海外に出てみると ー ああ、英国の家の売買

英国では日本よりも家を買い替える人が多い。その際ややこしいチェーン(鎖)というのがある。

住んでいる家を売却し、それで得た資金で次の家を購入する。自分の売却相手も通常は家を売って得た資金で次の家を買うため、その相手が売却に失敗すると、資金が流れず売買が成立しない。見込み資金でオファーするため、1つの売買オファーのプロセスが遅れたり、キャンセルされると、次から次とチェーンのようにつながっている複数の売買が進まない。ひどい時は数ヶ月待つ羽目になる。自分の家が売れずお金が手元にない間に、購入予定だった家が他の人に買われてしまうことさえある。また最初からやり直し。

英国のレンガ作りの家は通常、価格が上がっていくので掛け捨ての借家よりもお得だ。この苦労を敢えて何度もやる人間が英国には多い。仲介業者はホリデーとか言ってよく休みに入ってしまうし、事務仕事にもやたらと時間がかかるお国柄なのにだ。

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