運にも相手にも頼らず確定勝利！イゾルデ１枚初動で六双丸ワンキル！【解説】
１．はじめに
こんにちは、２度目のnote執筆となります。慧紀(@Keiki_Pacifis)です。
今回は《席取－六双丸》を使用した特殊勝利展開がイゾルデ完全１枚初動で完成したため、その解説となります。
さて、本題に入る前に１つ御礼をば。
先行ワンキル成功率100%のイグナイトデッキです
— 慧紀 (@KeiKi_Pacifis) September 20, 2021
どの初手からでもマシュマックワンキルで相手のLPを削り切ります#遊戯王ニューロン pic.twitter.com/9RAjp3OefL
先日公開したこちらの先行ワンキル100%のイグナイトデッキですが、Twitterのシステムのせいか何故かイグナイトで検索しても出てこないにも関わらずありがたいことに600RT・1000いいねを頂きました。自分が想像していた以上に話題にして頂き、大変嬉しく思います。
採用カードや展開ルートなどを解説したこちらの記事も、当初は９割方自分自身で読み返すための覚え書きのつもりで書いたものでしたが、多くの方に見て頂けたようで幸いです。本当にありがとうございます！
２．特殊勝利期待の新人、《席取－六双丸》
さて、それでは本題に入りましょう。
2022年1月15日発売の『DIMENSION FORCE』にて、新たに特殊勝利効果を持ったＸモンスター、《席取－六双丸》が登場しました。
クソ長テキストを簡略化して何とか文字数制限に収めた涙ぐましい努力の形跡が見られると話題であり、特に「このＸ素材」の解釈について裁定待ちとなっていたこのカードですが、結論としてはテキストに書いてある通りの挙動で、
・相手バトルフェイズ開始時に、
・サイコロを振ってその目の数だけ自身の位置を移動し、
・移動先にいるモンスターを自身の下に重ねてＸ素材として、
・この効果で自身のＸ素材が６個以下から７個以上になれば特殊勝利
といった形の特殊勝利となります。何気に初の機械族・炎属性・ランク６のＸモンスターですね。
このカードは、特殊敗北カードである《魂のリレー》と《真エクゾディア》、禁止カードである《ラストバトル！》や公式のデュエルで使用できない《奇跡の創造者》も含めて数えて、記念すべき20番目の特殊勝利カードとなります。
19番目である《CiNo.1000 夢幻虚光神ヌメロニアス・ヌメロニア》の登場からわずか263日後の登場ですね。
３．特殊勝利に必要なもの
それではこの特殊勝利を達成するために必要な事柄について整理しましょう。具体的には以下の３点となります。
①サイコロの目によるランダム性の排除
②Ｘ素材の調達
③相手バトルフェイズへの強制突入
それでは１つずつ順番に見ていきましょう。
①サイコロの目によるランダム性の排除
サイコロの目は１～６の６通り存在するため、《六双丸》の効果を正攻法で使うには相手フィールドを最低でも２か所含むメインモンスターゾーン６か所を埋める必要があり、かなり手間がかかります。そこで活躍するのが《出たら目》です。
サイコロの目を１または６に固定するこのカードを使用することにより、《六双丸》の移動先のモンスターゾーンを自分フィールドと相手フィールドそれぞれ１か所ずつに絞り込むことができます。
このカードにアクセスする手段は色々ありますが、今回は《ワルキューレ・フュンフト》で墓地に送ってから《トロイメア・グリフォン》でセットします。
どちらも比較的アクセスしやすいカードであり、永続罠にアクセスできる他のギミックに比べ少ない消費で《出たら目》を準備することができます。
②Ｘ素材の調達
星６×２を素材にＸ召喚した《六双丸》のＸ素材は２つであり、追加で５つ増やす必要があります。
仮にここから《六双丸》の効果のみでＸ素材を増やそうとすると、Ｘ素材を４つ持ったＸモンスターが自分と相手の場に計２体必要となり、不可能ではないものの要求値がかなり高くなってしまいます。
そのため、今回《六双丸》はまともにＸ召喚するのではなく、《RUM－アストラル・フォース》によって重ねてＸ召喚することで負担を軽減します。
2022年1月15日現在、《アストラルフォース》で《六双丸》にランクアップできるＸモンスターは《スプリガンズ・メリーメイカー》の１体のみです。
《メリーメイカー》はEXデッキからの特殊召喚成功時にデッキから「スプリガンズ」モンスターを墓地に送る効果を持っており、
さらに「スプリガンズ」モンスターは共通効果で墓地などから「スプリガンズ」ＸモンスターのＸ素材になる効果を持っています。つまり星４×２からＸ素材を３つ持ったランクアップ元が準備できるわけです。
ここまで噛み合っている辺り、おそらくKONAMIさんは全てを把握した上で《六双丸》を機械族・炎属性・ランク６にしたものと思われます。冗談抜きで。素出ししてもおおよそ特殊勝利は厳しそうですしね。
以上のことから、
メリーメイカーＸ召喚、効果でロッキーを墓地へ
ロッキー墓地効果、自身をメリーメイカーのＸ素材に
アストラルフォース発動、メリーメイカーに重ねて六双丸Ｘ召喚
とすることで、Ｘ素材を４つ持った六双丸が準備できます。後はＸ素材を２つ持ったＸモンスターをお互いのフィールドに１体ずつ準備すればいいわけです。随分とシンプルになりましたね？
なお、相手の場にモンスターを送り付けるには《ガーデン・ローズ・メイデン》でサーチできる《ブラック・ガーデン》（以下《黒庭》と呼称）および《転晶のコーディネラル》が重宝します。
要求値の高いソリティアにはほぼマストで使っているメンツであり、個人的にはもはや実家のような安心感まで感じますね。
ここで《アストラルフォース》へのアクセス手段を考えると、やはり最も使いやすいのは《ZS－昇華賢者》でしょう。
星４であることから《召喚僧サモンプリースト》に対応しているこのモンスターは、フィールドのこのカードを素材に「希望皇ホープ」モンスターをＸ召喚することでデッキから「RUM」通常魔法カードをサーチできます。
このサーチにはＸ素材を消費しないため、《アストラルフォース》のサーチ後の「希望皇ホープ」モンスターは《六双丸》で吸収するカードとしても活用できます。
③相手バトルフェイズへの強制突入
六双丸の効果は相手バトルフェイズに発動します。《飛行エレファント》や《ヌメロニアスヌメロニア》などと同様に、《アルカナフォースⅩⅩⅠ－THE WORLD》などで相手ターンをスキップしてしまうと達成できないタイプの特殊勝利ですね。
とはいえ相手に素直にターンを渡すと特殊勝利を妨害されてしまう可能性が高まるため、今回も例によって相手メインフェイズ１をスキップします。
今回使うのはおなじみ《燃え竹光》です。イゾルデ初動であれば《妖刀竹光》らを利用して容易にアクセス・起動できますね。
さてここからが重要なポイントです。遊戯王ではルール上、ターンプレイヤーはメインフェイズ１終了後バトルフェイズに移行するかエンドフェイズに移行するか選ぶことができます。そこであなたに質問です。
バトルフェイズに入れば相手の特殊勝利が確定している状況で、あなたはバトルフェイズに入りますか？
はい、対戦相手が優しい方かノリのいい方じゃない限り、特殊勝利の準備を整えても相手はバトルフェイズに入ってくれないんですね。
もちろん六双丸で特殊勝利できる盤面を作りながら相手がバトルフェイズに入らなければ返しでワンキルするといった手もありますが、それはつまらない。こっちは特殊勝利がしたくてソリティアしてるんだぞ？？？
そこで活躍するのが強制攻撃効果です。相手フィールドに送り付けるＸモンスターを攻撃表示にした上でそのモンスターに強制攻撃を付与すれば、相手は強制的にバトルフェイズに入らざるを得ません。
強制攻撃効果を持つカードの中で最もアクセスしやすいのは、やはり《源竜星－ボウテンコウ》の効果で容易にサーチできる《竜星の極み》でしょう。《ボウテンコウ》の③効果により、実質盤面消費０で特殊召喚できるのも美味しいです。
さて、以上をまとめると、《六双丸》の効果で特殊勝利するのに必要な準備は、
・《出たら目》の準備
・Ｘ素材を２つ持ったＸモンスター計２体の準備
・《ブラックガーデン》および《コーディネラル》による、Ｘ素材を２つ持ったＸモンスターの送り付け
・《昇華賢者》および「希望皇ホープ」モンスターによる、《アストラルフォース》のサーチ
・《燃え竹光》の起動
・《メリーメイカー》および《アストラルフォース》による４素材《六双丸》の着地
・《ボウテンコウ》による《竜星の極み》のサーチ
となります。
一見要求値が高そうにも感じますが、イゾルデに精通したソリティア民であれば使用すべきギミックおよび展開ルートが見えてくるのではないでしょうか？
もし自力でルートが導き出せそうであれば、下記の展開ルートを見る前に是非一度ご自身で考えてみてください！
４．展開ルート
それでは展開ルートの解説に移ります。
イゾルデ完全１枚初動による展開ルートは以下の通りです。
なお、相手の《灰流うらら》や《禁じられた一滴》などで妨害されると止まってしまうのはご了承ください。あくまで「相手のカードの効果以外では妨害されない」確定勝利となります。
https://twitter.com/WABihamut/status/1482761644635680768?s=20
★イゾルデ１枚から《席取－六双丸》の効果による特殊勝利
イゾルデ効果、戦士族・風属性モンスター(ここではフェザーマン)サーチ
イゾルデ効果(コスト妖刀追風煌きデュランダル)、終末SS
終末効果、ブーツ墓地へ
妖刀墓地効果、折れ竹光サーチ
追風墓地効果(コストフェザーマン)、追風サーチ
ブーツ墓地効果、ブリガンサーチ
ブリガンセット
ブリガン発動、効果でモンスターとしてSS
盤面：イゾルデ、終末、ブリガン
手札：折れ竹光、追風
終末とブリガンでデュガレス
デュガレス効果、終末蘇生
終末効果、サモプリ墓地へ
デュガレスと終末で暗影
イゾルデと暗影でセレーネ、効果でカウンター載せ
セレーネ効果、サモプリ蘇生
サモプリ効果(コスト追風)、フェレットSS
セレーネとサモプリでウーサ
フェレット効果、レッドローズ神巫スフィアSS
盤面：ウーサ、レッドローズ、神巫、スフィア
手札：折れ
煌き墓地効果(コスト神巫)、自身をデッキトップに
神巫墓地効果、セクストSS
セクスト効果、フュンフトSS
フュンフト効果、出たら目墓地へ
レッドローズとフュンフトでメイデン、効果で黒庭サーチ
レッドローズ墓地効果、ロクスSSし冷薔薇サーチ
ロクス効果、芽吹きサーチ
盤面：ウーサ、メイデン、セクスト、ロクス、スフィア
手札：折れ、黒庭、冷薔薇、芽吹き
セクスト１体でアニマ
ウーサとメイデンとアニマでセレーネ、効果でカウンタ―載せ
セレーネ効果、サモプリ蘇生
サモプリ効果(コスト冷薔薇)、昇華SS
サモプリとスフィアでボウテン、効果で極みサーチ
スフィア効果、ボウテンに自身を装備
スフィア効果、ボウテンにデュランダルを装備
デュランダル効果、リナルドをサーチし自壊
盤面：セレーネ、ロクス、昇華、ボウテン
手札：折れ、黒庭、芽吹き、極み、リナルド
メイデン墓地効果、レッドローズ蘇生
レッドローズとロクスでラヴァルバルイグニス
リナルドを自身の効果でSS、効果で墓地の妖刀を回収
セレーネとボウテンでグリフォン、効果(コスト芽吹き)で墓地の出たら目をセット
ボウテン墓地効果、シュンゲイSS
盤面：グリフォン、イグニス、リナルド、昇華、シュンゲイ／出たら目
手札：折れ、黒庭、極み、妖刀
黒庭発動
グリフォンとリナルドでコーディネ
黒庭効果、打点半減しローズトークンSS
コーディネ効果、ローズトークンとイグニスを転移
黒庭効果、ローズトークンを破壊しサモプリ蘇生
昇華とシュンゲイでホープ、効果でアストラルフォースサーチ
サモプリ効果(コスト妖刀)、フェレットSS
妖刀墓地効果、燃え竹光サーチ
サモプリとフェレットでメリーメイカー、効果でロッキー墓地へ
ロッキー墓地効果、自身をメリーメイカーのＸ素材に
アストラルフォース発動、効果でメリーメイカーに重ねて六双丸(４素材)
燃え竹光発動
折れ竹光を六双丸に装備
燃え竹光効果、次の相手のメインフェイズ１をスキップ
極みをセット
盤面：コーディネ、ホープ(２素材)、六双丸(４素材)／燃え竹光、折れ竹光、出たら目、極み／相手の場にイグニス(２素材)
＜相手ターン＞
相手スタンバイに極みと出たら目発動
燃え竹光の効果で相手メインフェイズがスキップ
極みの効果で強制的にバトルフェイズに移行
バトルフェイズ開始時六双丸効果、出たら目で目が１か６になるので、自分の場のホープか相手の場のイグニスを吸収し特殊勝利
使用EX15枠
①イゾルデ
②デュガレス
③暗影
④セレーネ
⑤ウーサ
⑥メイデン
⑦アニマ
⑧セレーネ
⑨ボウテン
⑩グリフォン
⑪イグニス
⑫コーディネ
⑬ホープ
⑭メリーメイカー
⑮六双丸
いかがでしょうか？もう少し改良の余地があるかもしれませんが、そこそこ上手い具合にまとまっているのではないでしょうか？
★1/18追記 《BK チート・コミッショナー》のこと忘れてない？
攻撃強制の裁定に気付いたのがルート作成の最終段階だったために見落としていましたが、《ラヴァルバル・イグニス》の枠を《BK チート・コミッショナー》に置き換えれば《竜星の極み》が不要になるため、使用カードから「竜星」カード３種を不採用にできます。
その場合は送り付けるモンスターが《No.39 希望皇ホープ》になるため、多少展開ルートが変更になりますね。気付くまでに時間を要したことに反省しております……
５．終わりに
このカードが公開されたのが1/14の21時で、ルートを考え始めたのが22時半、完成したのが翌日の４時頃でした。
相手ターンの行動が必要になるなど特殊勝利の性質の近い《ヌメロニアスヌメロニア》と比べると、こちらは要求値もそこまで高くはなく、サイコロの出目調整など特殊勝利に必要なギミックが限定的ではっきりしていたため、ルートを考える分にはそこまで難しいものではなかったように感じます。
最近は手頃な難易度のソリティアの題材がなく、新しくルートを考えたりはしていませんでしたが、今回ちょうどいい難易度のお題を新カードという形で得ることができ非常に楽しかったです。サイコロサポート少なすぎるからもっと増やしてくれてもいいのよ？
このnoteの記載内容に万が一ミスなどありましたら、コメント欄やTwitterのDMなどにご連絡を頂けると助かります。
それでは本noteは以上となります。最後までご覧頂きありがとうございました！
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