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大吉さんの語る、生理に関する男性の本音が面白い!

生理を楽にする方法、経血トレーニングの具体的なやり方を講習会でお伝えしています。
内容的に対象は生理がある人、つまり女性になります。

でも講習会を始めて4年目、3〜4ヶ月前からやっと男性にも生理の悩みはあるということに気が付きました。
もっとわかりやすく言うなら「男性も生理がある女性と関わる上で悩むことがある」。

そんな男性の生理の悩みに向き合い始めた時、とっても斬新で面白い本に出会いました。

博多大吉さんが「生理」を語る

タイトルから素晴らしい!

《ぼくたちが知っておきたい生理のこと》
著者:博多大吉・高尾美穂(産婦人科医)
男も女も、ふつうに話そう。
知ればもっとわかりあえる。
NHK「あさイチ」でおなじみの2人が生理について語ったら、今よりちょっとやさしい社会が見えてきた。

大吉さんの伝え方が上手だからでしょうか、生理に対する男性の本音が、何の抵抗感もなくスーッと入ってきます。
それどころか、「なるほどね〜」「確かにな〜」と納得してしまいました。

生理を実際に何度も何度も経験している私たち女性とは違う感覚。
生理を1度も経験していない人の感覚。

新鮮でとっても面白い。
「知ればもっとわかりあえる」ってサブタイトルが、本当にその通りだと思いました。

ぜひ読んでいただきたいのですが、私が特に驚きつつ面白かったところを2つご紹介します。

TVCMがそのまま生理のイメージに

生理に関するTVCMはいくつかありますよね。
・生理用ナプキン
・タンポン
・パンティライナー
・デリケートゾーンの薬

生理痛の鎮痛剤もその1つですが、鎮痛剤のTVCMが多くの男性の生理痛のイメージに影響しているそうです。

大吉さん:
鎮痛剤を飲めがすぐ働けるようになるんだろう、っていうのも間違いだって知らなきゃいけない。男性は多いと思いますよ。だって広告で見る女性たち、みんなそうだから。

本文P40-41

確かに!CMではお腹を痛そうに押さえていた女性が、薬を飲んだらすぐに何でもできます!ってくらい元気になってます。

改めて考えてみれば薬を飲んだってすぐには効かないことは殆どの人が知っているし、男性だって生理痛以外の痛みは経験したことがあるわけで、薬が効かないほどの痛みを経験した人も少なくないと思います。

でも経験したことがない生理痛。
薬を飲めが快調になるCM。
【生理痛=薬を飲めばすぐ働ける】と思ってしまうのは当たり前なのかも知れません。

そーなると、女性なら誰もが知っている生理用ナプキンの不快感も、男性は爽快なものと思っているかも知れません…

だってTVCMの女性はとっても爽快に軽快にナプキンの使用感を表現している…

男性はお腹が痛いと病院に行く

もう一つなるほどな〜と思ったのは、生理痛=お腹が痛い時の対処法です。

改めて効かれると、生理痛で病院にまで行ったという話はあまり聞かないです。
でも男性にとっては腹痛は病院に行くものだそう。

大吉さん:
薬を飲まないと動けないくらいお腹が痛いなら、大体の男性は会社を休むと思うんですよ。で、病院に行くんです。だってお腹が痛いのはつらいし、心配じゃないですか。

本文P28

ではなぜ生理痛で女性は病院に行かないのか?
高尾美穂先生の解説に納得しました。

高尾先生:
お腹が痛くて心配なのは、何かの病気ではないだろうか…ってことですよね?
その点、生理痛の場合は原因がはっきりしています。「いま、生理だから痛いんだ」と本人がよく知っていて、だいたい2日後には痛くなくなるんだということも予測できている。つまり期間限定の不調だから、「そのあいださえ我慢すればどうにかなる」と考えるんです。

本文P28-29

生理痛は原因がわかっていて期間限定だから女性は病院に行かずに耐えてします…。
確かに原因がわかっていなかったら不安で病院に行きますよね〜。

生理痛は確かに腹痛だけど、病院に行くか、会社を休むか、薬を飲むかなど、原因がわからない腹痛とは対処方法が違うんですね〜。

対処方法だけでは痛みの程度はわからないのが生理痛だともいえるんだと思いました。

男性の声をもっと知りたい

この本を読んで思ったことは、生理について男性が感じていることをもっと聞きたいということでした。

サブタイトルにあるように生理について男性も女性も、ふつうに話せたら、誰にとっても今よりやさしい生理のある日常になる。

今はまだ「ふつう」が何かもわからないから、「ふつう」に話せる未来のために、今は話す機会を話せる場を積極的に作っていこうと思いました。


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