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丑の日、うなぎ食べますか?

皆さん、土用の丑の日って意識した事ありますか?



私は今の仕事をするまで、全く考えたこともなかった。
ニュースで年に1度ぐらい、
「今日は丑の日。有名うなぎ店はたくさんのお客様で大賑わいでした」
などと、行列をなす大晦日のお蕎麦屋さんの様子のように画像付きで観たとしても、全く気にも止めていなかった。

それがこんなに毎年毎年、気合いを入れなければならないようになるなんて。

∈(゚◎゚)∋∈(・◎・)∋ ウナギーe(`◎´)э∈(>◎<)∋


私の働く牛丼屋では、牛丼、カレー、そしてうなぎをメインで販売している。うなぎが終わる秋頃にはお鍋が出てくる。

このうなぎがかなりの人気。
そして土用の丑の日は、1年で一番売り上げる日になる。
まぁ、牛丼に比べてうなぎは単価が高いから、一人一人の支払う金額が高くなる上に、宣伝もするため更に多くのお客様で賑わうのがその理由。

この日のために年度始めから、丑の日はクルーみんなに空けておいてね、と話し、その日のためのシフトを考えることになる。
日にちが近づいてこれば、誰をどこに配置すれば間違いなく、しかも素早く沢山の入客をこなせるかを思案する。
このポジション決めは、間違えればその日の店の命取りとなるため、かなり重要になる。

私のいる地域は車がないと生活に支障が出るため、ドライブスルー率がかなり高く、周囲の同じチェーン店の中でも、ここはドライブスルー店舗といわれている。

そのため、ドライブスルーの窓口には確実に商品を提供できる人を配置する。商品の入れ忘れがあればクレームにつながり、お店の評価を落とすことになる。だから、ここは信頼のできる人を配置、となっている。

厨房の方をメインで担当するのはメインバックと呼ばれ、素早く丁寧に丼を盛ることができる人。

バックフォローと呼ばれる、厨房内のアシスタントを担当する人は、メインバックの人がどれだけでも即座に丼を盛れるように、白飯の管理、仕込み、丼洗と呼ばれる、下げてきた食器を洗い、これまた注文で入ってくる商品がすぐに提供できるように食器の管理もする。
回転率の高いこのお店では、返ってくる丼の量も半端じゃない。私はこのバックフォローの位置が、お店全体を見回せて一番好きなんだけどね。

あとは店内でご飲食の接客をする担当。
予約でのお持ち帰り商品を間違いなく提供する担当。
そして1番重要なセンターと呼ばれる司令塔がある。

センターは、どの商品を今、一番に作らなければならないのか。お待ちのお客様は居ないか。丼を作る側への指示、接客担当への指示を、優先順位を一手に引き受けて決めていく。ここの役割が弱いと店は回転率を下げることになり、売り上げの低下に繋がる。つまり、かなりのベテランが立つ位置となる。

この3年、私はこのセンターに立つ。今年もそのための準備をしてきた。

包材の管理。うなぎの管理。バイト生の教育。店内の清掃。
つまり、売上をさらに上げるための準備。

私は放っとくとボーッとしてるし、読書や手芸、芸術が好きなため文化系もいけるが、小学生の頃から高校生まで剣道部に所属(そんなに強くはないのだけど)していたため、体育会系の血も無くはない。

お祭りは好き。特にその手伝いをするのが。みんなで一致団結とか、その脇役にいるのが大好き。
何が言いたいのかというと、丑の日近くなると、ウキウキ、ワクワク血が騒ぐのだ。今年もやったるでー!と。

さぁ。明後日。
いつも仕事には一生懸命だけど、いつもより増して気合いを入れなければならない日。


皆さん。今年は7月24日。土用の丑の日には、是非お近くのお店へお立ち寄りください!
うなぎを食べて、暑い夏を乗り切りましょっ!


土用の丑の日のお話でした∈(゚◎゚)∋

お付き合いありがとうございました。


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