2020年を、抱きしめよう

働き方や考え方、ここ100年私たちが培ってきた常識が変わった2020年。

『新しい生活様式』とやらが、おかしな常識になるかならないかは、きっとまた次の100年の間に決まること。

新型コロナウイルスによる感染でお亡くなりになった方々とそのご遺族には、心から哀悼の意を表します。また、それに付随する影響で、生活が苦しくなってしまった皆様にも心からお見舞い申し上げます。

心を寄せる。財も名誉も成していない私ができることは、それくらいしかないのですが、誰かの苦しみや悲しみに触れると言うことは、互いにとって無駄なことではないと信じています。

2020年、私自身も、旧来のスタイルを変えざるを得ない年になりました。

とは言いつつも、キャリアの中で、高校時代以来のライブ本数。そして、じっくり物を書いてみると言うチャレンジができた年でもあります。

中でも、音楽に関しては毎月ライブができる。新しい出会いがある。そして、自分の音楽で、その出会いの人たちに覚えてもらえる。

配信ライブという新しい形のライブは、『届けたい』という思いが強い私にとっては、『一番いい声を絶対にどこかで出す』というアプローチを集中的に発散するにはとてもいい環境でした。

時短営業でない時期は、珍しく打ち上げにも顔を出しました。

「打ち上げする時間があるくらいなら、勉強したい」

プライベートで必要以上に線を引く私にとって、それは大きな変化でした。(別の理由で、酒癖が悪いというのもあります)

物を書くという点では、チャレンジした中から、いくつか賞を頂くことが出来ました。

筆をとる前、私は大体余計なことを考えます。

プライベートで何かうまくいかなくなるんじゃないか、余計なことを言ってしまって干されるのではないか、話を盛った気がするぞ…。

そうして、死にたくなる気持ちに包まれて

「どうせ死ぬなら、これ書いてからにしよう」

と思い立って、筆を持ちます。今もそうです。

音楽と違って、ひとりで行うこの作業は、とても楽しくもあり不安でもあります。大海原へ丸裸でボロボロの舟で放り出された時の気持ちに似ているような気がします。(我が家は漁師家系です)

それでも、ずっとチャレンジしていた「芽吹き」と、絶対これ書いていつの日か私の無念を晴らすんじゃあああああああああと勢いで書いた「ズータカイーズ」が、人の目に触れる機会を得たことはとても嬉しいことでした。

来年も、別の目標を立てて頑張ります。

2020年は、私にとって、向き合ったり発狂したり大泣きしたり、情緒不安定な歳となりました。それでも、こうして年末を迎えることができて嬉しいです。

色々な人と会ったので、そのぶん寂しくもなったのですが、故に考えつくこともあるのだろうと思います。

これ以上書くと、余計なことを書いてしまいそうなので…。

来年は、生きている限り、優しい言葉を見つけたいな。耳にしたり触れた時、なんかいいなって思ってもらえるような、そんな言葉。

大晦日、私は私が生きた2020年を抱きしめます。

皆さんも、あなたが生き抜いた2020年を抱きしめて大晦日を過ごされてください。

どんなに不幸な年だと言われても、誰かとあなたが生きた一瞬がある限り、それは素敵なことでなければならないと思うから。

それくらいには、人生が明るくてもよいものだと思いませんか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?