ソリティア民と振り返る、2022年の新規カードと制限改訂
1.はじめに
どうも、慧紀(@Keiki_Pacifis)です。
さて、2022年も残すところあとわずかとなりました。
今年はマスターデュエルおよびクロスデュエルのリリース、POTEに始まり2023.01改訂である程度は落ち着いた大インフレ時代、Twitterを賑わせた構文の数々など、色々な意味で印象的な年だったのではないでしょうか?
今回は、そんな2022年に発売された新規カードおよび制限改訂について、イゾルデソリティア民としての視点から注目カードをピックアップしてその内容を書き殴っていく記事になります。
ある程度は広範な内容に触れますが、触れずにカットしているカードやテーマもそこそこあるのでご了承ください。
(最初は全部書こうとしてたんですが、流石に長すぎて断念しました。それでもクソ長い記事です。)
注意点は以下の通りです。
それでは2022.01環境から順に見ていきましょう。
2.2022.01環境
2022.01改訂(2021/12/12公開)
2022/01/01より適用されたリミットレギュレーションの変更点は以下の通りです。
(括弧内の文字は前期のリミットレギュレーションを表しています。)
雑感
様々なデッキに出張していた《フュージョン・デステニー》が禁止になったほか、先攻有利を助長していた《抹殺の指名者》が前環境から引き続き規制を強化されました。
テーマ単位では【相剣】の1枚初動であった《龍相剣現》のほか、環境を席巻した「勇者」から《アラメシアの儀》と《聖殿の水遣い》が準制限に。
また「勇者」ギミックと特に相性の良かった「幻影騎士団」から《幻影騎士団ティアースケイル》、「プランキッズ」から《プランキッズ・ミュー》が、それぞれ制限になっています。
緩和されたカードは前期から引き続いてのものも多いですが、1月改訂ということもあり《スケープ・ゴート》(4年)、《オルターガイスト・マルチフェイカー》(3年)、《メタバース》(2年半)、《EMドクロバット・ジョーカー》(9ヶ月)など、久々に緩和・解除されるカードも多い改訂でしたね。
《フュデス》禁止のソリティアへの影響
ソリティアに多少影響を与えたのはやはり《フュデス》の禁止でしょう。
禁止になる前は《捕食植物ヴェルテ・アナコンダ》でコピーすることで、効果モンスター2体から《D-HEROデストロイ・フェニックス・ガイ》をデッキ融合できていました
ソリティアにおいては緩い素材条件でセルフブレイクができたギミックなのですが、縛りが重くあまり使わない展開だったので影響は小さかったですね。
DIMENSION FORCE(01/15発売)
レギュラーパック第1弾。
新テーマとして「セリオンズ」「スケアクロー」「ヴィサス=スタフロスト」が登場し、また「捕食植物」「音響戦士」「EM」「ヒロイック」「アルバスの落胤」などに新規カードが配られました。
墓地の仲間を装備して戦う「セリオンズ」
まずは「セリオンズ」から触れましょうか。
セリオンズは万能効果無効を持つ《セリオンズ“キング”レギュラス》が妨害として機能し、サーチ手段もフィールド魔法《円盤闘技場セリオンズ・リング》や植物族の《セリオンズ“リリー”ボレア》が存在しています。
環境でも「P.U.N.K.」などと組み合わせて使われていましたね。
《リリーボレア》が植物族であることから植物系のソリティアでは比較的触りやすいテーマです。
そんなセリオンズですが、イゾルデ関連で最も重要なのは《セリオンズ“ブルズ”アイン》。
炎戦士であるためイグナイトでサーチでき、墓地に適当な戦士族が存在するだけで特殊召喚できる星7という非常に優秀なモンスターです。
特に《チューン・ナイト》との相性がすこぶる良く、そちらの装備解除効果にはターン1がないため、《ブルズアイン》で装備すれば再度特殊召喚できます。
終盤なら①効果も輝きますね。
このカードの登場により、エクスパラディン初動および《昇華騎士-エクスパラディン》をサーチできるイグナイト初動であれば、イグナイトP効果から装備魔法に依存せずモンスター2体を供給できるようになりました。
エクスパラディン初動の株が上がっていますね。
次弾で覚醒するリンクテーマ「スケアクロー」
初の新世壊テーマ「スケアクロー」は今弾出身です。
下級は自分の「スケアクロー」の場所を参照して特殊召喚できる共通効果を持ち、星3の獣族「スケアクロー」はさらにEXモンスターゾーンの「スケアクロー」を強化する共通効果を、星4戦士族である《スケアクロー・ライヒハート》は「スケアクロー」魔法罠のサーチ効果をそれぞれ持ちます。
エースである《スケアクロー・トライヒハート》は全モンスターを永続効果で守備表示にする永続効果と守備表示モンスターの発動した効果を受けない耐性を持ち、さらに個別ターン1の蘇生&サーチ効果を持つ凄いカードです。
ただし、この時点では初動などに問題があり、あまり強いテーマではありませんでした。
このテーマは次弾でヤバい新規を貰って覚醒することになります。
任意のPをサーチ《軌跡》
今弾ではPサポートとして《軌跡の魔術師》も登場しています。
任意のPモンスターをサーチできる非常に強力なモンスターですが、召喚条件がPモンスターを含む効果モンスター2体であるため通常P(イグナイトなど)は素材にできません。良調整ですね。(半ギレ)
このカードの登場により、《イゾルデ》からの初動として星1戦士族効果Pである《黄昏の忍者-カゲン》をリクルートし《軌跡》をリンク召喚する展開(私はカゲン展開と呼んでいます)が生まれました。
リナルド展開と異なり《『焔聖剣-デュランダル』》をコストにする必要がなく《焔聖騎士-リナルド》も温存できるため、P召喚後に《リナルド》で任意の装備魔法を回収することができます。
同じく墓地に装備魔法を落とせる槍持ち展開※と比較すると、デッキスロットを最小限に抑えながら展開できる点や軌跡でサーチした任意のPをPゾーンに置ける点、《軌跡》が魔法使い族であるため《神聖魔皇后セレーネ》を立てやすい点などが強みですね。
とはいえ槍持ち展開の方が《妖刀竹光》を追加で落とせるなど実用的なメリットが多く、またイグナイト以外をPゾーンに置きたい場面はさほど多くないため、カゲン展開でなければできないということはあまりなかったりします。
必要に応じて使い分けたいですね。
この段階ではこの程度の評価でした。
EXのPを回収《ロックス》
また、《音響戦士ロックス》の登場も見逃せません。
汎用星7シンクロPモンスターであり、特殊召喚成功時にEXデッキからPモンスターを回収できるため、爆破したイグナイトを手札に回収できます。
また、一応《アンプリファイヤー》があればセルフブレイクにも使えますね。
ただし、P召喚後にイグナイトを回収する場合、2枚揃わないとサーチ効果は使用できず、少しアド損が目立つためあまり実用的ではありません。
……そう、P召喚後に回収する場合は。
《ロックス》および《軌跡》の本格化は半年後のぶっ壊れ新規の登場を待つこととなります。
アンデットサポート《イモドラ》
汎用ソリティアパーツとしては《イモータル・ドラゴン》も見逃せません。
レベル変動が行えるSチューナーという点も希少ですが、何よりもデッキから星6以外の任意のアンデット族を墓地へ送ることができる点が魅力です。
無限にS素材になる《ファラオの化身》、墓地効果で《イモドラ》も含め任意のアンデット族を蘇生できる《馬頭鬼》、魔法罠を解体しながら星10を供給できる《黄金卿エルドリッチ》など、アンデット族には優秀なカードが多数存在しています。
汎用星6シンクロでそれらに触れるようになったのは嬉しいですね。
20番目の特殊勝利カード《六双丸》
最後に外せないのが《席取-六双丸》です。
記念すべき20番目の特殊勝利カードとして登場したこのカードは、特殊勝利に必要なカード自体は多いものの、特殊勝利界全体で見ると難易度はやや難しめ程度です。
このカードが公開されたのは21時でしたが、私はその日の22時半に特殊勝利のルートを考え始め、深夜4時に完成させました。軽い自慢です。
最適化は甘かったんですけどね。
もう約1年前と考えると懐かしいです。
解説記事も書いているので、興味のある方は是非!
実況パワフルプロ野球 コラボ記念カード(01/18より配布)
パワプロコラボです。
新カードとして通常モンスター《パワプロ・レディ三姉妹》が登場しました。
基本的にソリティアで使うことはないですが、実は唯一の星6風属性バニラ兼唯一の星6鳥獣族バニラだったりします。
《星遺物の守護竜》など通常モンスターサポートは豊富に存在するので、いつか使うことがあるかもしれませんね。
HISTORY ARCHIVE COLLECTION(02/19発売)
いわゆるレアコレ枠のパックです。
アニメのワンシーンを意識したような新規カードが多数登場しています。
今弾では特定のカードへのアクセス手段が増加しました。
ソリティア的に特に重要なのは《青い涙の天使》と《救いの架け橋》でしょうか。
通常罠セットor即起動《青い涙の天使》
《青い涙の天使》は効果ダメージの発生という比較的緩い条件から通常罠にアクセスでき、また手札からセットした場合は即起動できるという破格の墓地効果を有しています。
通常罠の効果をコピーできる《ジャンク・コレクター》と比較すると、こちらは正式に発動するため一部の通常罠(《チェーン・マテリアル》など)のために《トラップトリック》を挟む必要がない、墓地へ送るだけでいいため比較的触りやすい、特殊召喚する必要がないなどがメリットです。
対するデメリットは撃ちたい通常罠をサーチしておく必要がある点や効果ダメージを発生させる必要がある点などですね。
高難度ソリティア、とりわけ特殊勝利は通常罠を必要とするものが多いため、目的に応じて使い分けていきたいですね。
場魔法と宝玉獣をサーチ《救いの架け橋》
《救いの架け橋》は墓地効果でフィールド魔法と宝玉獣を1枚ずつサーチできる通常罠です。
墓地に送るだけでフィールド魔法をサーチできることの有用性は言うまでもないですが、同時にサーチできる宝玉獣も単に手札コストになるだけでなく、今年多数登場した宝玉獣強化(特に後述する《金科玉条》)を活用できるのが嬉しいポイントです。
《青い涙の天使》や《救いの架け橋》に限らず今年は強力な墓地効果を持つ魔法罠が多数登場しているため、《永遠の淑女ベアトリーチェ》や《ワルキューレ・フュンフト》など魔法罠墓地送りカードの価値は相対的に高まっていると言えるでしょう。
その他有用カード
その他把握しておきたいカードについて触れていきます。
まずは《アクセルシンクロ・スターダスト・ドラゴン》です。
相手ターンのS召喚ももちろん強力なのですが、何より重要なのは星2以下のチューナーの完全蘇生効果。
この手の蘇生効果によくある効果無効や発動制限、制約なども一切ないため、《宣告者の神巫》などの強力なチューナーを活用することができます。
また、イゾルデを使うなら《歌氷麗月》も是非覚えておきたいカードです。
比較的触りやすい装備魔法でありながら手札から下級の天使族・魔法使い族・鳥獣族・獣戦士族1体を特殊召喚でき、さらに場のドラゴン族を全てバウンスできます。
特殊召喚したモンスターには特に効果無効や発動制限がつかないため手札のモンスターの展開手段として使いやすく、またバウンス効果も《鎖龍蛇-スカルデット》の再利用などに活用できます。
②効果のサーチはエンドフェイズと遅いですが、《超融合》などの速攻魔法をサーチしたりターンスキップしたりするのも手ですね。
少し汎用性は落ちますが、任意のサイバース族をデッキ・EXデッキから墓地へ送ることができるリンク5《ファイアウォール・ドラゴン・ダークフルード-ネオテンペスト》も登場しています。
素材がサイバース族指定なので基本的にはサイバース系のソリティアが主戦場になりますが、オーソドックスな先攻ワンキルの1つである「クロックワンキル」※の融合素材確保などに使えるのが利点ですね。
ザ・ヴァリュアブル・ブックEX2(03/18発売)
付録カードは《クロニクル・ソーサレス》と《スターダスト・ヴルム》の2枚。
ソリティア適性が高いのは《スターダスト・ヴルム》の方ですね。
「スターダスト」名称を持つ星1光ドラゴンであり、星8以上のシンクロがいると手札・墓地から特殊召喚できる効果と、自身をリリースして星1光ドラゴン2体を蘇生する効果の2つを持ちます。
①効果で特殊召喚後は除外されてしまうものの、ほぼほぼ《スターダスト・シャオロン》の上位互換と考えてよいでしょう。
《想い集いし竜》の優秀なリクルート先として頭に入れておきたい1枚ですね。
デッキビルドパック タクティカル・マスターズ(03/19発売)
恒例のデッキビルドパックです。
今弾では独特の動きをするPテーマ「ヴァリアンツ」、通常罠を駆使する悪魔族罠テーマ「ラビュリンス」、そして相手のデッキを裏除外することに長けた速攻魔法テーマ「神碑」の3テーマが登場しました。
通常罠を即起動!(2回目)《狂時計》
ソリティアとしてまず真っ先に目に入るのは《白銀の城の狂時計》です。
通常罠を即発動できると書いてあります。
……また???
先述した《青い涙》と比べるとこちらは通常罠をデッキからセットすることはできませんが、即発動の条件はこのモンスターをサーチし効果を起動した上で場に「ラビュリンス」を用意、と条件が緩くなっています。
《召喚僧サモン・プリースト》などで《白銀の城の召使い アリアンナ》を特殊召喚してこのカードをサーチすれば即座に条件を満たせるほか、効果を起動し墓地へ送られた《狂時計》自身を蘇生することで条件を満たすなどといった芸当も可能なので、比較的条件を満たしやすいのがポイントですね。
ただし、墓地の通常罠をコピーできる《ジャンク・コレクター》と比べるとこちらは通常罠をセットする必要があり、通常罠本体のアクセスは多少面倒になっています。
《青い涙の天使》でアクセスしこちらで起動するのも良いでしょう。
また、同弾で登場した《白銀の城の召使い アリアーヌ》は、通常罠をコストにデッキから下級悪魔族を特殊召喚できます。
コストの調達は少々面倒ですが、《クリッター》や《魔犬オクトロス》などの優秀な悪魔族を持ってこれるのは便利ですね。
《泡影》《拮抗》ケア&展開&除去「VV」
ソリティア的には《VV-真羅万象》と《VV-百識公国》も外せません。
発動時の効果処理としてもう一方をデッキから相手のフィールドゾーンに置くことができ、フィールドゾーンにカードが2枚ある場合にターンプレイヤーが自分魔法罠ゾーンからの特殊召喚(《万象》)と相手魔法罠ゾーンへの除去(《公国》)を行うことができます。
後攻で強いのは言わずもがなですが、相手フィールドにカードを送り付けることで《無限泡影》《ライトニング・ストーム》《拮抗勝負》などのケアになるのも嬉しいですね。
誘発ケア札として見ると、メイン1開始時でなければ使えない代わりに《エフェクト・ヴェーラー》《幽鬼うさぎ》《朔夜しぐれ》などもケアできる《半魔導帯域》と選択になるでしょうか。
「VV」は後引きでも問題ない点や展開・除去にも使える点、《拮抗勝負》を止められる点、自分フィールドのフィールド魔法は後から剥がしても問題ない点などで差別化できますね。
Vジャンプ 定期購読特典 2022年 春(03/19より発送)
毎年恒例の定期購読特典。今回は《モーターバイオレンス》《ボティス》《カシモラル》の3枚が登場しました。
通常召喚を要求するなどソリティア適性は低いですが、どれも面白いカードです。
個別のカード解説は省略します。
3.2022.04環境
2022.04改訂(03/13公開)
2022/04/01より適用されたリミットレギュレーションの変更点は以下の通りです。
雑感
「シャドール」や「サイバー」など融合テーマをサポートしてくれた一方で、《真紅眼融合》や《フュデス》などデッキ融合をコピーして悪用されてきた《アナコンダ》が遂に禁止カードになってしまいました。
また先攻有利を助長し多くのプレイヤーから禁止を望まれていた《王宮の勅命》もようやく禁止になりましたね。
制限は《アナコンダ》と入れ替わりで《フュデス》が緩和されたほか、「勇者」から《アラメシア》と《水遣い》が共に規制強化されています。
準制限は「トライブリゲード」「烙印」「エルドリッチ」から1枚ずつ規制が入ったほか、様々なデッキの安定感向上に貢献していた《金満で謙虚な壺》も規制されています。
緩和組は4月改訂らしく非常に多いですね。
環境に最も影響を与えたのは《サンダー・ボルト》の緩和でしょうか?この後の環境ではメイン投入されることもあるなど大活躍でしたね。
《深淵の暗殺者》は同名を回収できないエラッタを受けての緩和ですが、複数積みできるようになりカジュアルデッキで使いやすくなったのは嬉しいです。エラッタせず返してほしかったのが本音ではありますが……。
《アナコンダ》禁止のソリティアへの影響
ソリティアにおける《アナコンダ》は「融合」「フュージョン」をコピーするだけのカードではありませんでした。むしろそちらはおまけに過ぎません。
ソリティアにおけるアナコンダの独自性は以下の3点です。
まずは①から。
ソリティアにおける最も有用な融合コピーの使い方は、《簡易融合》をコピーして出した《LL-インディペンデント・ナイチンゲール》を《覇王眷竜スターヴ・ヴェノム》2体でコピーすることによる先攻ワンキル、通称ナイチンワンキルです。
マスターデュエルだと【魔術師】の一部の型で使われており、最新の改訂で《覇王スターヴ》が制限になりましたね。
次に②。
植物族関連には《アロマセラフィ-ジャスミン》や《クロスローズ・ドラゴン》などソリティア適性の高いモンスターが多く、任意のモンスター2体から植物族を1体用意できるのは優秀でした。
《リプロドクス》を使えば別のモンスター1体を植物族にすることはできるのですが、リンク先しか変更できないため特に《セラフィジャスミン》との相性が悪くなっています。
最後に③。
《アナコンダ》は任意のモンスターを闇属性にできるだけではなく、自身も闇属性リンク2です。
そのため、適当なモンスター3体から《幻影騎士団ラスティ・バルディッシュ》を立てられたり、闇属性軸で《ライトロード・ドミニオン キュリオス》を立てやすいなど非常に優秀なモンスターでした。
また、《イゾルデ》のリンク先など《リプロ》では染色できない場所に特殊召喚されたイグナイトを染色することで、《覇王スターヴ》の素材にできるようになります。
私は妨害されなければどの初手からでも先攻ワンキルを100%決められるデッキを昨年の9月に作ったのですが、《アナコンダ》はそのデッキの展開におけるキーカードでもありました。
まぁ1週間で《リプロ》使ってリペアできたんですけどね。
以上のように独自性の高い《アナコンダ》ですが、総評としては、「禁止になるとできなくなるソリティアはそこそこあれど、無いなら無いでそこまで困らない。」という感じです。
それはそれとして、あると助かるので早く汎用素材リンク2植物出して……。
その他改訂のソリティアへの影響
イゾルデ視点ではそこまで重要なものは多くないため、箇条書きでサクッと行きます。
緩和により地味ながらルートが広がっていますね。
《水遣い》制限により、【幻影騎士団】など3軸系のデッキで《水遣い》で《アラメシア》をサーチした際に星3を供給できなくなる。
《発条空母ゼンマイティ》の緩和によりゼンマイソリティアのルートが拡大。
《氷結界の龍 トリシューラ》の緩和によりシンクロ軸のハンデスが強化。
《霞の谷の神風》緩和により神風ソリティアの安定感が向上。
《ヒーローアライブ》解除により、アライブ初動およびHERO初動のソリティアが強化。
POWER OF THE ELEMENTS(04/23発売)
今年の壊れ弾その1。
新テーマとして「スプライト」「ティアラメンツ」「春化精」が登場し、また「HERO」「スケアクロー」「セリオンズ」「ジェムナイト」「メルフィー」「エクソシスター」「アルバスの落胤」「ヴィサス=スタフロスト」などに新規が配られました。
”2”をサポート「スプライト」
今弾で語られるべきは間違いなく「スプライト」でしょう。
星2かランク2(闇属性)/リンク2(炎属性)がいれば超雷龍のせいでチェーンに乗らずに特殊召喚できる下級5種。
それに加えて《スプライト・レッド》、《スプライト・キャロット》らの効果無効も併せ持つことによる高い誘発貫通力。
《スプライト・ブルー》、《スプライト・ジェット》、《スプライト・スターター》らによる安定した初動。
メインフェイズに”2”を蘇生できるだけでなく、なぜか対象耐性を付与する《スプライト・エルフ》。
リンク2をX素材にでき、任意の星2をリクルートできるだけでなく、なぜか相手にも制約を押し付ける《ギガンティック・スプライト》。
環境では「ガエル」ギミックと組み合わさった【ガエルスプライト】がTier1に君臨していました。
ヤバいデッキでしたね……。
ソリティアにおける話をすると、《エルフ》と《ギガンティック》が汎用EXとして非常に優秀です。
《エルフ》は適当な星2を蘇生できるため、《ベアト》などで墓地へ送った《デビル・フランケン》などの強力な星2などを蘇生することができます。
《水晶機巧-ハリファイバー》でリクルートした《宣告者の神巫》などの星2チューナーの効果を使うこともできました。できたんですね。そう、できたんですよ。
イゾルデ関連では、槍持ち展開で墓地へ送られている《槍持ち》を蘇生してチューナー化効果を起動することもでき、痒いところに手が届く優秀なモンスターです。
本当にどうして付けたのか分からないし絶対に要らなかったリンク先の対象耐性付与ですが、ソリティアデッキを実戦で使う際には誘発ケアとして機能したりしますね。
《ギガンティック》はリンク2をX素材にできるため、《エルフ》や《ユニオン・キャリアー》などのリンク素材にできないモンスターをX素材として処理できます。
星2のリクルート効果は制約もあってできることが限られますが、先攻制圧型なら《ブルー》から「スプライト」の妨害を構えるのはもちろん、《ゲール・ドグラ》から《エルシャドール・アプカローネ》を落として《エルシャドール・ミドラーシュ》に繋げたりなど、様々な形で妨害を用意できます。
あまり使われている例は見ませんが、《ヴァンパイアの眷属》をリクルートするとカウンター罠《ヴァンパイアの支配》をリクルートできます。
後ろの妨害が欲しい時などには一考の余地がありますね。
ちなみに僕は逆張りクソ野郎なので、《ギガンティック》発動後に無限ループで先攻ワンキルしたりしていました。たのしい。
墓地効果で融合「ティアラメンツ」
墓地効果で素材をデッキに戻して融合する新世壊テーマ「ティアラメンツ」も今弾が出身です。
後に環境を荒らすことになる「ティアラメンツ」ですが、この時期は「スプライト」への対抗馬として「エクソシスター」とともに希望の星となっていました。
ソリティアにおいては《ティアラメンツ・キトカロス》を《簡易融合》で出すことで《ティアラメンツ・メイルゥ》を出しつつ8枚墓地肥やしができた程度でしょうか?。
汎用性が高まるのは次弾における《スプライト・スプリンド》の登場以降となります。
地属性を手厚くサポート「春化精」
今弾では地属性の強力なサポートテーマ「春化精」も登場しました。
下級「春化精」は、発動後地属性以外のモンスター効果を発動できなくなる代わりに、手札から自身とモンスター1体を捨てることで固有効果と地属性モンスターの蘇生が行える共通効果を持ちます。
共通効果の制約は重いものの、地属性である《リプロドクス》を使用することで1体はすり抜けさせることができますね。
こいつほんと優秀だな???
ソリティア的に特に相性がいいのはターン1のないサーチで後続を確保できる地機械、例えば「ガジェット」や《ブンボーグ002》などでしょうか?
地属性の中でも機械族は《ギアギガントX》や《古代の機械弩士》など増えたリンク値からさらに展開を伸ばすことに長けており、《丘と芽吹の春化精》+三色ガジェット1体から爆発的な展開を行うことができます。
《ブンボーグ・ベース》での全ハンデスなどもできますね。
サーチと自己蘇生のリンク1《ライトハート》
さて、前弾で登場していた「スケアクロー」ですが、今弾で《スケアクロー・ライヒハート》を手に入れたことで展開力が爆増しました。
メインモンスターゾーンのモンスターしかリンク素材にできませんが、なぜかターン1のない《肆世壊=ライフォビア》サーチが行える①効果と、比較的緩い条件で自己蘇生できる②効果のどちらも優秀です。
適当な「スケアクロー」1体から《ライフォビア》経由で《ライヒハート》に繋がるため、動きの安定感が大幅に向上しています。
《肆世壊の新星》をサーチすると《剛炎の剣士》などを経由して《イゾルデ》に繋がるため、イゾルデ基盤としても優秀なテーマとなっています。
地味に「トライブリゲード」で出せる初のリンク1であり、そちらの誘発貫通力向上にも貢献していますね。
また、ソリティア的にはスキッパー初動の最大値が更新されたのもビッグニュースです。
《フォーマッド・スキッパー》から出せるリンク1には単体でここまで展開できるカードは存在しなかったため、スキッパー界隈(確証はありませんが多分存在すると思います)にはかなり嬉しい新規だったのではないでしょうか?
「クローラー」待望の展開札《ソゥマ》
さて、カードパワーが高いことで有名な今弾は、既存テーマへの単発強化としてテーマだけでなくその種族をもサポートするカードが多数登場しています。
《クローラー・ソゥマ》は自分のモンスターをセットしつつ特殊召喚できる星6昆虫族であり、起動効果で手札・デッキ・墓地から星2クローラーを2体まで特殊召喚できます。
昆虫族が3体並ぶと《甲虫装機ピコファレーナ》から《共振虫》を装備することで展開を伸ばすことができます。
「クローラー」には蘇生効果を持つ《クローラー・グリア》、後続をサーチできる《クローラー・レセプター》、「《おろ埋》効果」の《クローラー・デンドライト》など有用なリバース効果を持つものが多く存在し、また優秀な墓地肥やし&後続回収の魔法カード《星遺物の醒存》なども存在するため、カジュアルデッキを組む際の基盤としても重宝しますね。
ソリティアも後攻ワンキルもお手の物《サーキュラー》
《斬機サーキュラー》はこのターン複数体で攻撃できなくなる代わりにデッキから「斬機」モンスターを墓地へ送って特殊召喚できる星4サイバース族です。
さらに「斬機」モンスターの特殊召喚に反応して「斬機」魔法罠をサーチできます。
①効果のコストとして《斬機シグマ》を墓地に送れば制約は付きますがそのまま自己蘇生でき、それに反応して②効果で《斬機方程式》をサーチすることで召喚権を使わずに星4サイバース族が2体+1体展開できます。
また、《サーキュラー》は汎用ランク4である《塊斬機ダランベルシアン》でサーチできるのも強みです。
ただでさえ星4サーチや魔法罠サーチで強力だった《ダラン》ですが、《サーキュラー》の登場で本当に隙のない神カードになりましたね。
このように《サーキュラー》は高い展開力を有しており、詳細なルートは省きますが《サーキュラー》1枚から2回攻撃&最大4枚破壊ができる攻撃力4300or5300の《アクセスコード・トーカー》を着地させることができます。
極論どんなデッキにも入りうるヤバいカードです。
また、サイバース族は横の繋がりが強いため、サイバース族が2+1体並べば《サイバース・ウィッチ》や《サイバース・ウィキッド》を用いて展開を伸ばすことができます。
特に《ウィッチ》は効果を発動するために墓地に魔法カードが必要ですが、《方程式》でしっかり供給できるのが偉いです。
《サーキュラー》は後攻で強いだけでなく、サイバース系ソリティアの1枚初動としても検討できます。
ちなみに、《ダラン》を使うと星4×2からEX1枠消費で攻撃制限以外の縛りを付けずに星4×3を作ることができます。
錬金術か何かかな???
また、《サーキュラー》の②効果では《斬機超階乗》もサーチできます。
そのため、罠故のタイムラグこそありますが星4×2から《超階乗》で3素材《ダラン》を作り任意の星4をサーチできたりもしますね。
このように、《サーキュラー》はソリティアにも後攻ワンキルにも使える非常に優秀なモンスターです。
1セットは確保しておきたいですね。
強そうに見えるがそうでもない《悪醒師》
《悪醒師ナイトメルト》は自分のモンスター1体をリリースし、それと元々の種族・属性・レベル・攻守の全てが完全に一致するモンスターをデッキから特殊召喚できるモンスターです。
コストにEXデッキから特殊召喚されたモンスターを使うと代わりにEXデッキから特殊召喚できます。
一見ソリティアでめっちゃ使えそうじゃないですか?
でも実はそうでもないんですよね。
まずそもそもとして、このカードで特殊召喚したいモンスターがほとんどいません。
遊戯王のカードプールは膨大といえど、ステータスが完全に一致するようなケースは非常に稀です。
ましてわざわざこのカードで特殊召喚する意味のあるモンスターとなるとごくごく一部に限られてきます。
次にこいつ自身へのアクセス手段。
まともなものは《召喚僧サモン・プリースト》と《霞の谷の神風》くらいしかありません。
触れなくはないんですが、これらのカードを使える時って大抵もっといい展開ができるんですよね。
その展開力で出そうとしているモンスターを正規召喚できることもザラです。
総じて現状のソリティア的評価は「めっちゃ便利そうに見えてそうでもない面白カード」という感じです。
以上はあくまでソリティアの評価なのでこのように考えていますが、普通にデッキを組む際には「ビーステッド」を入れ替えられるなど有用だと思います。
その他有用カード
《炎獣使いエーカ》は着地時に魔法罠ゾーンのモンスターを自分の場に特殊召喚でき、また起動効果で場のモンスターを装備できる炎戦士です。
イゾルデ基盤ではイグナイトや《デュランダル》で容易にアクセスでき、《クロノグラフ・マジシャン》や《鎖龍蛇-スカルデット》などで特殊召喚することでPゾーンのPモンスターを特殊召喚することができます。
星4なので《サモプリ》に対応しているのもいいですね。
また、《VV-百識公国》で魔法罠ゾーンに除去した相手モンスターを奪えるほか、②効果でさらに除去も行えるため後攻で強いカードでもあります。
《水界の秘石-カトリン》は手札から捨てることで地・水属性モンスターの召喚権を追加する効果と、場に地・水属性モンスターが両方存在する場合に自己蘇生できる効果を持つ星2岩石族です。
岩石族であるため《御影志士》や《ブロックドラゴン》で容易にサーチできる召喚権追加として使えるのが良いですね。
今後の地・水属性新規には注視していきたいところです。
25th ANNIVERSARY ULTIMATE KAIBA SET(4月発売・完全受注生産)
例のアタッシュケースです。
新規カードとして《攻撃誘導アーマー》《削りゆく命》《機械仕掛けのマジックミラー》の3枚が登場しました。
ソリティア適性は低いですが、《攻撃誘導アーマー》に触れておきましょう。
ただの攻撃誘導カードにも見えますが、実は自分のモンスター同士で戦闘を行うことができる初のカードです。
発動タイミングが攻撃宣言時なので先攻で戦闘を行うなどはできませんが、カジュアルが捗りそうな良いカードです。
ほぼほぼ《炸裂装甲》の上位互換なのでカジュアルで雑に積んでも仕事をしそうなのも良いですね。
デュエリストパック- 輝石のデュエリスト編 -(05/21発売)
壊れ弾その2。新テーマとして「現世と冥界の逆転」が登場し、既存テーマから「D」「アマゾネス」が強化されました。
墓地を肥やし墓地をメタる「イシズギミック」
まずは壊れテーマ「現世と冥界の逆転」(通称「イシズギミック」)に触れましょうか。
墓地効果で墓地を5枚肥やす《古衛兵アギド》と《古尖兵ケルベク》、
手札から特殊召喚してサーチ等を行いつつ墓地効果で墓地を3枚戻す《剣神官ムドラ》と《宿神像ケルドウ》、
そして地天使サーチとヤバい範囲の墓地メタを行う《墓守の罠》と、墓地を高速で肥やしつつ墓地メタも行える壊れテーマです。
この「イシズギミック」を取り込むことにより、「ティアラメンツ」は圧倒的な物量と《ムドラ》《ケルドウ》によるデッキ密度の増加が可能になり、デッキパワーがぶっ壊れました。
7月改訂以降はあまりにミラーが増えすぎて《アギド》《ケルベク》が抜けるようになったほどです。
さて、ソリティア的には《ムドラ》《ケルドウ》の登場が大きいでしょう。
墓地の魔法罠をデッキに戻せるモンスターはこれまで《PSYフレームロード・Ω》や《マジック・リサイクラー》など1枚しか戻せなかったり戻せるカードの種類に制限があったりするものが大半でした。
それが無条件かつフリチェで3枚も戻せるようになれば強いのは当然です。
カジュアルでは墓地効果のコストで除外された《ムドラ》《ケルドウ》を《Ω》で墓地に戻すことで永久的に再利用できますね。
よくお世話になっています。
お手軽無限蘇生&無限回復《テレホン》
イシズギミックは環境に大きな影響を与えましたが、無限ループに革命を起こした《D・テレホン》も見逃せません。
攻撃表示の場合、起動効果でサイコロを振り、出た目の数×100LP回復した後に出た目の数以下のレベルを持つ「D」を蘇生できる星1チューナーです。
他の「D」に倣って個別ターン1で出してくれたのが本っ当にありがたいですね!!!
《テレホン》が2体揃うと無限回復しつつ《テレホン》で《テレホン》を蘇生し続ける無限ループ(通称「テレホンループ」)が成立します。
ループ成立後は無限回復で実質勝ち!と言い張ってもいいのですが、ターン1のないバーンカードで射出すれば先攻ワンキルすることもできます。
テレホンループから綺麗にアクセスできるのは《テレホン》を《いろはもみじ》で炎属性に染色し《超熱血球児》で射出するプランですね。
《テレホン》を2体揃える方法ですが、《テレホン》は星1チューナーであるため、当時は《ハリファイバー》でリクルートした後《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》で爆破し《アストログラフ・マジシャン》で2体目をサーチしていました。
この段階でも優秀な《テレホン》ですが、この後すぐ登場したサイコロサポートにより強化を受けることとなります。
装備魔法を3枚装備《ブレイバー》
最後に《パワー・ツール・ブレイバー・ドラゴン》にも触れておきましょう。
特殊召喚成功時に装備魔法を3枚装備する効果と装備魔法をコストに効果モンスターの表示形式変更か効果無効が行える優秀な汎用星9シンクロです。
①効果の発動条件が特殊召喚なので《アルティマヤ・ツィオルキン》で出しても起動できるのは偉いですね。
さて、このカードと相性がいいのはやはり「竹光」でしょう。
雑に《妖刀竹光》《折れ竹光》と装備して《妖刀》を②効果のコストにするだけで《黄金色の竹光》から2ドローできます。
他にも《デュランダル》を装備して炎戦士をサーチしたり、《デーモンの斧》で魔法コストを確保したりといった芸当も可能です。
また、同時収録された《命の奇跡》も好相性。
《ブレイバー》の②効果による表示形式変更に反応して自場も含めフィールドのカード1枚を破壊できるほか、そちらのコストで《命の奇跡》を墓地へ送ることで星8Sチューナーである《ライフ・ストリーム・ドラゴン》をS召喚扱いで特殊召喚できます。
《究極幻神 アルティミトル・ビシバールキン》の素材にできる貴重なモンスターなので是非覚えておきたいですね。
PHARAONIC LEGEND PACK(05/27より発送開始)
毎年恒例の応募者全員サービス。
今年はファラオ関連がモチーフですね。《ファラオニック・アドベント》《墓守の刻印》《澱神アポピス》の3枚が登場しています。
環境では《墓守の刻印》が「ティアラメンツ」メタに採用されたほか、一部の罠デッキで《澱神アポピス》が採用されていた気がします。
さて、ソリティア的に重要なのは残りの1体《ファラオニック・アドベント》です。
自分のモンスター1体をリリースして特殊召喚できる星8闇魔法使いであり、また発動後モンスターを特殊召喚できなくなるものの自分の天使族・悪魔族・爬虫類族モンスター1体をリリースすることで永続罠をサーチできます。
星8闇魔法使い・攻守2000という非常に触りやすいステータスでありながら永続罠をサーチできる優秀なモンスターですね。
永続罠が必要になるソリティアでは採用を検討したいカードです。
遊☆戯☆王OCGストラクチャーズ 第5巻(06/03発売)
付録カードは《魔鍵憑神-アシュタルトゥ》。
素材こそ星8×2と汎用ですが、ソリティア適性は低いです。
とはいえ、実は天使族ランク8は今のところこのモンスターしかいません。
「RUM」などで活躍する未来があるかもしれませんね。
ANIMATION CHRONICLE 2022(06/11発売)
アニメに登場したカードを収録したパックです。
新テーマとして「Gゴーレム」「A宝玉獣」「らくがきじゅう」が登場し、また優秀なカードが多数登場しています。
最強のサイコロリクルート手段《ダイス・ダンジョン》&《ディメンジョン・ダイス》
まず真っ先に取り上げたいのが《ダイス・ダンジョン》と《ディメンジョン・ダイス》ですね。
《ダイス・ダンジョン》はサイコロを振る効果を持つカードであり、発動時の効果処理で《ディメンジョン・ダイス》をサーチできるフィールド魔法です。
そして《ディメンジョン・ダイス》はサイコロを振る効果を持つカードが自分フィールドに存在する場合に自分のモンスター1体をコストにサイコロを振るモンスター効果を持つモンスターを手札・デッキから特殊召喚できる通常魔法です。
……もうお分かりですね?そう、《テレホン》新規です。
これらのカードの登場により、フィールド魔法にさえアクセスできれば簡単に《テレホン》まで繋がるようになりました。
おまけにこれらのカードにはターン1がないため、《BF-精鋭のゼピュロス》などで《ダイス・ダンジョン》をバウンスすれば2回発動できます。
とはいえこの段階ではフィールド魔法にアクセスする手段が《惑星探査車》か《救いの架け橋》程度しかなく、まだまだ実用性は低めでしたね。
例によってぶっ壊れ新規待ちです。
サイバースと地属性をサポート「Gゴーレム」
今弾でOCG化された「Gゴーレム」はサイバース族と地属性をサポートするテーマです。
特に有用なのは《Gゴーレム・クリスタルハート》でしょうか。
サイバース族2体で出せる水属性リンク2であり、起動効果で自身のリンク先に地属性リンクモンスターを蘇生できます。
サイバース族には強力なリンク3《トランスコード・トーカー》や比較的出しやすい《リンクスパイダー》などが存在するため、【@イグニスター】などで採用されていますね。
また、汎用性は少し落ちますが《Gゴーレム・ロックハンマー》にも触れておきましょう。
《フォーマッド・スキッパー》や《嵐竜の聖騎士》でアクセスできる上級サイバース族であり、自身をリリースすることでトークン3体を生成できます。
効果を適用できる状態で盤面に出すのは少し大変ですが、モンスター3体分になるのは嬉しいですね。
頭の片隅に入れておきたいカードです。
その他有用カード
イゾルデ使いとしては《ストーン・ヘンジ》にも触れておきたいですね。
攻撃力0のモンスターしか特殊召喚できず自壊デメリットがついた《早すぎた埋葬》です。
蘇生ができる装備魔法は他に《リビング・フォッシル》《やりすぎた埋葬》《フルール・ド・フルーレ》などがありますが、それらと異なり蘇生したモンスターの効果を使用できるのが長所ですね。
攻撃力0のモンスターは《妖醒龍ラルバウール》など強力なモンスターが多いため是非覚えておきましょう。
また、《機械仕掛けの夜-クロック・ワーク・ナイト-》は場のモンスターを全て機械族に変更し、手札コストこそ必要ですが墓地効果で地機械をサーチできる永続魔法です。
発動できれば《キメラテック・フォートレス・ドラゴン》で大規模除去が行えたり、《幻獣機アウローラドン》を出しやすくなるなどメリットが多いですね。
墓地効果はスクラップ初動のかさ増しや《キングレギュラス》による誘発ケアなどができるので機械族デッキの強化になりますね。
②効果の打点補助も地味に強力です。
最後は《呪詛返しのヒトガタ》です。
自分が受けるモンスター効果によるダメージを相手に移すことができ、また墓地効果で再セットできます。
既存カードと比較するなら「魔法罠の効果によるダメージを返せない代わりに墓地効果が付き速攻魔法になった《地獄の扉越し銃》」ですね。
先攻ワンキルを狙う場合は《暗黒方界神クリムゾン・ノヴァ・トリニティ》や《廻生のベンガランゼス》辺りと組み合わせることになるでしょうか。
どちらも下準備が大変でありソリティア適性が低いため、今後のカードプールの追加に期待したいところですね。
ストラクチャーデッキ 宝玉の伝説(06/25発売)
2019年のストラク投票で5位だった「宝玉獣」が遂にストラク化を果たしました。
かなりできることが増えているのですが、ぶっちゃけあまり詳しくないので飛ばします……。
4.2022.07環境
2022.07改訂(06/12公開)
2022/07/01より適用されたリミットレギュレーションの変更点は以下の通りです。
雑感
ハリファイバー……嘘だよな……?
LVP1の発売以降ずっとあらゆるデッキとあらゆるソリティアを支えてきた、シンクロとリンクの希望の星《ハリファイバー》が遂に禁止になってしまいました。
直接的な原因は「勇者」で誘発をケアしつつ《ハリ》から《幻獣機アウローラドン》に繋げて先攻制圧を行う環境デッキ【天威勇者】だと考えられますが、恐らく《エルフ》などの「スプライト」ギミックとの相性も加味してのものだと考えられます。
それでもその後のティアラメンツ環境などを見ると、やはり殺すべきは《ハリ》ではなく《ラドン》だったんじゃないかという気持ちになりますね……。
また、【スプライト】からは追加で相性が良すぎた《餅カエル》も禁止カードに指定されています。
後続を回収しながら《スプライト・エルフ》で万能無効が2度使えるなど妨害の質が高すぎたので妥当ではありますが、巻き込まれた【ガエル】と《バハムート・シャーク》がちょっと可哀そうですね。
制限カードを見ると、《烙印開幕》が前改訂から規制強化されたほか、「ドライトロン」で使われていた《イーバ》が規制されています。マスターデュエルを見てなんでしょうか?
また、遂にあの伝説の禁止カード《魔導書の神判》が帰ってきました。
とはいえ現代遊戯王は「エンドフェイズサーチは遅い」と言われるほどに高速化しています。環境が《神判》に追いついたのかと思うと感慨深いですね。
準制限は「ふわんだりぃず」と「烙印」が規制されているほか、【神風ワンキル】のキーパーツであった《A・ジェネクス・バードマン》が約9年ぶりに緩和されましたね。
制限解除は前改訂に引き続いてのものが多いですが、《雷獣龍-サンダー・ドラゴン》や《ローンファイア・ブロッサム》なども久々に解除されました。
環境がインフレしたせいだと思いますが、《剣現》がもう帰ってきたのは面白かったです。
《ハリ》禁止のソリティアへの影響
《ハリ》死亡の影響は計り知れません。
《ハリ》はこれまで《レッド・ローズ・ドラゴン》《宣告者の神巫》《ジェット・シンクロン》などカードパワーの高い数多のチューナーをリクルートし、ソリティアの自由度を爆発的に向上させてくれたカードでした。
《ハリ》が使えなくなることで、これらのカードへのアクセスは途端に厳しいものとなります。
流石に《レスキュー・フェレット》は最終手段ですし……。
イゾルデ基盤はまだ《ハリ》に依存しないソリティアも多かったですが、それでも一部のルートはリペアできないほどに崩壊しましたし、イグナイトのメインストリームであるターンスキップ型の誘発貫通力も大きく低下しています。
何か、《ハリ》禁止の穴を埋めてくれるようなぶっ壊れ新規が来れば…!
DARKWING BLAST(07/16発売)
壊れ弾その3。
新テーマとして「ビーステッド」「クシャトリラ」が登場したほか、既存テーマからは「BF」「忍者」「ナチュル」「竜剣士」「春化精」「スプライト」「ティアラメンツ」「空牙団」「占術姫」「ヴィサス=スタフロスト」などが強化されています。
最強のイグナイト新規《イグニスP》
《ハリ》禁止発表翌日の12時、YU-GI-OH.JPの通知が鳴りました。
何これ?????????オリカ????????
ルール上「イグナイト」として扱う効果外テキストに加え、戦闘・効果で破壊されるとデッキから「イグナイト」か「竜剣士」をチューナー扱いでリクルートできます。
さらにはEXからPをデッキに戻すことで非Pの「イグナイト」「竜剣士」をサーチできるP効果もついています。
ステータスもちゃんと殴れる打点を持った下級という本当に求めていたスペックです。
デザイナーさんは間違いなくイグナイトのことを熟知しています……本当にありがとうございました……。
モンスター効果はもちろんイグナイトのP効果で簡単に起動できますし、星4炎戦士なのでデュランダルやイグナイトでサーチできます。
このカードの登場により、既存のルートの大半に追加で星3~6のチューナーがついてくるようになりました。何起き???
このカードで爆発的に強化されたのが先述の《軌跡》と《ロックス》です。
P召喚前にP効果モンスターである《ロックス》が立てられるようになったため、イグナイトを回収しながらP召喚前に《軌跡》に繋げられるようになりました。
これにより、イゾルデ1枚からイグナイト2枚でスケールを揃えつつ任意のPをサーチする展開(私はロックス展開と呼んでいます。)が生まれました。
これにより、今後全てのPモンスターはイゾルデ新規と言えるまでに至りました。
《イグニスP》は本当にヤバいカードです。
フィールド魔法のお手軽サーチャー《マジェP》
《イグニスP》と同時に公開された《竜剣士マジェスティP》は《イグニスP》からのリクルート先として非常に優れたカードです。
P召喚か「竜剣士」の効果で特殊召喚されるとフィールド魔法をサーチした後に手札を1枚捨てるというなかなかにイカれた効果をしています。
「クシャトリラ」「ビーステッド」の同期なのでさもありなんといったところでしょうか。
先述したように、今までソリティアでフィールド魔法に触りたい場合《サモプリ》で《惑星探査車》をリクルートするか《ベアト》などで《救いの架け橋》を落とすか程度しか択がなく、どちらも消費が激しく気楽には使えない展開でした。
それが《マジェP》の登場により、適当な手札コストを用意したうえで《イグニスP》を破壊するだけというイグナイトの自然な動きでフィールド魔法をサーチできるようになりました。
以上のように、《イグニスP》と《マジェP》はイゾルデ展開に過去最大級の革命を起こしました。
ソリティア新規として文句なしの金賞ですね。
《ブラックフェザー・ドラゴン》軸が強化「BF」
今弾では往年の人気テーマ「BF」も強化されています。
特筆すべきは《BF-魔風のボレアース》と《ブラックフェザー・アサルト・ドラゴン》でしょうか。
《ボレアース》はS召喚成功時にデッキから「BF」を墓地へ送ってそのレベルをコピーする効果を持つ星6Sチューナーです。
レベル変動によりS召喚がしやすくなるのはもちろん、同時収録されている《BF-刻夜のゾンダ》を墓地に送ることでランク6エクシーズに繋げることもでき優秀ですね。
《ブラックフェザー・アサルト・ドラゴン》は素材にSチューナーを要求する星10シンクロですが、自分のフィールド・墓地からSチューナーと《ブラックフェザー・ドラゴン》を除外することによっても特殊召喚することができます。
今弾では《BF-無頼のヴァータ》など《ブラックフェザー・ドラゴン》のサポートが多数登場しているほか、EXデッキから直接墓地へ送ってもいいのは面白いですね。
また、《ブラックフェザー・アサルト・ドラゴン》は《真紅眼の鋼炎竜》同様に相手の効果発動に反応してダメージを与えられるため、《魔王龍 ベエルゼ》を送り付けて無限バーンを行う「ベエルゼループ」の強化にもなっています。
こちらは《ルイ・キューピット》などのシンクロ関連のバーンを使ってループを起動できるのが利点でしょうか?
バウンス&星2をなんでも墓地送り《スプリンド》
前弾で登場した壊れテーマ「スプライト」ですが、今弾では任意の星2を墓地へ送ることができるリンク2《スプライト・スプリンド》の登場でさらに強化されてしまいました。
バウンス効果も妨害やセルフバウンスの手段として有用です。
環境では《素早いアンコウ》を墓地へ送ることで《素早いビーバー》2体を特殊召喚するなどといった形で使われているほか、「ティアラメンツ」において《ティアラメンツ・メイルゥ》を墓地へ送り融合召喚を行うといった形でも使われています。
ソリティアとしても《スプリンド》→《エルフ》と繋げれば任意の星2を実質リクルートできるため、「デビフラワンキル」などが強化されました。
また
《ハリ》禁止で触りにくくなった《宣告者の神巫》などの星2チューナーに触りやすくなったのもありがたいですね。
通常罠セット(2回目)《迷宮城の白銀姫》
「ラビュリンス」強化として実装された《迷宮城の白銀姫》も忘れてはいけません。
通常罠の発動に反応してデッキから通常罠をセットするカードです。
今年通常罠強化されすぎじゃない???(ありがとうございます)
《アリアンナ》でサーチすれば①効果によって即座に特殊召喚できるため、セットしたターンでも発動できる通常罠(《幻影騎士団シェード・ブリガンダイン》など)と併用することで通常罠をセットできますね。
ソリティアで使う分には少々大味ですが覚えておきたい1枚です。
その他有用カード
まずは《真刀竹光》から。
直接攻撃で戦闘ダメージを与えると相手モンスターを全て破壊する効果と、装備されている自身を墓地へ送ることでデッキから「竹光」を装備させる効果を持ちます。
このカードの登場は「竹光」で《妖刀》から《妖刀》にアクセスできるようになる画期的な新規なのですが、同時に《折れ竹光》が持っていた「《妖刀》でサーチできる唯一の「竹光」装備魔法」というアイデンティティを奪っていきました。
将来「折れ竹光」指定の「竹光」が来ることを切に願っています。
汎用性という観点でソリティア適性が今弾一番高いのは《世海龍ジーランティス》でしょうか。
リンク4×1でもリンク召喚できるリンク4であり、起動効果で全てのモンスターを除外し元々の持ち主の場に可能な限り特殊召喚できる豪快なモンスターです。
このカードの登場により、個別ターン1の効果を使い回したり、効果無効や効果発動制限付きで特殊召喚されたモンスターの効果を起動したりできるようになりました。
代表的なところで言うと《エレクトラム》や《フェレット》ですね。
リンク4という素材がなんだかんだ重いため意外と使用頻度は高くありませんが、ソリティアにおいて足りない一押しを詰めてくれる良カードです。
出しにくさこそありますが、《メレオロジック・アグリゲーター》も《ジーランティス》並のソリティア新規です。
X召喚成功時にEXデッキから任意のモンスターを墓地に送れるほか、墓地とX素材を入れ替えるような効果も持ち合わせています。
墓地効果も《月天使の鋤》や《ドラグマ・パニッシュメント》等で落とす対象として優秀ですね。
現状はランク9ゆえの使いにくさが否めませんが、ランク9が出しやすくなったら使用頻度が高くなりそうな1枚です。
上記と比べると汎用性は落ちますが、《魔界特派員デスキャスター》も覚えておきたいカードです。
悪魔族の蘇生効果はもちろん、素材は汎用なので①効果目当てで使うのもあり。
効果で手札を捨てられるのも嬉しいポイントですね。
最後に《サイコ・ローヴァー》に触れておきましょう。
特殊召喚成功時に1/3の確率でフィールドのカードを2枚まで選んで破壊できる効果と、墓地へ送られると2/3の確率で自己蘇生できる効果の2つを持っており、どちらの効果も名称ターン1がありません。
サイコロを振る効果を持つ星2であるため、《ディメンジョン・ダイス》や《スプライト・スプリンド》から容易にアクセスできます。
運に自信がある決闘者なら射出系のソリティアが非常に楽になりますね!()
STRUCTURE DECK R - デビルズ・ゲート -(08/06発売)
11年前の環境で活躍していた暗黒界ストラクのリメイクです。
《グラファ》?と闇属性で融合《龍神王グラファ》
今弾は基本的に暗黒界基盤でしか使えないような新規が多いのですが、比較的汎用性が高いのが《暗黒界の龍神王グラファ》です。
融合素材に《暗黒界の龍神グラファ》と闇属性を指定していますが、汎用的にはもっぱら《沼地の魔神王》や《ドロドロゴン》などの融合素材代用モンスターを使って融合召喚できます。
もう一方の融合素材が闇属性であるため《スプリンド》で《メイルゥ》を落としても融合召喚できるのは美しいですね。
デッキビルドパック アメイジング・ディフェンダーズ(08/20発売)
デッキビルドパックその2。
今弾では「R-ACE」「ピュアリィ」「御巫」が登場しました。
装備魔法を駆使する自爆特攻テーマ「御巫」
今弾で最もソリティア適性の高いテーマは「御巫」です。
「御巫」は星6光天使儀式モンスターである《オオヒメの御巫》が「御巫」カードをサーチする手札効果を持っており、《虹光の宣告者》や《祝福の教会-リチューアル・チャーチ》などからアクセスができます。
また装備魔法としてリクルート&バウンスが行える《御巫の水舞踏》や蘇生が行える《御巫の火叢舞》が存在し、また炎戦士である《剣の御巫ハレ》の効果でサーチが行えます。
ソリティアでアクセスする際には《イゾルデ》から《リナルド》をリクルートして《水舞踏》を回収したり、直接《ハレ》をリクルートして《妖刀》でサーチした《真刀》を《ハレ》に装備して《水舞踏》をサーチしたりといった形になるでしょうか。
イグナイト基盤では展開途中に無理なく任意の装備魔法を回収できるため、余裕のある盤面からセルフバウンスなどを駆使して展開していくことができますね。
相手ターンに展開&《タービュランス》から爆アド「R-ACE」
「R-ACE」には炎戦士と炎機械の2種類が存在し、エースである《R-ACEタービュランス》による4枚セットが目玉です。
炎戦士3種は着地時に相手フィールドのモンスターの効果発動に反応して手札・フィールドの自身をリリースして「R-ACE」を特殊召喚する効果を持ち、どれも下級であるためイグナイトや《デュランダル》でサーチできるのですが、まだまだパワー不足のテーマという印象を受けます。
来年以降の新規に期待したいですね。
思い出を重ねてエクシーズ「ピュアリィ」
「ピュアリィ」は速攻魔法で対応するエクシーズ体を重ねてX召喚する一風変わったXテーマです。
ソリティア適性はさほど高くありませんが、一応《エピュアリィ・プランプ》に触れておきましょうか。
起動効果で墓地の魔法罠をX素材にできる汎用ランク2であり、《オーバーレイ・ネットワーク》などを使えば素材に入れた魔法罠を回収して再利用できます。
現状だと汎用性は乏しいですが、今後のカードプール追加次第では化けそうですね。
WORLD PREMIERE PACK 2022(09/10発売)
EPの流れを汲む、海外新規を収録したパック。
新テーマとして「ビートルーパー」「リブロマンサー」が登場しています。
昆虫を召喚《騎甲虫アームド・ホーン》
昆虫ソリティアにおいて汎用性が高いのが《騎甲虫アームド・ホーン》です。
永続効果で昆虫族以外の特殊召喚ができなくなるものの、起動効果で昆虫族1体を召喚でき、また墓地の昆虫族3体を除外することで自己蘇生する効果も持っています。
永続効果の縛りは重いものの《ゴキポール》や《共振虫》などでサーチした昆虫族を召喚できるのは優秀ですね。
「召喚する」効果なので、後述する《蟲惑の園》や《サークル・オブ・フェアリー》などの召喚権追加効果とも併用できます。
魚族を特殊召喚《アビス・オーパー》
種族サポートのリンクとしては《アビス・オーパー》も登場しています。
リンク召喚成功時に手札から魚族1体をリンク先に特殊召喚でき、また起動効果で他の自分の魚族と相手フィールドのカード1枚を除外できるリンク2です。
魚族には最強の展開札《超古深海王シーラカンス》が存在しており、手札の《シーラカンス》をリンク2で特殊召喚できるようになったのは間違いなく大きいでしょう。
その他有用カード
《蘇りし天空神》は墓地効果で《死者蘇生》を実質サーチできます。
基本的には汎用蘇生手段に劣りますが、《暗黒の魔再生》など《死者蘇生》が必要となるカードを使う際には有用ですね。
《聖菓使クーベル》はPモンスター2体で融合召喚できる星5融合Pモンスターです。
モンスターゾーンで破壊されるとPゾーンに置ける効果を持っており、
P効果でEXデッキから表側表示のPモンスターをPゾーンに置くことができます。
《簡易融合》で出せる闇Pとして《エレクトラム》や《覇王スターヴ》の素材になれるほか、P効果で融合PモンスターなどをPゾーンに置くこともできますね。
カジュアルだと《ペンデュラム・スイッチ》なんかと組み合わせてみても面白そうです。
最後に《ドロゴン・ベビー》。
闇ドラゴンの星1チューナーであり、チューナー以外のモンスターとしてS素材にできる効果と、S素材として墓地へ送られた場合に自分のSモンスター1体の種族か属性をターン終了時まで変更する効果を持ちます。
このカードが海外新規として公開された時には「《ハリ》から星1非チューナーを呼べて、しかもシンクロ先の種族か属性変更できるじゃん!」と喜んだものです。
なぁ……。返事してくれよ……。ハリファイバー…………。
Vジャンプ 定期購読特典 2022年 秋(09/21より発送)
毎年恒例の定期購読特典その2。
今回は《ウィッシュ・ドラゴン》《ダイダラボッチ》《クイーン・バタフライ ダナウス》の3枚が登場しました。
この中でソリティア適性が高いのは《ダナウス》です。
星8昆虫族ですが、通常召喚されている自身の攻撃力を0にすることで下級昆虫族を3体蘇生できます。
蘇生先として優秀なのはやはり《共振虫》でしょうか。
もう一度墓地に送って《デビルドーザー》や《ソゥマ》などをサーチすることでランク8や更なる展開に繋げることができます。
最上級の召喚が必要ということで一見大変そうに見えますが、《ダナウス》は星8であるため《共振虫》でサーチでき、また昆虫族であるため《アームドホーン》の効果で召喚できます。
意外と使いやすいカードですね。
5.2022.10環境
2022.10改訂(09/11公開)
2022/10/01より適用されたリミットレギュレーションの変更点は以下の通りです。
雑感
前改訂の《ハリ》に続き、今度は《ユニオン・キャリアー》が逝ってしまいました……。
規制された大きな要因は【スプライト】《破壊剣-ドラゴンバスターブレード》を装備することによるEX封じが原因だと考えられます。
初登場した時からいつか逝くだろうとは思っていましたが、遂にその時が来てしまったかという気持ちです。
また、登場以降長い間暴れていた「勇者」のキーカード《流離いのグリフォンライダー》が禁止カードに指定され、入れ替わりで《水遣い》が緩和されました。
もうほいほい万能無効刷るのやめてくださいね……。
制限に規制されたカードは《謎の地図》以外全て「スプライト」と「ティアラメンツ」からでした。
特に「スプライト」は《鬼ガエル》《ジェット》《スターター》の3枚が規制されたことで大きくパワーを落とし、今環境では大きくその数を減らすこととなりましたね。
「ティアラメンツ」は《アギド》《ケルドウ》《朱光の宣告者》《壱世壊-ペルレイノ》の4枚が制限、加えて《ティアラメンツ・ハゥフニス》が準制限になりました。
「KONAMIさんは現環境のパワーを抑え込もうとしているんだな!」というわくわくした気持ちになったことは記憶に新しいですね。1週間も経たないうちに裏切られるわけですが……。
汎用カードで準制限に規制されたのは《ディメンション・アトラクター》と《ライトニング・ストーム》の2枚。
《アトラクター》は積めるデッキと積めないデッキの格差が激しいため個人的には嫌いなカードなのですが、今環境のティアラメンツのパワーを考えるとここで規制してしまったのは悪手だったのかなとも思えますね。
《ライスト》は3枚使えるのはあまりよろしくない類のカードだと思っているので妥当な気がします。
緩和されたカードたちはそこまで影響の大きいものは多くないですが、特に大きいのは《虹彩の魔術師》の緩和でしょうか。
《虹彩》の1枚と2枚の差は大きく、《賤竜の魔術師》を経由することなく《アストロ》効果で2枚目の《虹彩》を持ってこれるようになったのは明確な強化ポイントです。
《星霜のペンデュラムグラフ》と《時空のペンデュラムグラフ》が並べやすくなりますね。
《キャリアー》禁止のソリティアへの影響
さて、それではソリティアへの影響行きましょう。
環境では《ドラバスブレード》以外にも《聖殿の水遣い》《妖精伝姫-シラユキ》《ブロックドラゴン》らを装備して墓地に送るなどで使われていたこのカードですが、ソリティアでは《おもちゃ箱》《腐乱犬》《フォトン・オービタル》《ヴァイロン・スフィア》など様々なカードを使いやすくしてくれていた名カードでした。
特に《おもちゃ箱》は《イグナイト・マグナム》と《竜魔王ベクターP》をリクルートし《マグナム》を闇属性に変更して《覇王スターヴ》を作ったり、《ラブラドライドラゴン》と《PSYフレーム・ドライバー》をリクルートして《ベアト》を立てたりと、目的に応じてリクルート先を変えられる良カードでした。
流石に《キャリアー》なしで使うことはほとんど無いですね……。
個人的には《腐乱犬》で《ラルバウール》をリクルートする展開が好きだったんですが、そちらも使うことはなくなりました。
他に大きな影響を受けたところだとターンスキップ型のイグナイトでしょうか。
元々は緩い素材から《キャリアー》で《解放のアリアドネ》を装備して破壊することで《一撃離脱》を持ってきてメイン2をスキップさせていました。
《キャリアー》禁止以降は《エレクトラム》や《軌跡》などでのアクセスを要求されるようになってしまい、誘発への耐性が大きく低下してしまっています。
《ハリ》が禁止された前改訂ほどではないですが、決して少なくない数のルートが失われてしまったのは仕方ないとはいえ悲しいですね……。
PHOTON HYPERNOVA(10/15発売)
壊れ弾その3。
今弾では「儀水鏡」がカテゴリ化したのみで新テーマは登場せず、既存テーマから「フォトン」「ギャラクシー」「ビーステッド」「クシャトリラ」「リチュア」「カオスシンクロ」「魔界劇団」「ジェネレイド」「呪眼」「ラビュリンス」「烙印」「ドラグマ」「氷水」「スプリガンズ」「アルバスの落胤」「スケアクロー」「ティアラメンツ」「ヴィサス=スタフロスト」などが強化されました。
1枚初動から裏除外&先攻封殺「クシャトリラ」
まずは「クシャトリラ」に触れましょうか。
前弾で登場した《クシャトリラ・フェンリル》がその単体性能の高さを買われて数多のデッキに出張していた「クシャトリラ」ですが、今弾で優秀な展開札《六世壊他化自在天》やエースモンスター《クシャトリラ・アライズハート》などを手に入れ大幅に強化されました。
展開は《クシャトリラ・ユニコーン》1枚から行うことができ、また《ユニコーン》をサーチできる《六世壊=パライゾス》や《パライゾス》をサーチできる《探査車》《テラ・フォーミング》《盆回し》なども含めると1枚初動を11枚も採用することができました。
また、《スケアクロー・クシャトリラ》や《ティアラメンツ・クシャトリラ》など既存の新世壊テーマの名称を持った「クシャトリラ」も登場しており、特に《ティアラメンツ・クシャトリラ》は前改訂で多少パワーダウンしていた「ティアラメンツ」を頭一つ抜けて上の次元に押し上げてしまったカードでもあります。前改訂はなんだったのか……。
《パライゾス》でサーチした《ユニコーン》を特殊召喚すれば展開が行えるため、イグナイト基盤で《マジェP》と《クロノグラフ・マジシャン》を用いるルートが開発されています。
普通の【クシャトリラ】と比べより強固な盤面を築くことができたりしますね。
「フォトン」「ギャラクシー」のサーチor墓地送り《銀河光子竜》
今弾では「フォトン」「ギャラクシー」が強化されましたが、最もソリティア的に重要なのは《銀河光子竜》です。
起動効果で「フォトン」カードか「ギャラクシー」カードを1枚手札に加えるか墓地へ送ることができ、また光属性が特殊召喚された際にそのレベルを4か8に変更できるランク4となっています。
同時収録された《フォトン・エンペラー》を墓地へ送ればそのまま蘇生でき、そちらの効果で光属性の召喚権を追加することができます。
しかし、ソリティア的に最も熱いのはこれまでサーチ手段が限られていた《ギャラクシー・クィーンズ・ライト》がランク4だけでサーチできるようになったことです。
《クィーンズライト》は自分の場のモンスターのレベルをある1体と同じにするカードですが、幻獣機トークンのレベル分レベルが上がる「幻獣機」非チューナーと組み合わせるとレベルを80以上まで上げることができます。
こうして準備した星80以上の「幻獣機」を《ダーク・ダイブ・ボンバー》で射出することで、エラッタ後の《DDB》を用いて先攻ワンキル(通称「DDBワンキル」)を決めることができます。
《クィーンズライト》は今まで《銀河の魔導師》を無理やり出すことで強引にサーチしていたのですが、ランク4から用意できるようになったことで展開が非常に簡略化されました。
僕はイグナイトにDDBワンキルを持ち込んだ恐らく最初の人間なのですが、《ハリ》や《キャリアー》が禁止になってもなお使い続けることができているのは嬉しい限りですね。
隠れた送り付け新規《ヨルズ号》
「海造賊」新規として登場した《海造賊-荘重のヨルズ号》は、初の汎用星8シンクロPモンスターです。
これだけでも《軌跡》のリンク素材となれるため十分仕事があるのですが、《ヨルズ号》はさらに優秀な効果を持っています。
ソリティアで使うのは②効果とP効果です。
まず槍持ち展開等で墓地に装備魔法である《海造賊-象徴》を落としておきます。
次に星8シンクロとして《ヨルズ号》を出し、②効果で《象徴》を回収し自身をPゾーンに置きます。
最後にP効果で自身をEXデッキに戻し、お互いの場に任意の属性の海造賊トークンを出します。
このように、メインデッキの不純物が装備魔法《象徴》のみで簡単に相手の場にトークンを生成できるというわけです。
送り付けるモンスターの属性が任意であることなどから、どこかで使える展開だと思っています。
その他有用カード
今弾では「魔界劇団」も強化を受けていますが、その中でも《魔界劇団-スーパー・プロデューサー》はセルフブレイク界隈待望の新規です。
素材こそ悪魔族を含める必要がありますが、自分の場の表側表示のカードをメインフェイズにフリーチェーンで破壊することができます。
後述する《閃刀姫-アザレア》と比較すると、素材や自壊の有無、またこちらは追加でカードを自分フィールドに置ける点などで差別化したいですね。
《サークル・オブ・フェアリー》は汎用星7シンクロでありながら、昆虫族・植物族の召喚権を追加できるモンスターです。
《ギガプラント》を再度召喚できたり《ダナウス》を召喚できたりと昆虫族・植物族系のソリティアでは便利なカードであるため、是非覚えておきたいですね。
最後は《土地ころがし》です。
任意のフィールド魔法を表側表示で送りつけられる初のカードであり、《オレイカルコスの結界》を送り付けてEX封じ、《エコールド・ゾーン》を送り付けて「相手の効果で破壊」などの条件を満たす、《シュトロームベルクの金の城》を送り付けてデッキ破壊など、様々な使い方が考えられます。
とはいえ現状だと送り付けたいフィールド魔法はさほど多くはなく、ノーレアらしいあくまで面白カードという感じのポジションですね。
今後のフィールド魔法に期待しましょう。
SELECTION 5(11/05発売)
レアリティ上げ再録パックです。
新規カードは5枚登場しましたが、テーマをサポートするわけではなくカジュアルおもしろカード5枚という形の新規でした。
一応《リイラップ》について触れておきましょうか。
自分がモンスターを蘇生する度に相手のLPを1000失わせ、自分のLPを500回復する永続魔法です。
同名の同一チェーンは不可であるものの名称ターン1ではないため、8回張り直せば先攻ワンキルできます。
ループするには《シンクロキャンセル》や《神聖魔導王エンディミオン》などで無限ループを起こすのが手っ取り早いですね。
《リィラップ》はダメージではない形でLPを削るため、「相手が受ける全てのダメージは0となる。」などの制約と併用できるのが面白いです。なお実用性はありません。
遊☆戯☆王OCG STORIES 第1巻(12/02発売)
付録カードは《慈愛の賢者-シエラ》。
送り付け効果を持っているのは偉いですが、ソリティア出張するには墓地に「閃刀姫」を要求されるのが重いです。
せめて《アザレア》が蘇生できれば……。
ストラクチャーデッキ 蟲惑魔の森(12/03発売)
2019年のストラク投票で4位だった「蟲惑魔」も念願のストラク化を果たしました。
出張しやすい「蟲惑魔」カード
本デッキで登場した新規カードのうち、イゾルデ基盤に出張する上で鍵になるのは《シトリスの蟲惑魔》と《蟲惑の園》です。
《シトリス》は起動効果で「蟲惑魔」をサーチできる汎用ランク4であり、《蟲惑の園》は「蟲惑魔」の追加召喚と自分のモンスター1体を除外することによる「蟲惑魔」の展開が行えるフィールド魔法です。
そのため、イグナイト基盤では例によってランク4とフィールド魔法にアクセスすれば蟲惑魔の展開を行うことができますね。
実際の展開では《シトリス》をセラに変換し、《幻影騎士団ラスティ・バルディッシュ》で《ブリガン》にアクセスしつつ《蟲惑の園》のコストを調達するなど、イグナイトの展開力で「蟲惑魔」や「落とし穴」「ホール」にしっかりアクセスすることができます。
一風変わった【蟲惑魔】が使ってみたいという方におすすめですね。
Twitterで調べたら出てくるので興味のある方は調べてみてください。
PREMIUM PACK 2023(12/17発売・ジャンプフェスタ2023限定販売)
主に漫画版遊戯王のカードが収録される恒例のPPです。
今回は19枚のカードが新たに登場しました。
種族とレベルを参照し光→闇/闇→光《表裏一体》《影の光》
ソリティア的な今弾の目玉はやはり《表裏一体》と《陰の光》でしょう。
《表裏一体》は光・闇属性をコストに元々の種族・レベルが一致し属性が異なる光・闇属性を手札・EXデッキから、《陰の光》は闇属性を対象にそれと元々の種族・レベルが一致する光属性をデッキ・EXデッキから、それぞれ特殊召喚できます。
ソリティアで使いやすいのは通常魔法である《陰の光》であり、《天獄の王》によるセットなどからも持ってくることができます。
ただし、これらのカードもソリティアにおいては《悪醒師》と同様に使い道が難しいカードです。
あちらより門戸は広いものの、やはり汎用魔法サーチ手段で持ってきてまで撃つ価値があるかどうかは難しいところです。
もちろん普通に使う分にはかなりの良カードですし、自分は《表裏一体》を【サイバー】で試してみています。
《銀河光子竜》が地味に強化《フォトン・ジャンパー》
地味ながら便利なカードが《フォトン・ジャンパー》です。
《銀河光子竜》から「フォトン」「ギャラクシー」魔法罠をサーチしたい場合に代わりにこのカードをサーチすると、こちらを手札コストとして使いながら目的の魔法罠のサーチまで行えます。
サーチではなく墓地へ送りたい場合も、《銀河百式》を経由すれば同じく手札コストを調達できますね。
装備魔法界随一のパワカ《金科玉条》
最後は《金科玉条》です。
デッキから「宝玉獣」2体を永続魔法扱いで置いた後に、それと名前の異なる「宝玉獣」1体を手札・墓地から特殊召喚し自身を装備するという、装備のついでにやることが強すぎる装備魔法です。
ソリティアにおいては最強カード《救いの架け橋》によってフィールド魔法とともに適当な「宝玉獣」をサーチできるため、そちらで《宝玉獣ルビー・カーバンクル》をサーチしておけば《金科玉条》からモンスターを3体展開することができます。
更にここで置くのを《宝玉獣サファイア・ペガサス》にすれば、《究極宝玉獣レインボー・ドラゴン》経由でモンスターをさらに並べることができます。
良いんですか???
僕自身まだ「宝玉獣」を開拓できていませんが、色々できそうなので考えてみたいですね。
プロモーションパック 2023(12/17,18にジャンプフェスタ2022で配布)
ジャンフェスの特典パックです。
今回はどのカードも安くて良かったですね。
ソリティア適性の比較的高い3枚を軽く解説します。
《トライエッジ・マスター》は素材のレベルの組み合わせにより効果が変化する汎用星6シンクロです。
星1チューナー+星5非チューナー、またはモンスター3体以上を素材にS召喚するとセルフブレイクができますね。
《液状巨人ダイダラタント》は起動効果でX素材をコストに自身をPゾーンに置き、墓地のPモンスターを任意でEXデッキに加えられる汎用ランク4エクシーズPモンスターです。
また、P効果で自身をX素材とする効果を持ちます。
X素材を増やせる汎用ランク4なので、X素材を増やしたい時に選択肢に入りますね。
《千六百七十七万工房》は各ターン1度フィールドのモンスター1体永続で機械族にし六属性全てを与える永続罠です。
現状の使い道はそこまで多くありませんが、属性を参照する強カードが出ればお呼びがかかるかもしれませんね。
SECRET UNILITY BOX(12/24発売)
いわゆる年末箱です。
今年の新規は5枚だけでした。
比較的有用な2枚に触れます。
《アサルト・シンクロン》はメインフェイズに自身を手札から特殊召喚しセルフバーンを行う①効果と、自分フィールドの表側表示のドラゴン族Sモンスターがリリースされた場合または除外された場合に墓地の自身を除外してそのモンスターを特殊召喚する効果の2つを持つ星2チューナーです。
特に相性がいいのは先述の《アクセルシンクロ・スターダスト・ドラゴン》ですね。
あちらの効果で自身をコストに《スターダスト・ドラゴン》を特殊召喚すると、処理後に《アサルトロン》の②効果で《アクセルスタダ》を蘇生できランク8に繋がります。
《最後の希望》はルール上「ギャラクシーアイズ」としても扱う通常魔法で、自分の墓地のモンスター2体を素材に「No.」をX召喚できます。
《銀河光子竜》でサーチできるため、ランク4から繋がるということは覚えておくと何かの役に立つかもしれません。
Vジャンプ付録(2022年3月号~2022年2月号)
今年も12枚の新規カードが登場しました。
最近は良くも悪くもカードパワーが控えめに設定されていますね。
ここでは2枚のカードに触れていきます。
《賢瑞官カルダーン》は召喚成功時に手札・墓地の永続罠をセットでき、しかもそのターン発動可能にする星4地天使です。
起動するのは結構大変なカードですが、星4であるため3素材《ダラン》でサーチでき、また地属性であるため《カトリン》で召喚権を追加できますね。
《閃刀姫-アザレア》は光・闇属性モンスター2体でリンク召喚でき、成功時にフィールドのカード1枚を破壊できます。
素材指定こそあれど比較的出しやすく、セルフブレイクとしては最高クラスですね。
6.2023.01環境
2023.01改訂(12/11公開)
2023/01/01より適用されたリミットレギュレーションの変更点は以下の通りです。
「ティアラメンツ」と「クシャトリラ」にこれでもかと言うレベルで規制がかかり、ついでに《烈風の結界像》も禁止になっていますが、そんなことはどうでもいいと言ってしまえるレベルでドでかい変化があります。
あの伝説の龍《エンシェント・フェアリー・ドラゴン》がエラッタされ帰ってきました!
各効果に名称ターン1が付き、②効果で同名のフィールド魔法をサーチできなくはなっていますが、ほとんどそのままのスペックで遂に帰ってきましたね……!
また、同じく禁止カードから《星守の騎士 プトレマイオス》《BF-隠れ蓑のスチーム》《心変わり》の3枚が制限復帰しています。
《プトレ》と《スチーム》はソリティア適性の高いカードであるため本当に嬉しいですね~
その他の緩和組は特に言及すべきものはないですが、10期環境を知る身としては《閃刀姫―カガリ》や《オルフェゴール・ガラテア》の緩和にはグッとくるものがありますね。
《エンフェ》復帰によるソリティアへの影響
《エンフェ》の復帰により、2種類目のフィールド魔法の触りやすさが向上したほか、下級モンスターの出力手段が緩和されました。
フィールド魔法サーチには1枚目のフィールド魔法が必要ですが、イゾルデ基盤では例によって《マジェP》から確保できるので非常に容易です。
他の基盤でも《ストライカー・ドラゴン》や《転生炎獣ベイルリンクス》などを使って的を確保できますね。
まだまだ実践的な使い方は考えていませんが、色々とルートが広がったことは間違いないためこれから開拓していきたいですね。
《プトレ》復帰によるソリティアへの影響
ソリティアにおける《プトレ》の活用方法を考えるとやはりターンスキップになるでしょうか。
しかし、少なくともイゾルデ基盤では《マジェP》から《光の結界》に容易に触れるようになったため《アルカナフォースⅩⅩⅠ-THE WORLD》の方がコンパクトにターンスキップできてしまいます。
とはいえ、X素材を増やしやすいLL基盤などでは影響が比較的大きそうですね。
《プトレ》はどちらかというと次の弾の「テラナイト」強化と合わせて使う形になるでしょうか?
《スチーム》復帰によるソリティアへの影響
かつて《ハリ》からリクルートされリンク素材を確保していた《スチーム》ですが、現在は相棒であった《ハリ》は禁止になっています。
その代わり、というと変ですが、現在は先述した《ボレアース》によって直接墓地に送ることができます。そのまま自己蘇生すれば星3が2体並ぶため《彼岸の黒天使ケルビーニ》などに繋げられますね。
逆に《ケルビーニ》で落とすこともできます。
②効果に関しても《剣の煌き》と同様に《宣告者の神巫》をリリースして効果を起動したりできるので、昔よりできることの幅は広がっていそうです。
CYBERSTORM ACCESS(01/14発売予定)
11期最後のパックです。
現状公開されている範囲だと、新テーマとして「マナドゥム」「ネムレリア」が登場し、また既存テーマから「コード・トーカー」「超重武者」「ピュアリィ」「御巫」「R-ACE」「テラナイト」「セイクリッド」「無限起動」「アメイズメント」「ビーステッド」「電脳堺」「デスピア」「ドレミコード」「クシャトリラ」「リブロマンサー」「アルバスの落胤」「ヴィサス=スタフロスト」が強化されています。
まだ発売前なので紹介はしませんが、面白いカードや便利なカードが多数登場します。
烙印ストーリーもいよいよ大詰めでしょうか?どんな結末を迎えるのか楽しみですね。
7.終わりに
ということで、今年の新規カードと制限改訂をざっと振り返って参りました。
軽い気持ちで始めた記事だったのですが、気づけば4万字近い記事になっていて恐ろしいですね……。
次書くことがあれば1年単位ではなく小分けにしたいと思います……。
それでは、クソ長い記事でしたが最後までご覧いただきありがとうございました!お疲れさまでした!
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