【お知らせ】 いつもnoteを読んでくださっている皆様へ この度YouTube番組『景観TV』を始めました。 note同様に日本の景観問題について発信していきます。 ご覧いただけると幸いです。 今後とも宜しくお願いします。 https://www.youtube.com/@keikantv

日本の街並みには、個性がない

世界中の街並みが均質化している もう散々語られ尽くされたことだけど、 過去と比べて、現代における世界はとても狭いものになった。 交通手段の発達によって、 100年前には考えられなかったほど外国への旅行が簡単になったからだ。 手軽に文化の異なる国へ旅をすることができるようになったのは 素晴らしいことなのだろうと思う。 だけどその一方で 世界の風景は急激に多様性を失いつつあるように思える。 世界中のどこに行っても、 コンクリートて造りの同じような外見のビルが立ち並び

日本にも旧市街が必要だ

欧州にある「旧市街」という概念 欧州の多くの街には、旧市街というものがある。 街の中心部にある、古くからの伝統的街並みだ。 このエリアでは、厳しい規制によって開発が制限されている。 そのおかげで古くからの街並みが今でも残り、その街の顔となっている。 ただ、当然旧市街だけでは現代都市として物足りないので、比較的自由な開発が許された新市街が郊外にできているケースが多い。 例えば、パリが代表的な例だろう。中心部に古くからの情緒ある石造の街並みを残している一方で、郊外に巨大な高層