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よしじまともひとドラムソロに行った。静かで芳醇だった。

先月名古屋のライブ「宿題やったか」FESでご一緒したドラマー、よしじまさまともひとさんのドラムソロのライブに行ってきた。前から存在は知っていたのだがなかなかいけなかったcooljojo jazz+art - 八幡へ。

よしじまさんはポリリズムミックなドラムセンスもすばらしいのだが、今回のドラムソロのライブのタイトルが静域と題されたように、非常に繊細でちいさな、きれいな音を出す方だ。今回もドラムや打楽器類から、とても優しくて豊饒な音色を味あわせてくれた。

前から思っていたのだが、ドラムってみんなでかく叩きすぎるんじゃないかと思う。もっと静かでいいし、静かに叩くとドラム、特にシンバルは実にいろんな音がする、混じっている。とても美しい音がする楽器だ。
そのシンバルを思いっきり叩くことしかしないと、シンバルはうるさいものになってしまう。シンバルは実は美しい音がする楽器だと思う。

もう一つ思い出したのが、「はる」というバンドで、僕が大学時代にやった初期のライブだ。最初のドラマーがせいださん、というひとだったんだが、バンドの立ち上げのために入ってくれた先輩だった。その人はファンクドラマーだったのと、音楽性が最初から全く違ったので、数ヶ月で抜けてしまったんだが、われわれ「はる」は、サークル主催の最初のライブが入っていた。たしか渋谷の屋根裏だったと思う。そこでどうしたかというと、残ったメンバーである、ギターのおれ、ボーカルの青柳、そしてベースの佐藤の3人でドラムをバラシて、俺は座ってベードラとハイハットを踏みながらギターを弾いた。青柳は歌いながらスネアを叩いた、そして佐藤はベースを弾きながらタムを叩いた(一体どうやってやったのか?)。
演奏は当然酷かったと思うが、このくらい柔軟な姿勢と思考をもってたのって、我ながら凄いと思うし、そういうバンドって見たことがない。
そのくらいドラムって、壊してしまってもいい物だと思う。もともと集めただけの楽器だからな。

後日書きたいと思うが、「はる」って我ながら凄かったと思う。そろそろ還暦だから、まぁ人生を語ってもいいと思う今日この頃だ。

https://www.youtube.com/watch?v=ReFHS7qnrZs

ドラムをバラしてのライブから3年後の、デビュー直前の「はる」、赤いギターを弾いているのが俺。                       



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