わずして好き」だったAton(エイトン)

最近、「たまたま」「近くを通りかかったので」、Aton(エイトン)を覗いてみました。
(カギカッコつけると一気に言い訳がましい。笑)

ずーっと気になっているブランド。新宿伊勢丹でも売っていたりします。

表参道にある路面店が素敵すぎて、初めて行った時に「これどうやって開くの?押すの?引くの?」って感じのドアに一瞬たじろいたんですが。
(気になる方は是非行ってみてくださいネ)(ちなみに立っていれば開きます、待ちましょう)

数回入店したことがあるにも関わらず、お店構えの素敵さに負けてか?、今日じゃない!を繰り返してからか? 食わず嫌いならぬ食わずして好き状態が長らく続いていたんです。
見て、「あぁ素敵」→退店。という。。。


ところがこの日。
そもそもこのAtonに行く前にBeauty and Youthの路面店(同じく表参道)に行っており、その時にAtonの服が少しではありましたが置いてありまして。

目が合って思った、「やっぱり…良いな…」。

気がつけば試着してみたい欲がムクムクと発芽し、「そういえばブランドの路面店すぐそこじゃん」と思いついたので、行ってみることにしました。


お店を後にし、押すのか引くのかよぉわからん!な扉(正解は自動ドアだよ☆)を開け、ずらりと並んだお洋服の中から見つけ、意を決して店員さんに試着の申し出!
カーテンシャー!! 着てみました。


・・・。


知っていたようで知らない女(私)がいた

選んだのは紺色のシャツ。

自分が今年の春夏何着たいかな、を考えた時に(そのうちこの話書く、予定)、白か紺のパリッとしたシャツほしいなと思い、そういう意味ではうってつけや!試したろう!という経緯で試着してみたんですが。


私の顔に凛としたような、でもそんなに肩ひじ張っていない、ラフさがありつつも瑞々しさもどこか感じられるような、それでいて潔いこの感じはなんだ…!?


などと私の中の作詞家は言い、驚きのあまり一瞬顔が眼力強い佐々木蔵之介さんみたいになりました。

ていうか文字多いな。
多分自分のあの状態を一言で端的に言い表せる語彙力がないんです。私。
かつて小室先生は「恋しさとせつなさと心強さと」などと言いましたが、すみません私は3語でも足りない…
(5単語つかってるからね)


それにしても、紺色のシャツって今までも着てきたし、何なら一応1着既に持ってはいるんです。(持ってるんかーーーーい)
持ってるからこそ即決はせずにちゃんと帰還出来たし、焦らなくていいやという余裕も一応あるにしても、だよ。

私の知ってる紺じゃない、、、
色味で、しかも紺でこんなに人間変わる・・・!?


・・・ハッ!!!!



「白って200色あんねん!」


私の中のアンミカ先生が言ってました。(否、これは普通に番組で言ってたやつ)

そうだよ、白で200色あるっていうし、何なら別番組で黒は300色と言ってたとかナントカ。
…だとしたら紺だって、本当ぅぅぅぅぅぅはとてもカラフルなのでは!?数百色あるのでは!?

だって青を突き詰めた先に紺、紫の青濃いめにしても紺?グレーや黒にちょっと青っぽさ入れたら紺なのでは???…知らんけど!
仮にそうだったとしても、否、そうじゃなかったにしても、そもそも染める元々の生地によって発色もそりゃー変わってきますしね。同じ色入れたって、色味違うように見えるし。

・・・。


はて、紺とは・・・。。。


「あなたに似合うネイビーの色」があるらしい

調べてみると、メンズ向けではあるものの、こんな記事がありました。


うっそぉ。
…いや、まあそりゃそーかといえばそりゃそうか。
パーソナルカラーだって、「この赤は似合うけどくすんだ系の赤は顔色周りに持ってくるといまいちですね」みたいなのありますから。
同じ「赤」って言うけど、2つ並べるとちょっと違う、顔周りに持ってくるともっと違う!みたいな現象が、当然ですが紺にもあるわけで。
ブルベだイエベだ、などと名前がついてないだけ。と思えば納得しかありません。

そーんなことも気にせず、「とりあえず私紺似合うっぽいし好きー」などと言っていた私。ヒエェェ…

その後同じシャツの白とか着て、これもまた「いい女が目の前にいる!?!?」となりましたが、紺の衝撃はそれを遥かに凌ぐものでありました。

ひとまず値段も値段だしで即決はせず、一旦品番などを書いたメモを頂いて帰宅。

この話は10日くらい前の話ですが、今この話を書いてるというあたり、それほど忘れられない、衝撃の出会いだったことはおわかりいただけたでしょう(・・・か?)。


お店の方の話では、定番商品なので通年で扱っていますよーとのこと。
値段が値段なので軽率に「タイミング合えば〜」とは言えませんが、これは折を見てゲットしたいなと思った、ある日の午後でした。


余談:髪は顔の額縁(フレーム)といいまして

ところで、この日なんで表参道にいたのかというと、明治神宮前の美容院に行ったからで。(※明治神宮-表参道は徒歩圏内(私感覚))


元来髪の量が多いわ剛毛だわで基本的に結んでいるんですが、この日はおろしていて、かつ美容師さんによるスタイリングをしてもらった後だったんですね。

今まで自分でも良いトリートメントやらシャンプーやら使ってーとかやったものの結果出ず、スキンケアとは違ってそうそう簡単にはいかないなあと諦めていたのですが、しかし最近読んだ本(以下リンク参照)に「髪は顔の額縁」というようなことが書いてありまして。

今まで何回か美容院のトリートメントとかしてもらっても長持ちしないからなあ(というくらいには超頑固な髪だった)、という状態だったのであんまり信用してこなかったのですが(スミマセン…)、去年髪染めたりしたし毛先が傷んできた自覚もあり、今年は継続的にトリートメントをお願いしてみるか、と思いなおしてやってもらった後、の、この試着のくだり。

いわばこの日のワタシ、「良い額縁」を持った私だったんですよね。


シャツを着た時に感じたワードを振り返ってみましょう。

私の顔に凛としたような、でもそんなに肩ひじ張っていない、ラフさがありつつも瑞々しさもどこか感じられるような、それでいて潔いこの感じはなんだ…!?

この記事中「知っていたようで知らない女(私)がいた」の項目

凛とか肩肘張ってない感etc.はさておき、「瑞々しさ」・・・

これ、多分潤った&スタイリングしてもらった髪から感じ取れたものでは?
つまり服のせいではなく、単純に髪が、ってことじゃないの?とも思うんですが、一方で、この紺色シャツを試着する前の柄シャツを着ている私からは、せいぜい「髪整ってるね」くらいしか感じ取れなかったんですよね。

なんでだろう。


大分極論ですけど、何かを着ている=なにか要素をプラスしてるようなイメージだったんですけど、何かを着ることで自分の中の何かがむき出しにされる、つまりそれ以外の一部要素がマイナスされていく(≒覆い隠される)、てことなのでは?

という仮説が立ち上がりました。


・・・なんかまた難しい話を難しい言葉で言ってる気がする。。。


要は、いい服を着たからといってその服が「自分にない要素」をくれるということではなくて、あくまで「自分の中にあった(けどこれまでわかりにくかった・見えなかった)要素」が浮き彫りになるのでは?ということです。

ですので、仮にこの日髪を特に大したスタイリングもせず、んもー乾燥で大変よぉ、みたいな髪のまま着ていたとしたら、「瑞々しさ」という要素はこのシャツを着たところできっと出てこなかったのでは?と思ったのです。

要約すると、「お前の中にあるもんしか出てこない」。(厳しめッ)


ンンンだとしたら私の顔の額縁、手入れしないわけにはいかない…!んん頑張れ自分んんん

と、決意を(ちょっとだけ)新たにしたのでした。
自分の中の要素、育てるぞー。


余談2:鷲田清一さん

そんなことを考えているうち、Amazonからこの本をオススメされ、まんまと買いました。

ちょうどこれの裏表紙の解説?概要欄?に

たとえば、このドレスはわたしの身体を覆っているのだろうか。逆に晒しているとはいえないのだろうか。

モードの迷宮(鷲田清一)

とちょうど書いてあって。おうおう、私の今考えることとリンクしすぎか、Amazonのアルゴリズムめ。などと思いつつ、読み進めているところです。

鷲田清一さんの本といえばこの辺も読みましたが、

さすがにここまでの洞察力には到底及ばぬものの、似たようなことを考えていた節があったので、なるほどファッション評論家の人って面白いなあなどと思っていたのですが、

この人、ご専門は哲学。
そう、別にファッション評論家の人ではありません


Amazonの著者ページを見ると、ファッション系(主に「着る」ということについて考えている)のタイトルもある一方で、ほぼほぼ哲学系。
あと実は全く気が付かなかったんですが、『ちぐはぐな身体』を読むより先に、他の本も全然読んでました。同じ著者だと全く持って気が付かぬまま。

↑これは大学院で留年が決まって(汗)、どうするべきか悩んだ時に読んだ。

↑昔から「普通じゃない」「変わってる」と言われ、都度「普通って何か定義してから言えや」などとのたまっていた私、そうそう誰も教えてくれないくせに普通とか使うよねー、で、結局何なの?って思っていたので買いました。爆


自分が服が云々カンヌン、着るって云々カンヌンなどと言う前からお世話になっていたようです。

しかし、『ちぐはぐな身体』のあとがきで「ファッションの専門家じゃない人間が書けるのかしらと思ったけれど、先人を足がかりに書いてみたらできた」(要約)というようなことを書かれていて。


自分は演奏家だし、ファッションの専門家ではない、ただのイチ生活者ですが、こんなこと考えてるのって考えすぎなのかな、とか書いてみてもいいもんかしらねーなどと思いこんでましたが、この鷲津さんのあとがきに背中を押され、他の人達のNoteなどを見ているうち、まあ書いてみるか、と思い、今に至ります。

何らとりとめのない文章で恐縮だわーと思いつつも楽しく書いてるので、お時間許す範囲でお付き合い頂けたら幸いです。


・・・もうちょっとライトな話書くはずだったのに、やっぱり小難しくなった。汗
んま、いっか!!

それではまた〜〜〜。Kでした。

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