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2年前の今日。修行体験記①

こんにちは。

この坊さん日記は、24歳の坊さんが身の回りで起こった事、思った事を日記やメモとして残していこうとやっているものです。

坊さんというと、説法とか、仏教の話をメインで話すことが多いですが、ここでは極力仏教からは離れて、普通のことを話していこうと思います。気になるものだったら読んでください。

今日は、2年前の今日のことを話します。

2月25日は、僕の誕生日です。
毎年23と24日は家のお寺のお祭りがあるので、朝から掃除と向かい合うのが僕の迎える誕生日なんです笑笑

でも、2年前はとある場所にいました。福井県の大本山永平寺。

曹洞宗のお寺の子として生まれてきた僕は、子供の頃から何かあるとお寺の子と言われ育ってきました。正直、その言葉が嫌な時の方が圧倒的に多かったけど、その話はまた後日。

そんなこんなで、反抗していた時期もありましたが、永平寺での修行を志して福井県に行きました。

テレビもなければ携帯もない、外出することも許されず、まるで異世界に飛び込んでいくような感覚でした。普通に生活していれば絶対に触れることのない世界なので、不安もかなりありましたが、これほど情報化社会が進んだ今、こんなことが本当に必要なのか?と思ったのが正直なところです。

2月25日の午後、修行前に基礎を教えていただく為に永平寺の門前にある御堂に向かいます。そこでは、持ち物の確認、普段使う物の名前、所作の指導を2泊3日かけて行います。
ここで基礎の大事さを学びました。永平寺では、特殊な言葉や所作が多いので、ここでおいていかれるとホントに分からなくなることが多いです。マジで必死でしたよ。でも、まだ永平寺で修行始まってないんです!!この時点でだいぶ不安が大きくなりました。
(隣にいた奴は、これから永平寺ライフだぜっ!!て、ワクワクしてたらしいです笑)

そんな2泊3日を過ごして、いよいよ永平寺に上がり、修行へと向かいます。テレビなんかでも、門の前に立ってる姿を見たことがあるかもしれません。そう、そこにむかいます。

こんな感じで!

で、実はその直前に生姜湯をいただきます。

これはこれからの修行を頑張るようにといただける物なんですが、感動的に美味しかったです!!

というのも、この2泊3日の間の食事が今までとは違いすぎるんです!
朝は、お粥に梅干しとたくあん。お昼と夜はご飯と、味噌汁。そこに煮物などのおかずが少し。当然おかわりなんてありません。

味噌汁と煮物なんかは、出汁が化学調味料使うことなく、昆布や椎茸の出汁をつかっていて、味付けも普通だったら薄いと感じるかもしれません。

なので、この生姜湯が冷えた体にも染みましたね。本当、絶品でした!!

で、そこからは山門の前に1時間ほどですか、立ちます。その途中、先輩の修行僧(古参と呼びます)が来て色々と質問されます。なぜ永平寺に来たか。修行に耐えられるか。様々な質問に一人一人答えていきます。それが認められるとやっと門をくぐり永平寺に入ることが許されます。

ですが、永平寺ではこれで修行僧になれたわけではありません。ここから、お試し期間のようなものが1週間あります。それを認められて、ようやく修行僧としてスタートするのですが、それはまた次の機会に。

最後に、読んでいただきありがとうございます。
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#永平寺 、#修行、#坊さん日記

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