高校入学

まさかの初彼氏ができて迎えた高校入学。
ひろとは、違う高校になったが連絡は毎日取り合っていた。
当然、誰にも付き合っていることは明かさずにいた。

彼氏はいたが、イケメンか可愛い子いるかなと教室に向かった。
僕のクラスには、ぱっと見ではイケメンらしいイケメンはいなかった。
席に着くとホームルームが始まり、名簿番号順に軽い自己紹介を一人ずつした。1クラス40人近くいるため最後の方にいくに連れ、長いなと思い始めていた。そして、最後から2人目にイケメンが待ち受けていた。名前は、まさ。身長が178㎝くらいのバスケ部。顔は、中川大志に似ているイケメン。列が真横だったので全く気付かなかった。友達になりたいと心底思った。

入学式までの待ち時間で席が近い野球部の子と喋った。聞いていくと、まさと同じ中学出身で仲がいいと言う。このチャンスを逃してはいけないと紹介してもらった。

まさを呼んで3人で話した。
顔を正面から見るとめちゃくちゃ整っている。鼻が高く、目が大きい。
彼氏のひろとちょっと似ていて一目惚れしそうだった。
まさとは、高校生活で一番長い時間一緒にいた。昼ご飯も、ほぼ毎日一緒に食べたりしていた。
彼とは、社会人になってから発展があろうとはこの時は知る由も無かった。

入学式が終わり部活勧誘があった。近所の先輩が軽音部をやっていたこともあり軽音部に入部した。
高校1年の時は、服や髪型に気を使っていたせいかモテた。
彼女は出来なかったというか作らなかった。彼女よりまさと話している時間の方が楽しかったし、彼氏もいたから。

彼氏のひろは、違う高校でサッカー部に入部。中学の時とは、比べものにならないくらいの練習で毎朝6時と22時くらいに連絡がくる位で疎遠になりつつあった。

寂しさを埋める為か、ここから性事情が崩れ始める。

先輩のライブをちょくちょく見に行く中で他校の女子と仲良くなった。
しっかり化粧している人が多く、綺麗な人が多かった。

6月下旬のある日。ライブ終わりに帰ろうとしていると連絡を取っている女子の1人から「先輩達とご飯食べにいかない?」と連絡がきた。先輩もいるなら行かないとなと思い、待ち合わせのファミレスまで行った。
ファミレスに入ると、連絡をくれた女子 まりが一人でいた。「先輩は?」と聞くと「来ないよ。けいと二人でご飯食べたかった。」と。

何か奢らなきゃいけないやつだなと思いながらも、女子一人見捨てられずに食事することにした。1時間くらい話しながら食事をしてると、いい時間になったので「帰ろうか」と提案すると「泊まっていきなよ!」とまさかの返しをされた。高校入学してまだ3か月だし、実際に会ったのは3回目くらいなのに泊まれる訳がない。

伝票を持って半ば強引に帰ろうとすると「その額払えるの?」と言われ見てみると2500円。まだバイトをしていない高校生の財布には痛すぎる額。僕が来る前にコスパの悪いものを頼んでいた。
「きつい」と答えると「泊まってくなら払ってあげるよ」と言われた。
背に腹は代えられず、人生初の女子とお泊りをすることになった。



次回は、初の女子とのお泊りについて書きます。

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